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2015年03月22日10:42

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言葉と自律神経 


「いのちの田圃」第38号に川竹文夫さんの広島市民大学講座での講演記事が掲載されていました。その中で、言葉と自律神経の関係を話され、言葉、とくに「ありがとう」と言うことの大切さを強調されていました。以下、川竹さんの講演の一部について紹介します。


川竹文夫さんの概暦
90年 腎臓ガン発病をきっかけに、ガンの自然治療の研究を開始。
92年 NHKスペシャル「人間はなぜ治る」を制作 
94年 「幸せはガンがくれた」(創元社)出版。全国病院で入院患者の必読書になる。
96年 NPOガンの患者学研究所を設立、代表となる。
01年 月刊誌「いのちの田圃」創刊。
03年 世界初の「千百人集会」を成功させ、現在、セミナー、講演会で全国を精力的に飛び回っている。



自律神経は自他の区別がつかない
普段、自分が何気なく発する言葉の一つ一つには現実を動かしていく力があります。
言葉というものは、自分の体にも働きかけるパワーがあり、そのことを言い表したのが「言霊(ことだま)」という言葉で、日本人は、古くから言葉を、とても大切にしてきました。
 その言葉のもつパワーが、最近また、とくに注目されてきています。
 具体的には言葉が自律神経に影響を及ぼすからです。
 大脳生理学によると、自律神経には面白い特徴が、二つあるそうです。
一つには、他人のことと自分のこととの区別がつかないのです。人の身の上に起こっているのか、自分のことなのか、その区別がつかない。
 たとえば私が「あんたは馬鹿だ」「駄目なやつだ」と言ったとします。
そうすると、言われた本人はもちろん傷つきますし、免疫も下がる。けれど実は、言った本人も傷つくのです。私がAさんに言ったことなのに、私の自律神経は「馬鹿」「駄目なやつ」という言葉が、私本人に向けられたのだと錯覚するのです。
 だから言った本人も傷つくし、免疫が下がるのです。
 ドラマの主人公の悲劇を見て、こちらも何か胸が痛くなったり、涙が流れたりします。架空の人物なのに、です。自律神経はそれくらい自他の区別がつかない。
 私は、ガンになる前は、人の欠点がすごく気になり、ちょっとしたことでもイライラして、非難したり、罵ったりしたものです。
 相手は勿論傷つきます。しかし、それ以上に傷ついていたのは、私のほうなのでした。
だから、人と会ったときには、何でもいいから、なるべく人のことを褒めてあげるとか、あるいは感謝をする。「ありがとう」と、ともかく言う。本当に心の底から言えなくてもいいんです。形だけでも効果がある。


例えば、一年間続くような連続ドラマの場合です。すると不幸な役を演じる俳優さんの多くが病気になるんです。はっきりした病気にならなくても、体調は確実に悪くなる。
 架空の世界で演じているだけですよ。セリフ、つまり形だけの言葉を発しているだけなのに、免疫が下がって身体がおかしくなる。言葉って、其れくらい大きな力を持っているのです。


我が家の儀式
だから、本当は感謝してなくてもいいから、とりあえず「ありがとう」と言っていると、素敵なことが起こってくるのです。
 我が家では、朝起きたら、まず私は妻に、「これから一日よろしくお願いします」と言うんです。お互いに、一緒に頭下げて言い合うのです。
 そして寝る前には「今日一日ありがとう」と言うんです。これは毎日の儀式ですが、とても気持ちがいいです。
 はじめは照れくさいんですよ。さあ明日からやるぞと思って、突然呼ぶわけですよ。「おーい」とか言って。こういうことだからって説明して、「やるか」って始めたんですが、実に、ぎこちない。
「ありがとうございました」と言いつつ、二人同時にお辞儀をするわけですが、頭が真直ぐ降りない。私も妻も、斜めになる油が切れたロボットみたいに、ギクギクお辞儀をしましたね。
 でも、いまはちゃんとできます。すごく気持ちがいいですから、是非やってみたらいいですよ。

自律神経は過去、現在、未来の区別がない
 例えば、昔、とっても恥ずかしい体験をした場合、それを思い出すだけで、今でも顔が赤くなったりしますね。あるいは、明日重要な会議があるとします。すると、その会議を思い浮かべただけで胃が痛くなったり、心臓がドキドキしたりする。
 今現在はそうじゃなくて、昔のことだったり、実際には起こるかどうかも分からない未来のことなのに、自律神経は、それがあたかも、今現在の出来事であるかのように錯覚し、身体にそういう反応を起こさせてしまうわけです。
 つまりすべてが現在のことになってしまう。そして自律神経の名のとおり、私たちの意思とは無関係に、勝手に心臓の動悸を早くしたり、血圧を上げたり、免疫を下げたりします。
 だから、病気になった人が、「治らないんじゃないか」とつぶやいたりすると、自律神経は早速、そのとおりにします。
逆に「よし治るぞ」、あるいは「もう治ってしまった」と本当に自分に言い聞かせることができれば、自律神経は勝手に、自動的に、身体の上にそれを実現してくれます。これが自律神経の嬉しいところです。

脳も働く
次は脳そのものに注目してみましょう。脳はいったん自分が思ったことがあると、思いが正しいのだということを証明しようとする癖があるんです。
たとえば「治らないんじゃないか」と思ったら、その人の脳は、その思いの正しさを証明するために、不幸な自分、不運な自分を証明するために、不幸、不運の証拠をせっせと集めてくるのです。
発見が遅かったとか、難しい種類のガンであるとか、あるいは自分はもう若くなくて体力がないとか、生まれつき体力が弱かったとか・・・・・、だから自分は運が悪い人間であって、今回もガンに負けるだろうというように、ありとあらゆる悪い証拠を集めてくる。そしてますます病気を悪くするのです。病気だけではなく、すべてが益々うまくいかなくなってくる。
だからちょっとした言葉や思い、何気なく使う一言に神経を使って欲しいと思うのです。

キャンセル百万回
私も、なにかうまくいかないと、つい悲観的な言葉を口にすることがあります。また悪い言葉が浮かぶ時があります。
そうしたとき、私は必ず、「キャンセル、キャンセル」と唱える。「百万回キャンセル」とかね。
体が疲れたとき、以前なら、「ああ疲れた」だけですが、いまは「でも俺は大丈夫だ。へっへっ」と付け加えるのです。無理をしてでもですね。
風呂の中では、一人で拍手して「絶好調、絶好調、この調子、この調子」とこうです。

自分の体一つ一つにありがとう
夜、布団の中で、目をつぶると、自分の臓器に、心臓に、肺や、胃に、一つ一つお礼を言ってゆきます。私の場合、腎臓は一つしかないので、「ひとつでもよく頑張ってくれているな、ありがとう」と言っています。
骨、皮膚、髪の毛、血管、爪にいたるまで、すべてに「ありがとう」です。そのうち途中で寝てしまいます。
たとえ声に出さなくてもいいから、なるべくいい言葉、ねぎらいの言葉を自分にかけてやるわけです。
そうすると、その言葉どおりに、なってきます。自律神経が自動的に実現してくれます。その結果、今度は脳が、<健康な私> <素晴らしい私> を証明するため、その成果を証拠品として集めてきます。ますます自信が深まります。
以上、川竹文夫さんは、言霊=言葉の力を実に明快に説明されています。
嬉しい、楽しい、ツイてる、ありがたい、幸せ・・・・こうした言葉は必ず幸運を呼び、幸せを運んでくるに違いないと思います。
とくに「ありがとう」という感謝の言葉は宇宙最高の言葉、波動だと言われます。「ありがとう」という言葉を繰り返したいものです。



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