100ミリシーベルト、というのはものすごい被ばく線量なのだが、
その上限を引き上げなければならない、ということ自体
「大きな問題」
とはいえ、技術力のある人材が限られ、
なお、高線量下での作業は必要だから、
致し方なし、なのだが、、、、、、、
-- これまでのあらすじ ---
あらかじめ大量の被ばくが予想される場合、
線量計は最初から付けない。
で、対処してきた。
ついで、闇でやるのが無理な作業のケースでは、
今後子供を作らないであろう、と思われるメンバーで交代作業工程を組んで行ってきた。
--- あらすじここまで ---
線量計を付けないのは、
被ばく事故、が主任者の責任問題になるからで、
日本独自のことなのかもしれない。
日本では、敷地内に警察が入っただけでも大問題となるので、
面倒な国である。
事勿れ主義、で隠蔽は日常茶飯事。
よって、これまで、放射線作業従事者には、かなり厳しい血液検査をしてきているが、実際に大線量を浴びる時に線量計を付けないのだから、統計的因果関係はほとんど検出できないのではないかと思われる。
今日は、弟子に、ウランの半減期を使った鉱物の年代測定の計算方法を講義。
実際には、簡単ではない問題だが、ウランと鉛の比率が分かればある程度は年代が測定できる。地球の内部にはウランが大量にあって、火山の噴火などで岩石が形成される。その後、ウランは崩壊して減り続けるので、ウランと鉛の比率を調べれば大体の年代は分かるという手法。
もちろん、火山から噴出される溶岩には、元々鉛も含まれているはずだが、、、、、、
アイスランドでは、流れてくる溶岩から、「灰皿」 作っている職人がいる。
とかいう事実から、新鮮な溶岩中の鉛の量は大体分かったりする。という付説も加える。
ウランが一回アルファ崩壊したとき、トリウムができるが、この時の運動エネルギーを大体の値計算する方法にまで踏み込み、だから、「結晶中にウラン原子があれば、全然違う場所に移動する」 ということを説明。
だが、通常ウランは金属では扱わない。とも、
これは、金属ウランなんかあったら、簡単に核爆弾が作れちゃう、とかなんとか、まあ半分嘘だが、通常は二酸化ウランで焼きか固めて「ペレットにする」 これが 「第一の壁」
そして、ジルコニウムのさやに入れる 「これが第二の壁」
五重の壁、 と言われている 厚さ1mとかいうコンクリートの最後の壁が、
いとも簡単に 爆発して 吹っ飛んだ、、、、、、 とか、まあ脱線しまくりの授業。
原子力では、大自慢の 「五重の壁」 安全・安価 、と大嘘を並べて、日本中に作りも作ったり、ニッチもサッチモ行かぬ原子力発電所。
今日のニュースの中で、気象庁がエルニーニョ現象が観測されていると、でその影響で暖冬になるとか。
こんなに毎日寒いのに、
「地球温暖化」
とか
「暖冬」
とか、言われても、イマイチ ホンマカイナ?
と感じるのは私ばかりではあるまい。
飛騨山脈に 「氷河」 がある、と確認されたのは近年のことだが、
この氷河が成長しているのか、後退しているのか、まあきちんと調べて欲しいものだと思う。
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被ばく線量 上限引き上げ検討
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3179832
原子力規制委員会は10日、原子力施設で重大事故が発生した際、作業員の被ばく線量の上限を、現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトを軸に引き上げを検討することを決めた。今後、正式に上限値を決め、放射線審議会に諮問する。
東京電力福島第1原発事故では、上限が100ミリシーベルトのままでは事故対応に支障をきたすとして、急きょ250ミリシーベルトに引き上げた。
規制委は、国際的な基準などを参考に、あらかじめ上限を引き上げておく方がよいと判断した。福島第1事故では結果的に6人が250ミリシーベルトを超えたが、田中俊一委員長は同日の記者会見で「覚悟をもって事前に準備しておくことで、無駄な被ばく量を防いで事態に対処できる」と話した。【斎藤有香】
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