11話の「MI作戦」の「MI」とは、まぎれもなくミッドウェー。
陽動作戦の「AL｣はアリューシャンですね。
かつてミッドウェー島は「AF」という暗号で呼ばれていました。
しかし、長門によって発表された編成は史実とは細部が異なります。
おそらく、赤城の進言によって変更される前の編成が史実通りだったのではないかと推測します。
陸奥が「第四駆逐隊の舞風なども作戦に加わる予定だったけどはずした」というような意味のことを言っていますが、史実では舞風など第四駆逐隊は第一機動部隊に加わっています。
赤城が言った「かつて起きた出来事を再び繰り返させようという定めの軛(くびき)」というのがいわゆる｢史実｣というもので、赤城は｢運命に抗う｣という言葉通り、史実とは違う編成に編制替えを進言したのでしょう。
それは、赤城が｢史実｣を夢で見てしまったからに他ならないでしょう。
夢ではすべてが擬人化されている世界のはずなのに、唯一本物の空母が炎上していましたから。
史実通りの編成では、史実通りにこの海戦は大失敗になってしまう。
だから運命に抗うために、赤城は編制替えを進言した。
この艦むすの世界は史実とは別の次元にある、いわば史実のパラレルワールドなのかもしれません。
今回のラストを見たら、例えば歴史に詳しい人なら、来週早々に史実通りに赤城も加賀も飛竜も蒼龍も轟沈するんだなあって思ってしまうでしょうね。
しかし、これはあくまで希望的観測ですが、今週はわざとこのような終わり方をして、来週は歴史に詳しい人の裏をかくようなあっと言わせるようなサプライズが待っているんじゃないかなんて、そんな期待をしています。
あくまで史実通りではなく、パラレルワールドですから。
ちなみに、以下に今回の「MI（ミッドウェー）作戦」の、「1、長門が最初に考えた編成案」、「２、発表された編成」、「３、史実」を挙げておきます。
1、長門が最初に考えた編成案
第一戦隊
空母機動部隊
第一航空戦隊
航空母艦 赤城
航空母艦 加賀
第二航空戦隊
航空母艦 飛龍
航空母艦 蒼龍
第三戦隊
戦艦 榛名
戦艦 霧島
護衛部隊
第八戦隊
重巡洋艦 利根
重巡洋艦 筑摩
護衛駆逐隊
駆逐艦 舞風
駆逐艦 秋雲
駆逐艦 巻雲
駆逐艦 吹雪
主力・攻略部隊
主隊
第一戦隊
戦艦 大和
戦艦 金剛
戦艦 比叡
第九戦隊
重雷装巡洋艦 大井
重雷装巡洋艦 北上
主隊支援
軽巡洋艦 夕張
攻略部隊
第七戦隊
航空巡洋艦 最上
重巡洋艦 三隅
第二駆逐隊
駆逐艦 五月雨
駆逐艦 春雨
駆逐艦 村雨
駆逐艦 夕立
AL作戦攻略部隊
第二機動部隊
軽空母 龍驤、
軽空母 隼鷹
攻略部隊
重巡洋艦 那智
軽巡洋艦 球磨
軽巡洋艦 多摩
駆逐艦 漣
駆逐艦 曙
駆逐艦 雷
駆逐艦 電
２、発表された編成
第一機動部隊
赤城
加賀
飛龍
蒼龍
護衛
戦艦 金剛 比叡
重巡 利根 筑摩
雷巡 北上
駆逐艦 夕立 吹雪
攻略主力艦隊
戦艦 榛名 霧島
雷巡 大井
AL（アリューシャン）陽動部隊
軽空母 龍驤、
軽空母 隼鷹
重巡 那智
軽巡 球磨 多摩
駆逐艦 曙 響 雷 電
３．史実（艦これとかぶる部分のみ。自余は省略）
連合艦隊（主力部隊）
第一戦隊 連合艦隊
戦艦：大和、長門、陸奥
第三水雷戦隊
第一一駆逐隊
駆逐艦：吹雪、白雪、初雪、叢雲
第一艦隊（主力部隊）
第九戦隊
軽巡洋艦：北上、大井
第二艦隊（攻略部隊）
第三戦隊第一小隊 司令官：三川軍一中将
戦艦：金剛、比叡
第四水雷戦隊
第二駆逐隊
駆逐艦：五月雨、春雨、村雨、夕立
第一航空艦隊（第一機動部隊）
第一航空戦隊
航空母艦：赤城、加賀
第二航空戦隊
航空母艦：飛龍、蒼龍
第八戦隊
重巡洋艦：利根、筑摩
第三戦隊第二小隊
戦艦：榛名、霧島
第五艦隊（北方部隊）（アリューシャン）
本隊 第五艦隊
重巡洋艦：那智
駆逐艦：雷、電
第四航空戦隊（第二機動部隊）
航空母艦：龍驤、隼鷹
第四戦隊第二小隊
重巡洋艦：高雄、摩耶
第七駆逐隊
駆逐艦：潮、曙、漣
第二一戦隊（キスカ攻略部隊）
軽巡洋艦：木曾、多摩
第六駆逐隊
駆逐艦：響、暁、帆風
第13駆潜隊:駆潜艇3隻
輸送船：球磨川丸・白鳳丸・秋鳳丸・俊鶴丸・栗田丸
以上です。
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