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2015年04月05日21:11

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今日の「花燃ゆ」

今日はなんだか複雑な回でしたね。

あくまで松陰先生が主役ではないから、必要以上に松陰先生を美化しないということでしょうか。
最後の「紀行」では、逆に井伊の方を美化しているようにさえ感じられます。

井伊は絶対に自分が正しいと思っていた。
松陰先生門下はじめ水戸も、その他の志士も、自分たちが正しいと思っている。
先週も書いたように、結果を知っている未来人の我々と違って彼らは一寸先もわからない状態で、自分が正しいと思っているのです。
そしてそのどちらかの思惑通りではなく、両方が時には思いが通り、時には他方の思いが通ったりして複雑にその意志が絡み合い、今我われが知っている歴史という結果を生み出してきたんですね。

村塾門下生が藩政と歩みを共にする…未来人の我われだからこそ、本当にそういう時が来ることも知っている。
ただし、すでにその時には松陰先生はいないのです。
もし松陰先生が間部暗殺など企てなかったら、もしももっと早く水戸が井伊を暗殺していたら、もし水戸の井伊暗殺が失敗していたら……etc
いろんな「もしも」で考えるのは自由ですが、どんなに「もしも」で考えても、現実に起こってしまった歴史が変わることはもうないのですから。

そして、結果として松陰先生門下の多くの手が加わって、明治という新しい時代ができる。
しかし、その新しい明治政府にいち早く反旗を翻した(不平士族の反乱の「萩の乱」)のも、松陰先生の門下だったということも、皮肉ですね

今日描かれた事件がどこまで史実を反映しているかは分かりませんが、どうしても主人公が文である以上、文が重要な役割を果たしてしまうストーリーは避けられないでしょう。
予告を見る限り、来週はもっと露骨そうですね。
おそらく実際は、文は何もしないでただおとなしくしていただけかもしれないのですけれど、それじゃあドラマにならない。
史実と、ドラマをおもしろくするためのフィクションのさじ加減を来週は見たいと思います。

来週はNHK総合では7時15分からだそうです。
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