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2014年12月30日21:48

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そうだ、「第9」を聴こう

早いもので、今年もあと大晦日を残すのみとなろうとしている。

今日まで仕事だったので、あっという間だ。

今年は「音」の方に夢中でXmas音楽も聴かずじまいだったので、季節感に乏しい年の瀬。

明日は東京へ移動だし、今夜くらい音のこと抜きで「音楽」を聴きたいものだ。

この時期までくれば、ベートーヴェンの「第9」しかないあせあせ

この15年以上、お気に入りはジュリーニが1990年ころにベルリン・フィルと録音したグラモフォン盤。
未聴のもの含めて「第9」は10種類くらいあると思うが、これがテンポがとてもしっくりくる。あまりセカセカと早いのは落ち着かない。感動も走り去ってしまう。
じっくりとしたテンポとベルリン・フィルの透明度の高い演奏が気に入っている。
後にスカラ座フィルを振った時も「第9」だけ再録しなかったのだから、ベルリン・フィルとの録音は彼にとっても超え難かったのだろう、とはよく読む評だ。

中高生になってクラシックにも目が向くようになったころ、ジュリーニは気になる人だった。
とにかく渋くてカッコよかった。C・イーストウッドをジェントルにしたような風貌。天の邪鬼な若かった自分としてはカラヤンとか、バーンスタインとか言いたくなかったのだ。
あまりに遅いテンポになると好きになれない盤もあったが、カルロ・マリア・ジュリーニの名は、亡くなって10年になろうとしているがしっかりと心に刻まれているのである。

さて、最初買ったのは1,200円の廉価盤だったが、狙ってるうちに「アートン素材」の盤を見つけた。明らかにアートンの方が音の透明度が高いので、通常プレスは放出。今はSHM‐CDでも再発されているはず。

で、聴いている。
やっぱりいいな、音がウッシッシ
いや、演奏ももちろんだけど。
メジャーレーベルにありがちな音場感の不自然さがなくなっている。
フルオーケストラに独唱、合唱が付いて、とかく混濁しがちだが、今年はそこが解消された。去年とは雲泥の差である。従来はどことなく抽象的な鳴り方をしていたのである。
音ばかり聴いているようだが、音の良化によって音楽の浸透度も増すというものだ。

今年は飛躍的な改善を実感して、75分はあっという間に過ぎたのでした。
どうしても、結局オーディオ的な聴き方になってしまうなぁ…あせあせ
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