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2015年02月24日21:46

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何か、無性に思い出す。

「Acid Black Cherry」の魅力とは? “V系の父”市川哲史が徹底分析!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=132&from=diary&id=3288574

ABCと云えば、よく行きつけのスナック紛いの
店で明け方にキャバ上がりの娘さんたちが
凄まじいハイテンションで「中に出して〜♪!!」と
絶叫していた事を思い出すなぁ。

そう、ヤスの歌詞のスタイルって本当に
「女性目線」で平気で書ける処が本当に凄いと思う。
個人的にはジャンヌ好きでABC嫌いなんだが
(筋少好きの特撮嫌いみたいなもんだ)、
それは何故かと考えると文中で市川が云っているように、
ジャンヌが持っていた「少年性」がABCでは
相当にきっつい「女性性」に変わっているからだろう。
今の女の子(つうか女性)には響くのかね。

で、やっぱおっさんにはそういうのツラいなぁ〜っていう(笑)。

時々女性目線の歌を歌う男性ヴォーカルっているけど、
やっぱ居心地悪いもんな、聞いてて(英語だと、
男性表現女性表現のような語尾での変化が無いから
英語圏の人間にはそうした歌は違和感ないらしい。
『My Fanny Valentine』とか、粋な男が女心を歌う歌だもんな)。

だから、感想としては「はよジャンヌ再開しろや」かね。





さて、ここからが蛇足というか本論。

そう、ジャンヌって、「あのグループ」を思い出させるんだよなぁって
ずっと思っていたのだった。

その要素は、市川が本文中でさんざん指摘しているので
それを引用してみる。

「重かったり暗かったり変だったり過剰だったりという
「業」は無いんだけど、モノを作る人間としての
使命感はあるわけですよ。特にその表現意欲は、
普通のアーティストよりも濃い。というか丁寧なんだよね。
なんかロック的というより、アニメとかゲームとか漫画とかの
ファンタジー的な作法に近い。」

その1.ファンタジー的な作法。

「ほら、ジャンヌでもトータル・コンセプト・アルバムと、
その攻略本というか副読本的な同名小説を同時リリースしてたじゃん。
ストーリーブックと称してさ(『ANOTHER STORY』)。
あれも結局、ファンタジー少年の発想だもんねえ。」

その2.ファンタジー少年の発想を以てコンセプトアルバムとその副読本的な
同名小説の発表。

「彼ら独自の<マッチョではない感性>」

その3.非マッチョ

「私はかねがね、彼の高音がのびやかなヴォーカルに
ヤマハの《ポプコン》的な匂いを感じていて。なんか王道、みたいなさ。」

その4.ポプコン的感性

もうね、これだけ並べてみて、思い起こされるバンド(つうかユニット)
と云えばただひとつだけ。

TM NETWORKだ。

デヴュー当時からファンタジックな世界観を全面的に打ち出し
(その結果売れなかったので、2、3枚目のアルバムは普通の
シティポップス風の歌詞になったが、大ブレイクは『Get Wild』で
アニメだし、その後もアニメ主題歌で大ヒット、世界観も
再びファンタジックに、となっていった)、その究極的な成果は
アルバム『CAROL』であろう。これなどは、
ストーリィコンセプトがあり、その小説をメンバが執筆し、
あまつさえミュージカル仕立てで上演するという凄まじさだった
(そして、ジャンヌの『Another Story』は発売直後から
『CAROL』との類似を指摘されていたのは、云うまでもない)。

非マッチョは「少年性」を全面に押し出していたTMには
通奏低音とも云えるものだし、「大人の男」視点の歌でも
肉体的な生々しさは忌避されていた。

そして、個人的に吹き出したのは
「ポプコン的感性」の下り。TMはヤマハポプコン出身ではないが、
そのライヴァルとも云うべきフレッシュサウンズコンテストの
出であり、市川の云うヤスのヴォーカルの特徴は、
まんまTMと宇都宮隆に当て嵌まる。

ま、この辺が薄れて女性目線に軸足が強く掛かった結果として、
自分がこの人に興味が無くなった、というのは正に
象徴的と云えるだろうなぁ。
無論、ヤスはヤスで、女性視線の曲はジャンヌの頃から
多数あったが、やっぱそれは合わなかったもん。

結論。

やっぱ、ジャンヌやってくださいよ。



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