小屋入り前夜のハプニング

昨日の夜中、
この公演のグループで作っているLINEのメンバーに、
衝撃が走りました。

１人のキャストのご家族に突然の訃報。

葬儀のため、東北まで行かねばならず、
初日の舞台に出られない・・・。


もちろん、彼女も最初に主宰と話し合って、
その結果をLINEに流したのですが、

たまたまダブルキャストの1人であったことが、
不幸中の幸いでした。

もしダブルでなかったら、
きっと彼女は、

家族にどんなにののしられても、
東京に残って舞台に立ったでしょう。

それ以外の選択肢はないから。


昨日の夜、
最後の稽古をして、

さぁ、いよいよ明日から小屋入りだ、
みんなで頑張ろうねと話して、

そんな勢いで駅のホームで記念撮影。


この時には彼女自身、
こんなことになるとは、
想像すらできなかったでしょう。


ダブルと言っても、
裏でも役があり、

別のキャストが、今日から懸命に稽古をして、
彼女の代わりを務めます。

細かく決めた裏方の仕事も、
また今日、練り直し。


でも、誰も文句は言いません。

明日は我が身、かもしれないし、

一番苦しかったのは、
これを決めた、
彼女本人だったことがわかってるから。


生はこわい。

いつも言ってるくせに、
アクシデントがないと、またふと忘れてしまう。

でも、こういうことがあると、
団結力も強まります。

よっしゃあ、
みんなで頑張りますぜっ！




　　　　　　　　　　
東京ストーリーテラー・4月公演
　『よく喋るマダム達は、パクチーより食えない』
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