今日の「信長協奏曲」

まずはつっこみから。

宣教師が盛んに「神はあなたを愛してる」とか、『神のお恵み』とかいろいろ言っていたけれど、
残念ながらあの時代、キリスト教の神、いわゆる「デウス」に「神」という訳語は使われていなかったのです。
「デウス」を「神」と訳すようになったのは明治になってからで、むしろこの時代には宣教師たちは日本の神社の神々やお寺の仏様をローマ字で「Cami，Fotoque」と表記して、「デウス」に反する悪魔の同義語として使っていたりします。

さて、アニメ版では今日の所で最終回でした。
何とも尻切れトンボの最終回だったのですが、例によってそのレビューを転記しておきます。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
「このアニメオタクどもめ！」 トピック
「アニメを見終わったらコメント21」
2014年09月20日 17:53

信長協奏曲　11話
松永が言うならまだしも、柴田勝家が「治外法権」だなんて、そんな言葉、なんで知ってる？
信長の妻の濃姫が「帰蝶」という本名で出てきたのは「国盗り物語」以来だと思う。
でも、「国盗り物語」では、いくら帰蝶と呼んでくれと頼んでも、信長からはずっと「お濃」と呼ばれてたな。
それにしても、やはり思った通りこんなところで終わりか。
本当は、本能寺の変がどうなるかがいちばん関心事だったのに。
普通のアニメなら二期フラグってところだけど、この作品の場合は実写がすぐに始まる。
だから、やはり「続きは月９実写ドラマで」ってか？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

今回、三方が原の戦いでの家康の脱糞や、鉄砲の三段撃ちの考案など、細かい史実がポロリと入っていておもしろかった。

そして武田の進撃だけれど、これはアニメ版では全くありませんでしたね。
その信玄をどう描くのか、おゆきが、はたまた秀吉の手のものが殺すとかいう設定にするのかなとか、いろいろと楽しみにしていたのだけれど、ただの病死？
もうちょっとひねってよ、って感じですね。
拍子抜けしました。
それに、信玄の死は武田家の中でもトップシークレットで、こんなにすぐに織田側に伝わってはいなかったと思うのですが……。

信玄の死は今でも謎ということになっていますが、私は真実を知っています。
昭和の時代になってから、信玄の霊が直接真相を語っています。
そして、「織田家の子孫に救われるとは思わなかった」と言って成仏していったそうです。
それをもとに私は小説を書いていますので、興味のある方はお読みください。
（こちらで読めます→　http://www5b.biglobe.ne.jp/~freema/sef/bou.htm　）

ところでふと思ったのですが、足利義昭って、どのドラマに出てきても、当然演じる俳優さんはみんな違うはずなのに、なぜか似たような感じのキャラになるんですよね。

そして信長は帰蝶に「無事帰ったらクリパやろう」って約束…こういうのって普通だったら死亡フラグなんだけれど、さすがにここで信長は死なないことをみんな知っている。

ちなみに実際の歴史では、諸説ありますが、この段階では光秀はまだ信長の家臣にはなっていないんですね。

さて、クリパが盛大に催されますが、どうしてここにルイス・フロイスはじめ宣教師たちを呼んでやらなかったのでしょう？
彼らは多分大喜びだったでしょうに。
ちなみに、安土城下や京都の教会（南蛮寺）ではキリシタンたちは盛大にクリスマスを祝ったという史料はあります。
もちろんドンチキのパーティーではなく、厳かにクリスマス・ミサでしょうが。
（考えてみたら「クリスマスのミサ」って言い方は「頭痛が痛い」や「海底の底」と同じ類になりますね。「クリスマス」とは「キリストのミサ」という意味ですから。）

そうして、上記の通り、アニメ版はここで終わりました。
ただs、火聖山焼き討ちの時にサブローの信長と本物が入れ替わるということはなく、焼き討ちも淡々と行われて、今日のドラマのような家臣団の大騒ぎもありませんでした。

このドラマでは本能寺の変をどう描くのか…何となく予想ができたような気がします。
でも予告編を見る限り、その予想は当たってないかもって気がしました。
その予想とは……真相を知った秀吉は光秀（本物の信長）をそそのかしてか脅してかして、本能寺でサブロー信長を襲わせる。
炎に包まれた本能寺の一室で、サブロー信長は死を覚悟する。
ところが次の瞬間、現代へ。
そして、秀吉は憎悪の元であった本物の信長である明智光秀を討つ。

ま、どうもこれとは違う展開になります。
でもでもでも、確実な情報が入りました。
やはりこの実写版もどうも変なところで最終回になりそうです。

でも、手は打ってあって、
なんと最終完結は劇場実写版で、だそうです。
公開時期とかは未定だそうで、でも、見に行こう。