日時 2015年03月13日
会場 ミューザ川崎シンフォニーホール
出演 指揮:ジョナサン・ノット、 パルジファル(テノール):クリスティアン・エルスナー、 クンドリ(ソプラノ):アレックス・ペンダ
曲目 ベルク:「抒情組曲」より 3つの小品、 ワーグナー:舞台神聖祝典劇抜粋
大きなニュースがなかったのか、先日の朝日の夕刊のトップにLPレコードの人気が盛り返してきているという記事が載っていた。LPというと「抒情組曲」(アルバン・ベルク四重奏団)、「パルジファル」(クナッパーツブッシュ指揮)、ともにLPを1枚ずつ持っている。いろいろな音楽を聴こうという気力があった頃に購入したものだ(したがってCDは持っていない)。
当時は「抒情組曲」を前衛的だと感じたのが、今回の定期で聴いてみると、その美しさにうっとりと(実はうとうと)してしまう。新ウィーン楽派は今では私にでさえ古典なってしまったのかもしれない。
舞台音楽を鑑賞すには気力と体力がいる。耳だけで聴くにはさらに集中力もいる。特にワーグナーのは時間と気力がないと楽しめない。「パルジファル」のLPを持っているとはいえそう何度も聴いたわけではない。クナッパーツブッシュといえばブルックナーの第8番の名演の方が頭に残っている。
ジョナサン・ノットの指揮する東響の演奏も独唱の2人も素晴らしかった。これだけの熱い演奏を聴いて、ワーグナーの毒気がもう少しほしいとか深い森の奥から湧き上がってくるような深い響きがあればと注文を付けるのは欲張りか?(欲張りだ)
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