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2015年03月02日14:53

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ティーレマンのワーグナーはゲルマン魂があって本寸法ですな.

小澤征爾がNHKの朝の番組に出ていた。
結構快活にしゃべられていたが、
(ウドンの質問はなぜかスル〜し好き勝手にしゃべってもいたが・・・あせあせ(飛び散る汗)
60年代のバーンスタイン率いるNYフィルとの凱旋帰国時の映像まであって
さすがNHKのアーカイヴですな。
もっともその頃のN響ボイコット事件にはさすがに触れなかったけどね。
成城のお蕎麦屋「増田屋」さんも出ており蕎麦が食べたくなりましたわ。

先週の月曜は仕事を終えたら急いで溜池へ。
職場から溜池となるとどの経路がいちばんいいかあれやこれや
考えましたが、結局春日から後楽園へ歩いて乗り換えが最速だったよう。
さて会場は8割ぐらいの入りでしたが、結構この辺のドイツ系が好きな人たちが多かったよう。
ロビーには檀ふみさんもいたな〜。こういうのお好きなのかな?

クリスチャン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン @ サントリーホール

歴代指揮者にウェーバー、ワーグナー、Rシュトラウスがおり、その作品の上演も多くされてきたオペラハウス、ザクセン州の州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパーオーパー)のオケでの再来日。

どこか昔ながらのドイツっぽい質実剛健さが残っており
ティーレマンのまえのファビオ・ルイジの時代からこのオケは好きです。
有名なあの首都のオケは楽団員がグローバル化してきたがゆえに無国籍化してきた印象が強く(でもメチャ巧いのですが・・・)、ドイツっぽさが希薄化してきたように思うのであちらよりもこっちのほうがドイツオケでは実は好きなのです。

ティーレマンになってからより一層ドイツっぽさはつよくも感じ、この組み合わせは好きですな。(もっともあの首都オケの主席の任期が2008年でその後釜候補に有力といううわさもあるが・・・)

さて今回の来日2つのプログラムあり、もうひとつはブルックナー9番とRシュトラウスの「メタモルフォーゼン」でティーレマンのブルックナーはさんざん聴いてきたので断然この日のプログラムにしました。
それはリスト、ワーグナー、Rシュトラウスと言ったものでなかなかツボなプログラムでした。

前半のリストの交響詩とワーグナーの「ジークフリート牧歌」はドイツっぽいカチッとした音響ができあがり豊穣感すら感じましたな。
このひとのワーグナー、リングじゃなくてもいいのでオペラを一度観てみたいものです。
ただメインのRシュトラウスの「英雄の生涯」は大海のうねりのような音響を作り出してはいたものの、2年前にヤンソンスのコンセルトヘボウでの「英雄の生涯」で聴いたような
スマートなまとまり感はなく、またやや前半のテンポが走りがちな印象でちょっと残念だったかな。(2年前のティーレマンのウィーンフィルで聴いた第九も前半やや走りがちだったけどあのときは終盤の崇高さに圧倒されました)
もっとも「英雄の生涯」の役割分担(ホルンが英雄、コンマスが妻など)がくっきりとわかれているのがわかりやすかった面もありますがね。

メインがちょっと残念だったか・・・・と思ってたところにアンコールはいきなり始めたワーグナーの「ローエングリン」の第三幕前奏曲で、あのスピード感、快活さは爽快で最後に十分満足しましたわ。
ティーレマンの指揮といえば両腕つかってのどじょう掬いのような指揮っぷりでもありますが、やっぱりこのひとのワーグナー観てみたいものです、できればバイロイトで。

バイロイトでのティーレマン



リスト:交響詩「オルフェウス」

ワーグナー:ジークフリート牧歌

---Intermission for 20min---

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

---Encore---
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第3幕前奏曲
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