mixiユーザー(id:18013379)

2014年12月23日18:21

385 view

地球移民計画 第二話

地球移民化計画


第二話



ソビエト連邦の宇宙開発はアメリカ合衆国に先んじていた。

人類初となる人工衛星が地球を周回し、日本でも多くの人がその電波をキャッチした。

さらに、有人宇宙飛行にも成功している。

もっとも、ガガーリン少佐には、大気圏突入の成功確率が低いことは事前に知らされてい

なかった。彼は、地球の周回軌道上にいるときに、自分が二階級特進し、

  「お前はもう死んでいる」

とソビエト政府から宣告されたのであった。

無事に地球上に帰還できたのは奇跡的だったろう。

しかし、そのような宇宙開発でのソビエトの先行技術が、重力ひずみを作り出しているの

がソビエトの陰謀であると錯覚させたのである。




当時、NASAとCIAの上層部では、詳細な測定が行われており、その結果として、ソビエト

連邦が地球の公転軌道内側に重力ひずみ装置を設置したのである。

という憶測が検討されていた。

アメリカ合衆国政府は、こうした装置を破壊することを考えたが、当時の情報機関は破壊

計画そのものを隠蔽するため、巨大なロケットの作成計画を

「アポロ計画」

とすり替えることによって、真の目的をぼかしたのである。

サターンロケットの開発の真の目的は、重力ひずみ発生装置の破壊を実現するための

核ミサイル開発として行われていたことは、現代でも誰も知らない秘密とされている。

(その事実を知る者は、その後全て暗殺されたからである。暗殺指令は大統領の特命とし

て行われ、そしてその大統領自身も暗殺されるという結果を生んだ。)

つまり、ケネディー大統領は自分の出した命令によって自らの命を落としたわけだが、そ

の事実自体も隠蔽されるため、その後の計画の中で逐次事実を知るものを暗殺するという

命令自体は生き続けてきた。そのため、1980年代には、最初の計画そのものを知っている

人物は誰もいなくなったのである。




月へ人類を送り込む。

という、策謀を起こし、核ミサイルの設計は着々と進んでいた。
人々の関心は、NASAの有人宇宙ミッションと月への到達、というテーマに向けられ、その

ため、月面への到達前から、リアルタイム映像配信のための、映像材料はハリウッドで数

多く作られていった。万が一、通信の不具合が生じた場合でも、あらかじめ撮影した映像

を流すためである。

このため、こうした映像の数々には、あらかじめあたかもリアルタイム映像であることを

見せつけるための様々なノイズまで入れられていた。


一方で、重力ひずみ発生装置の探索が続いたが、その存在自体は結局1960年代には発見さ

れることはなかった。そのため、当時作られた核ミサイルは実際に使用されることはなく

、全て解体処分され、そのうち核弾頭部分だけはICBMに搭載され運用されることになった。




米国側のこうした行動が、ソビエトにも伝わったため、逆にソビエト連邦はその応酬のた

めの核開発を急ぐことになった。

ミサイルの開発も並行して行われ、核弾頭の小型化、ミサイルの性能向上などに多大な予

算が投じられた。こうして膨らんだ軍事費が結果的にソビエト連邦の財政状況を悪化させ

たのは衆知の事実である。国民は、満足に食べることも能わず、社会主義システムの崩壊

へと向かっていく。


 === つづく ===

(第一話は12月19日にアップしてあります。)


引用の記事と小説の内容には一切関係ありません。
この小説はフィクションであり、登場する団体・人物、名称などは全て架空のものであり、一見本当のように思える表現も全て、作り話です。

 ロシアにも永久凍土があり、一応何となく小説の題材と一致する結果。
 タイムリーに面白いのでリンクさせてみました。

 ---------------------------------------------------------------------

「火星の水」凍土層に存在か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3197829

 火星にあった水は、凍土層に閉じ込められたり地殻に含まれたりして、現在も大量に地下に存在する可能性が高いとの研究成果を、東京工業大と米航空宇宙局(NASA)のチームが22日、発表した。将来の生命探査の足がかりになる成果としている。

 火星は約45億年前に誕生し、約35億〜40億年前までは主に北半球に海が広がっていたと考えられている。だが、水が失われた理由や行方は謎だった。

 東工大の臼井寛裕(ともひろ)助教(38)=宇宙地球化学=らは、火星から地球に落下した約41年前〜数百年前の隕石(いんせき)8個の試料やデータについて、内部の水分を調べるため水素と重水素の比率を分析した。従来法とは異なり、真空中で成分を正確に調べる方法を発案した。

 その結果、各隕石には現在の火星の大気の半分程度しか重水素が含まれていなかった。火星の内部は年々重水素率が高まっていて、初期の水素が地表と混ざらず、閉じ込められた層が地下に存在することが分かった。臼井さんは「凍土層として地下100メートル程度まで広がっている可能性がある。今後は存在する量や場所を明らかにしたい」と話す。

 今回、研究成果は来年1月15日付の欧州科学誌に掲載される。【千葉紀和】

1 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する