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2015年03月22日22:37

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今日の「花燃ゆ」

今日は久坂玄瑞と文の結婚式から始まりました。
前にも書いたと思いますが、この結婚時の二人の年齢は、玄瑞は18歳(満17歳)、文は15歳(満14歳)なので、現代なら玄瑞は高校2年生、文は早生まれだから中学3年生です。
次の春には高校生になるって頃だから、今なら高校入試直前の受験勉強真っ最中の年ごろ。
どちらも、現代だたらまだ結婚できませんね。
高校2年生といえば、ちょうど東出さんが「アオハライド」で演じた洸と同じ年です。

それにしても、高杉の発言は、現代でもスピーチで言ってはならないことを言ってしまって場を凍らせ、顰蹙を買う人がいますが、それと同じですね(笑)。
すぐに「雨降っ地i固まる」と、結婚式スピーチの定番を慌てて言ってたりしましたけれどwwwwww

しかし、そのあとが……式の途中で痴話げんかwww
そんなのありですかね?
しかも結婚式の最中に「実家に帰らせていただきます」には爆笑。
「ここが実家じゃ」の文之進の突っ込みにはさらに大爆笑でした。

ちなみに「不美人」という言葉が何回も出てきましたが、ここではっきりと「ブス」とは言っていません。
まあ、「ブス」は現代では差別用語だからあえてセリフからはずしたということもあるでしょうが、語源はトリカブトの毒(附子)とか、狂言の題目だとか、無粋が縮まったものとか諸説あります。
いずれにせよそれらの説ならば江戸時代にはすでに言われていてもおかしくはない言葉です。
ただ、昭和初期ごろまでは文献や小説などにこの語の用例がないため、不美人をい「ブス」というようになったのは昭和中期からではないかという考察があります。

ところで、文は多くの塾生の中から玄瑞と結ばれたわけで、そこには松陰先生の口利きがあったのは史実です。
ただ、ドラマとしては、次のようなせって憂いもありだったんじゃないかなと思います。
つまり、塾生の中に文が一人入って塾生たちのアイドル的存在となって、みんなが文を攻略しようと寄ってたかってデレて、文にとっては逆ハーレム状態だった。
そんな中で唯一男ツンデレの玄瑞と最後は結ばれる。
こんなふうにしたらもうちょっとおもしろかったのでは。
ハーレム系アニメでは、最後はツンデレキャラと結ばれるっていうのは定番です。
でも、NHKだから、しかも大河だから、あんまりやりすぎることもできないでしょうけれどね。

さて、そんな二人をなぜ松陰先生は結びつけたのか……非凡にして「狂」なる人生には女はいらない→この考え方にも一理あると思います。
そうなると、「狂え」と言われた松陰先生の教えと、結婚のあっせんは矛盾しているようにも感じられます。
高杉晋作も、後に親に結婚させられますが、「家のために一応は妻をもらうが、妻は敵だと思え」と自分に言い聞かせたくらいです。
ところが松陰先生は文にも「志」を問います。
つまり、当時としては自分の妹をも男と同等に扱っていた。
いや、自分の妹というだけでなく、松陰先生は男尊女卑の社会にあって、女性の個も自我も男と同等に、人間として平等に認めていたという実に現代的なお考えの持ち主だったんですね。
だから先週のシーンですが、松陰先生による、儒教に基づく古い女性観を説いた『女大学』の講義は退屈なもの、おもしろくないものとなってしまったのでしょう。
古い観念の書物には松陰先生の心が入っていなかったから、うわべだけ、形だけの講義となってしまったからでしょうね。

ここでひとつ、突っ込み。
文はお守りの中のおみくじを見て玄瑞との議論を考えますが、お守りの中ってふつー開けないでしょ。

そして議論の中で、文は玄瑞に婚礼の席での仏頂面をなじりますが、自分だってあの高杉発言の後のことを考えたら、他人(ひと)のこと言えないと思うんですがねえwww

さて、玄瑞が江戸にたったのが安政5年2月(井伊直弼が出てきたシーンが4月で、玄瑞が江戸に発ってから2ヶ月後とありましたから)、そしてその頃に松陰先生の兄の梅太郎に跡取りが生まれたとあります。
赤ちゃんのシーンは、もう4月ですね。
赤ちゃんはにっこり笑いましたが、ああいう笑顔を見せるのは生後2カ月目くらいが多いですから。
(こういう赤ちゃんの発育の描写を間違えると、子供を持ったことのない男性が監修しているとすぐばれます。『源氏物語』がそうです。赤ちゃんの発育描写がデタラメで、作者紫式部否定説の根拠の一つになっています)
この赤ちゃん、松陰先生が亡き後の吉田家の家系を継いで、吉田小太郎と名乗ります。
吉田小太郎といっても、「持ち帰りキング」とかいって女性ナンパスクールとか開いて、一部の人から詐欺師と評されているあの男と字まで同じで同姓同名ですが、なんら関係はありません。
後に19歳の時、明治初年の士族の反乱の一つである萩の乱に加わります。
結局、杉家は梅太郎の、この後生まれる次女の滝子が入り婿を取るという形でつながっていきます。
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