アメリカンホームのCM　ロボット編

　いろいろあるＣＭの中でも保険のＣＭというのは、けっこう難しいのではないかと思います。ものがものだけに、実物をみせて購買意欲を刺激するというわけにもいきません。なくて死ぬものでもないし。死んでから入っておけばよかったと後悔するかもしれませんけど。



　このＣＭなんかもいきなり他人の車の中に登場したりして、おまえ本当にアメリカンならその場で撃たれてるところだぞってなもんですけど、ロボットが「ジャン」を言い忘れたことで二人の距離が一挙に縮まって、最後には意気投合するところまでをわずか40秒でよく描いていると思います。
　こういうのはさすがにセンスを感じます。

　あと、女優さんが微妙に老け気味で本当に疲れてそうな雰囲気から、ちゃんとかわいくみえるところまで持っていく、自在に緩急を使い分ける様子も見事かと。これ、ふつうに若くてかわいいだけだったら、やや平板でありがちな印象に傾いたのではないでしょうか。