シ 今宵は薄赤く見える三日月が浮かんでいますねぇ・・・。
シュ 確か昨日はお月様と火星がすごく近くなった日だったって月詠言ってたよ!
シ 生憎当日は見えなかったようですけどね。ちなみに月の昇る角度がとても低かったから・・・と今夜判明したそうです。
シュ 低いと見えないの?
シ 月詠の地元は山に囲まれているので、あまり低いと山に隠れて見えなくなるのですよ。
シュ な〜るほど〜!シューちゃんなら山なんてバサッバサッってひとっとびなのに!
シ そういえば我が家の朱雀は元の姿と人の姿の入れ替えが比較的自由な種族に位置づけされていましたね。
シュ 耀兄ちゃんは人の姿のまま羽だけ出すとか、難しい事も出来てたなぁ。私は鳥なら鳥、人なら人って感じ!
シ 同種族内でも個人差があるようですね。
シュ そういえば、シーちゃんの虎姿って見たことないかも・・・。
シ 白虎族は逆に、極端に変化の苦手な種族ですからね。生まれた頃は虎の姿ですが、幼少期に行われる人化の儀式によって人の姿を得ます。以後は生涯をその姿で過ごすことになりますね。
シュ せっかく虎の姿で生まれるのに、人の姿にならないといけないの?
シ ・・・シューにひとつ問いましょう。隣の大国で百獣の王と呼ばれている獣は何だと思います?
シュ え?ん〜・・・獅子さん?
シ いいえ、それはどう猛さを恐れられた・・・虎だそうです。
シュ 虎さんなんだぁ!
シ 我が家ではその逸話に則り、虎の姿のままだと闘争本能を抑えきれず敵味方の判別なく襲ってしまうとか・・・ですから、一種の封印のようなものですね。
シュ ほえ〜・・・。
シ 瀕死の重傷を負った場合、抑制が利かなくなって人化が解ける場合があるらしいです。あと、女性の方は出産の時に一時的に意図して人化を解くそうです。
シュ 月詠もいろいろ考えてるんだねぇ・・・。
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