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2015年03月18日23:51

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俺ガイル10.5巻

■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10.5巻
アニメ2期開始を目前にして、次はいよいよクライマックスに向けての11巻かと思ったら、まさかの10.5巻で短編集だったわけですが、
これまでの「.5巻」が、7.5巻は書店特典SS+ゲーム版特典OVA原作+コミケドラマCDリライト+書下し、6.5巻はBD特典+ボーナストラック書下しという、言わば寄せ集めな形だったのに対して、今回は全編完全書下しでビックリでした。
短編集ということもあって、割とお気楽に心安らかに読める内容だったかと。

今のタイミングで「.5巻」と言うのは、正直“引き伸ばし感”を感じなくもない気もしますが、11巻が出ればおそらくは雪乃の抱える問題やら奉仕部3人の関係性に踏み込んでシリアスな内容になるでしょうし(多分)、
穏やかな奉仕部の日常が見られるのはこれが最後…かも知れないと思うと、案外貴重な巻だったかも知れません。

ところで、アニメ2期のBDではまた特典小説を書いたりするんですかね?
アニメがどこまでやるのかも気になりますが、もし特典小説があるなら、11巻が出るのはまた先になりそうですよ(^^;


★★★以下ネタバレ 注意★★★


それにしても、いろはす推しが凄かったです(笑)
表紙からしていろはであるのに加えて、短編全4編のうち3編でいろはが出まくりで、もうすっかり「奉仕部4人目の部員」状態でした。
最後の4編目の小町の話ではさすがに未登場ですけど、4編目はイラストを入れても10ページしかないし、ほぼ全編「いろはす巻」と言ってもいい内容でしたよ。
八幡も8巻の時には「全然可愛くないし可愛げもない小町」とか言ってたのに、すっかり普通に可愛い後輩扱いだしなあ。

やっぱり八幡の「第一印象での人物評価」はあてにならないですよ。
まあ、そもそも八幡の対人評価は最初はマイナスから入るので、関係性が深まれば後から評価が上がるのは自然ではあるんですけどね。
雪乃しかり結衣しかり三浦しかり戸部しかり。
相模は…、あまり上がってないか。材木座は…、上がって…るんですかね?、まあ一応仲良くなってるとは思いますが>材木座

ところで、今回の話は1月末から2月中旬前あたりまでの話でしたけど、11巻はやっぱりバレンタインあたりから始まるんですかね。なかなか忙しいスケジュールですよ。

以下、短編それぞれごとに感想を書いてみます。


■1編目 材木座の話
材木座が編集者を目指すことになったのをきっかけとしたプレ就職活動話と言うか、就活調査な話でしたが、何と言うか、「KUROBAKO」と言う感じでわたりん節が炸裂してるなあと思いました。ドンドンドーナツドーンと行こう!
ラノベ作家と声優さんの結婚云々については、わたりんと江口氏には仲良くして欲しいものです(笑)

八幡の将来については、10巻で「教師ルート」が示唆されましたけど、この話で「編集者ルート」も示唆された…、のですかね?
3編目の話からすると「物書きルート」もしっくりと来そうでしたけど。

材木座の「同人誌を作ろう」発言は、先にカラー口絵で「締め切りに追われているっぽい八幡」を見ていたので、まさかの同人作成話になってしまうのかと思ってちょっと焦りましたよ。
理想のヒロインを描いた同人ゲームを作ってコミケで売ろう、なんて話になったらあまりにもこれまでの作風と路線が変わりすぎますので、そうはならなくて良かったです。
まあ、本作の場合、一見「冴えない」キャラなのはヒロイン達じゃなくて主人公ですけどね。
「冴えないヒッキーの育て方」(育たなそう)

「ちば犬」は知らなかったですが、検索してみる
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%A1%E3%81%B0%E7%8A%AC&ie=utf-8&oe=utf-8&hl=ja
こんなんなんですね。
なるほどチーバくんとは違う、と言うかイラストと着ぐるみが違いすぎますよ;

女子3人に左右と後ろを固められるあたりはなんだかすっかりハーレムラブコメっぽかったです。あまりハーレム路線は求めてなかったんですけどね。オチが材木座なのは良かったです。
結衣に、大学のイケイケ系サークルに入らん方がいいというあたりは、ラブがコメしていて満足でした。このあたりは7.5巻の柔道部話でのインカレサークルの話を思い出しました。

いろはの「雪ノ下先輩はバリバリ働きそうですね」に対しての“弱々しい”雪乃の態度は、自信を失ってる感じなんですかね。
これから書かれるであろう、雪乃の抱える問題に繋がっていくのだろうかと思いました。


■2編目 いろはデートの話
がっつりデート話でした。あざといよ、いろはす超あざとい!
あと、「彼氏面とか〜もう何回か重ねてから」とか、ちょろいよ、いろはす超ちょろい!

まさかここまでいろはが八幡とガッツリ絡むキャラになろうとは、8巻時点では思いもしなかったですよ。
今回は、一応は葉山とのデートコースを考える名目だったり、後の展開的には店の取材だった事になったりしましたけど、結局のところいろは的に八幡の事は恋愛対象に入ってるんですかね?
そもそもいろはは、休日の過ごし方が「適当な男子と遊びに行く」子なわけで(9巻より)、八幡に懐いているとは言っても、恋愛感情としてどこまで本気か何とも言えないんですよね。

「先輩もちゃんと参考にしてくださいね」だとか、3編目での領収書で八幡を脅すあたりだとかは、奉仕部の関係性も分かった上での行動のようだし、
3編目ラストの写真の下りでも、一歩引いて奉仕部3人の在り方を尊重しているようにも見えるし、個人的には八幡への態度は「恋愛の本命」と言うよりは、やっぱり「懐いている」という表現が適正な気はするのですけど、
もっとも、いろはは本命であるはずの葉山を巡ってのライバルである三浦に対しても気持ちを尊重してる様子でしたし、ホントに何とも言えないですよ。

八幡の「ラーメンデート」がまた更新されましたが、これで八幡が一緒にラーメンを食べたのは、今巻4編目も合わせると、「静ちゃん、雪乃、いろは、小町」ですかね。9巻戸塚…、は焼肉だったか。
こうなると、結衣ともどこかでラーメンを食べそうですがどうなるのやら。シーでラーメンを食ったりするんでしょーか。

副会長と書記ちゃんについては、もうちょっとキャラを立ててあげて欲しい気もします。
副会長達がアニメでどんな顔になるのかが気になりますが、めぐりん生徒会役員のように、またメガネモブになっちゃうんですかね。
八幡に偏見無しで接してくれる貴重な男子生徒なのだし、副会長はせめて名前をあげて欲しいなあ。
八幡的に副会長が戸部と同じカテゴリーだというのは笑いましたけど、「いろはの被害者」仲間と言うなら、八幡こそが立派に被害者筆頭なんですけどね!(笑)

八幡の「報告と連絡と相談は大事だな」は笑ってしまいました。
だよねー、ちゃんと報告と連絡と相談をしていれば修学旅行での決裂は無かったよねー。
まあ、修学旅行後の暗黒期間を経験したからこそ言えるようになったって事なんでしょうけどね。

いろはと別の映画を観ようとする八幡に対しての、いろはの「そういう対応するからああなるんですねー」が、どの事を言っているのだろうと気になりましたが、初めていろはが奉仕部に行った時に喧嘩状態だったことを言ってるんですかね?

いろはの「女の子に呼ばれてほいほいついてきちゃうあたり、マイナス50点です」で、「ふとした瞬間に思い出した人のことが妙に引っかかった」は、「人」と単数形で言ってるけど、結衣か雪乃か、どっちのことを言ってるんですかね。
ヒントになりそう文が無いので何とも言えないですよ。2編目ラストの「俺にとってそれなりに身近な彼女たち」は複数形だしなあ。

八幡とデートしておきながら陽乃に遭遇せずに済んだあたりは、いろはは強運だなあと思いました。“本編本筋じゃないから”かも知れませんけど。


■3編目
八幡が物書きとして監禁部屋に入れられて、万策尽きて社畜する話。
締め切りに追われて追われて追い詰められていく辺りがまた「KUROBAKO」で、凄くわたりんの体験が滲み出ている気がしましたよ。わたりんが可愛い女子編集者に見張られているかどうかは謎ですが。

雪乃が結衣だけでなくいろはにも甘くなっている辺りは、良いゆるゆりでした。
八幡とだけでなく、雪乃とも後輩として絡めるようになったいろはは優秀な後輩キャラですよ。

いろはとのデート(仕事)の事を結衣・雪乃に話せない八幡が、すっかりハーレム系主人公ぽくて困ったものだと思いました。領収書脅迫こえー(笑)
デートについてはすぐに2人にバレましたけど、まあバレて良かったですよ。

印刷所の早割については、早割ってありがたいよねと思いました。
あと、わら半紙とガリ版は分かる世代ですけど、現存ってしてるんですかね?

部活PRに奉仕部の事をどう書けばよいか分からないと言うのは、まあそうだろうなと。
新入部員も募ってないとのことですけど、果たして小町は合格したら奉仕部に入るんですかね。その辺りはおそらくは最終巻以後の出来事になるだろうし、書かれるかどうかは分かりませんけど。
もし最終巻時点で4月以後の話が書かれなかったとしても、12.5巻とか番外編とかで、本編終了後でも書いて欲しい気がしますけどね。

3編目のラストで、3人で撮った写真に奉仕部の在り方が描かれているように思えた、とのことでしたけど、それが残り2冊(仮)くらいでどう揺れ動くのかが気になるところです。
恋愛問題に踏み込むとしたら、揺れ動かずにはいられないでしょうしねー。

175ページからの胸の下りは、「結衣先輩とか〜?」のあたりは良い八結ラブコメ時空でしたが、
以前に妄言録作者の
https://twitter.com/r_kaduki/status/550135239712849922
佳月玲茅先生が描かれていた四コマを思い出しました。
この場面で雪乃が様子がおかしかったのは、一瞬ラブコメに何か思うところがあったのかと思ったけど、単に胸を気にしただけでしたか。
夏の合宿で水着三浦に勝ち誇られるまでは全然気にして無さそうだったのにねえ。

結衣の「あたし、ずるいかも!」や「ヒッキーが辛いのはちょっと嫌かな」や「いつもさ、ちゃんと止めてあげられないし」は、八幡が痛い手を使ってしまうことで結衣は自分の無力さを感じてきたのかなと思いました。
このシーンは八幡と結衣が互いを労ってる気持ちが感じられて好きですよ。
8巻に続いてまた「素敵な女の子」を(內心でだけど)言ってくれたのも嬉しかったかと。

その後の雪乃とのシーンでは「あなたでもミスをするって知っていたはずなのに」や「結局、私が一番何もできていないのよね」のあたりが弱気に見えて印象的でした。
ここのシーンは雪乃とのやりとりで八幡がやる気をチャージされるシーンなのですが、
9巻での仲直り以後、やっぱりどうも雪乃は自信を失って自己評価が低くなっていると言うか、八幡を上に見過ぎてしまっているような気がして、雪乃が抱えている問題や、10巻での葉山や陽乃による雪乃評に繋がっているように見えて気になりますよ。

無力感という意味では結衣も同様なんでしょうけど、物語スタート時点で自分に自信を持てていなかった結衣とは逆に、
雪乃の場合は最初が自信満々のキャラだった…、かのように見えていただけに(実際はそんなことも無かったのだろうけど)、余計に弱気さが気になるんですね。
まあ、そのあたりが今後掘り下げられていくんでしょう。多分。

ところで、210ページでの「一応、余分にかかっていまう」が、テキストの文字校正や修正の話をしている箇所で正に誤字ってしまっているのがポイント低いよゆきのん(苦笑)
「いまうーはなんでいまうー?」


■4編目
受験目前の小町と八幡の話ですが、先にも書いたように10ページだけの超短編でした。
そして、先にも書いたように八幡のラーメンノルマがまた果たされた話でしたが、八幡の料理スキルがかなり大雑把な男飯で、やっぱり専業主婦とか無理だろ!、とあらためて思いました。
やっぱり八幡は社畜の方が似合いますよ。


以上、シリアスな事態は起こらない短編集で、気持ち穏やかに読めましたが、11巻がどうなってしまうか気になりますね。
あまり待つことにならなければいいんですけどねえ(^^;


◆後日追記分
・10巻ラストで陽乃に雪乃の状態について冷水をぶっかけられた後だったので、番外の短編集と言えども多少はシリアスを引き摺るかなとも思ったのですが、始終平和なままだったのはちょっと意外でした。
10巻ラストは「一月も末」で今回は冒頭で「一月末から二月にかけて」とあるから、今巻の話が陽乃と話した後なのは確かのはずですよね。たぶん。

今回、雪乃が弱気気味になっていると感じられる描写はあったものの、陽乃や葉山の発言について八幡はそれほど重くは考えていないのでしょうか。
雪乃の状態が悪いものだと思いたくなくて、考えていないだけかも知れませんが。

・10巻での保健室の描写や、三浦の様子を見ての「もっと簡単でよかったんだ」のセリフから、結衣も何か変化があるかと思ったけど、特に普段と変わらなかったですね。
と言うか、10巻での結衣はそれまでよりも積極性に欠けるように思えたのが、元に戻ったと言えるのかも知れません。

・小町との「家を出る気はないが……」「出ていって」はちょっと意外なやりとりでした。
5巻の散歩の時には「お兄ちゃん、家出るの?」とショックを受けたような感じだったのに、兄離れしちゃったんですかねえ。
というより、むしろ兄の将来を考えて兄離れせねばと思ったということなんでしょうか。


◆やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録- 6巻感想(3/19追加)
妄言録も原作7巻及びアニメ2期部分に突入。
修学旅行で1冊使うかと思いましたが、8巻序盤部分まで行っちゃいましたね。
戸部の奉仕部を訪問したその日のうちに海老名さんも奉仕部に来ちゃったりと、かなりスピーディーな展開でしたが、アニメ2期もやっぱり高速展開になっちゃうのだろうかと、少し不安に感じたりもします。
アニメでは修学旅行で3話は使って欲しいんですけどね。

新幹線とか胎内めぐりとか柄杓とかお化け屋敷とか肉まん餌づけとか、修学旅行で結衣とのイチャイチャが多かったのはとても満足でしたが、ツーショット写真が削られたのは残念でしたよ。
いやまあ、とらのあな特典で描いてくれたのは嬉しかったですが。
アニメでも削られたら哀しいなあ。

竹林告白のシーンは気合が入っていました、
葉山の哀れんだような表情とか、「こういうのもうなしね」の結衣の堪える表情とか見応えがありましたよ。

そして、海老名さんの眼が全般的に怖かったです。「あ、じゃあもういいや」や「私 腐ってるから」の黒い眼がちょうこわい。
海老名さんは、漫画で奉仕部に来たシーンをあらためて見ると、これで真意を分かれってのは無理ゲーだよなと思いました。

ところで、戸部が奉仕部に来たシーンで、さりげなく大和と大岡の出番が削られていましたが、まあどうでもいーか。

8巻部分では、小町との喧嘩が心痛みました。仲直りのシーンで癒されるのを今から期待しておきます。
生徒会選挙の結末まで、果たして次の巻で行くんですかね。

初登場時のいろはは、うざい感じですね(笑)
今ではこのうざさも可愛いので、今後のいろはすに期待します。
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