安倍さんは改革派ではありません

マスコミ各社の事前予想が出揃いましたが、自民党の圧勝で300議席の大台をこえる勢いです。ここんとこ開票前に大勢が決まる選挙が続いていますが、開票しての接戦ウオッチを密かな楽しみにしているウオッチャーといたしましては寂しい限りです。
安倍さんの勢いに野党各党は見る影もなく、共産党が頑張る以外は民主党は微増、あとは惨敗です。
なかでも維新は早くも賞味期限切れで、金城湯池の大阪でも議席を半減予想です。

各社の分析などを見ていて一番気になったのは若者層が安倍さんをかなり評価していることです。
うぶで純情な若者たちを百戦錬磨の政治家がだますのはいとも簡単で、まんまとその作戦にはまってしまったようです。
若者から見ると安倍さんは改革派らしいですが、何を仰るウサギさんです。安倍さんは財務省の言いなりになっていない点のみ評価しますが、旧守派以外の何者でもありません。

バルブの頃まで自民党政権がうまくいっていたのは、経済が右肩上がりで分前を各地にうまく配分できたからです。しかし時代が変わり、この20年で借金は800兆円近く増えてしまいました。今にして思うと、260兆円が1000兆円突破は考えられない勢いです。
自分たちが増やしたわけですから、賢明なる政治家ならこの借金をどう減らすかを真剣に考えなければならない時が来ています。しかし自民党のお偉いさんたちは相変わらずバラマキにご熱心です。せっかくアベノミクスで税収が増えたのであれば、それを少しでも財政再建に当てるのが本筋ですが、なかなかそういうわけにはいきません。あっちもこっちもが続いています。

今後4年で、日本がにっちもさっちもいかなくなることに危機感を覚えます。
でも、圧勝の勢いで安倍さんが個人的なあこがれを実現しようとすることを一番危惧します。