今回及び前回の記事、そしてつぶやきで気になったのが、労働基準法に則り「早めに来るのは残業（早出）だ」という意見です。
記事の中にもありますね。
＞20分早く会社に来ることを1年間続けたら、
＞月20日出勤で80時間も会社に余計にいる計算になる。
これって難しい問題ですよね？何故なら…
会社の概念では、
出社時間 ： 始業までの余裕を持つために、始業より早めに出社する時間
始業時間 ： 社員が仕事ができる状態で、開始する時間
始業時間が8：00であるなら、それは「仕事ができる状態」から開始する時間な訳です。
上記のように20分早く出勤で「余計にいる」と考えるということは、社員側の概念は、
出社時間 ： なし。（※時間外労働に該当する為、始業に間に合えば関係ない）
始業時間 ： 仕事ができる状態にする為の準備も含め開始する時間
お昼休みもそうですが、考え方が異なる人はいます。例えば12：00からお昼とします。
Aさん ⇒ 12：00まで仕事。
12：00から、お昼休みに「入り始める」。
Bさん ⇒ 11：50位から、お昼に入る為に仕事を調整して「中断し始める」。
12：00になったらすぐにお昼休みに切り替える。
基本的に、会社の作業時間と、休憩または出勤・退勤時間に余裕時間はありません。
上記例で言えば、12：00（11：59：59）まで仕事であり、12：00からお昼休みです。
ですが、人はそんな急に切り替えることはできません。業種によってはお昼だからと一区切りつくのに、毎回きっちり12：00に終わらないでしょうし、必ず作業の手を休め、食堂に行ったり、お弁当を出して席に着いたり、と何らかの行動がある訳です。
要は、その切り替え時間を、どちらで取るべきか、ということですが、これには労働基準法でもきちんとした決まりはありません。
その為、どちら側に「準備」を入れるか、は水掛け論になるかと思います。
個人的には、「20分早く出社が余計に会社にいることになる」と考えるのは無理だと思います。
何故ならその理屈では…
�� 常に勤務時間きっちりに到着しなければならない。（早めに来てはならない）
かつ、退勤の際もきっちりに去らなければならない。
�� お昼は11：59：59まで手を抜かずにやらなければならない。
かつ、早めに切れよく終了した場合でも、別の作業を続けなければならない。
かつ、12：00にすぐ終了できない仕事であった場合でも、仕事を放棄した際に会社に
損失を与えると判断できる場合は続けなければならず、個々人で昼休みの
時間が異なってきてしまう。
�� 営業職やサービス業など、変則的な休憩時間を採用する場合は管理が難しい。
�� 常に誰かが時間を計測しないと、時間を超過した・しないでトラブルが起き易い。
…などなど。ちょっと他にもあるんですが、細かすぎて書ききれません。
と、いうより、そもそも会社の隣が家でもない限り、きっちり出社は不可能ですので、「8：00から仕事をします」と契約したのであれば、8：00から「仕事ができる状態」であるべきですし、そうできるように事前の出社は必要かと思います。
ただし、出勤時間からが正式な労働なので、何分早く来ていたとしても、そこは“ある程度”の自由が保障されていなければいけません。そして時間についても出勤時間に間に合うのであれば、そこは強制されるものではないと思っています。
まあ、そうは言っても会社は個人ではなく、集団ですから、そういった行いは、周りの評価や態度にも影響は出てくるでしょうし、ルールではなくともモラルやマナーといったものもありますので、「労働基準法が〜」など声だかにせず、それなりに周囲との協調は必要だと思います。
■初出勤に遅刻する新社会人に批判殺到 「遅延見越して1時間前行動」は当然なのか？
(キャリコネ - 04月04日 17:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3355391
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