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2014年11月30日21:05

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葛井寺、道明寺、野中寺

11月18日(火曜) 晴れ

毎月18日に御開帳される仏様に逢いに
一路、大阪へ。

タイトルの三寺は半径数キロの内にあり
それぞれ揃って18日を、御本尊ご開帳の日と定めている。
遠くからお参りする者にとって、
一日のうちに効率よくお参りできて実にありがたい。

◎葛井寺(ふじいでら)
国宝 十一面千手千眼観世音菩薩

◎道明寺
国宝 十一面観世音菩薩

◎野中寺(やちゅうじ)
重文 金銅弥勒菩薩(思惟半跏像)
重文 地蔵菩薩像


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葛井寺の千手観音様は本当に千本の手があり、
その一本一本に筆で目が線描されている。
お名前のとおり千手千眼である。
日本に7数ある千手観音様の中でも
この観音様は本当に千本(実際には千本を超える)の手がある珍しい仏像で、
千本の腕を背負っていても全体のバランスが良く
端正なお顔立ちの美しい座像だ。
百済系のお顔立ちが好みの私は、
千本の手を忘れてしまうほど、ご尊顔に見とれた。
仏像の前のお供えがなければ、もっと近くまで行きたかった。

しかし。。。
頭上に十一面、背中から千本の手と目。
これでもかと言わんばかりの救済能力だ。
千本の手は「救いの手」というより
「救いを求める手」のようにも見える。

余談。
この観音様の『壁ドン』は迫力あるだろうなぁ。

こちらもド迫力の仁王様
(葛井寺 桜門)
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道明寺はこじんまりした尼寺で
こちらは、ご本尊の十一面観音様のホントに足元まで近づけたものの
やや薄暗い灯りで目を凝らして見上げ、
ぼんやりご尊顔を拝ませていただいた。

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石庭には所々に文字がある。
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道明寺の受付で
「野中寺(やちゅうじ)も今日は御開帳ですよ。」
と教えられ、それならと、
“ついでに”と、何やら申し訳ない動機で野中寺へ。

行ってみると、野中寺はナカナカ立派な堂宇で、
道明寺よりも広く、興味をそそられる対象も多かった。
ご本尊は弥勒菩薩の半跏思惟像。
お寺の女性の説明によると
台座裏の銘文が有名(造像時期が明記)なのだそうだ。

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境内には伽藍創建当時の礎石がり、
柱穴側面には横穴式の舎利を納める孔が施されていた。
これは他に類がないそうだ。

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古墳時代の石棺でしょうか。
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ここ羽曳野市や藤井寺市は古墳が至る所にある。
三寺間を移動する間にも幾つかの古墳を通り過ぎた。
宮内庁が、天皇家に対する国民の興味に
「古墳をオープンにする」という形で応えてくれたら
神話から史実への実証など、古代王朝の研究も進むだろうと思う。
宮内庁の古墳に対する頑なな秘密主義的態度は
一体何なのだろう?


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