某アイドルグループの話題を目にするたびに「けっ」と思ってきたのだけれど、でも、別にそのグループについてなにも知っちゃあいないんである。知らないのに嫌うのは理屈に合わない。考えてみて、別にそのグループがどうというより、マスコミの取り上げ方がこっちの神経を逆撫でしている気がしてきた。
そもそも、これだけ嗜好の細分化が進んでしまっている以上、国民的アイドルなんぞは架空の存在であって、現実にはいないのである。しかし、マスコミというのはそれこそマス・コミュニケーション、不特定多数を相手にする稼業だから、相手を絞るわけにはいかない。本当はターゲットを絞っているはずだけど、建前としてはクローズでなく全員にウェルカムな態度を見せる必要があるし、できるだけたくさん取りこみたいという色気もあって、やたらと国民的とやら銘打ってくるのである。
興味もないまま受けとらされるこっちとしては、どうやら自分の日本国籍がマスコミにはとっては無効らしいという気分にさせられるだけで、別に日々日本国民としての誇りと矜持を胸に刻みながら生活しているわけではないから、どこへ苦情を持ちこむようなことでもないけれど、あまり嬉しくはないことになる。
もちろん、むこうの言い分としては、「あくまで国民『的』であってですネ、別に『全』国民といっているわけではないからですネ」とかそういうことなんだろうけれども、うるせえ、バーカ。
あと、見境のないファンが「たかみなは総監督だから」ぐらいのことを周知の事実として前提にしながら語っているのをみると、「そういう話は身内でやれや」と思ってしまう。その類のトンチンカンはやはりメジャーとされているジャンル、ラーメンやサッカーなんかに多くて、自分がここらへんに馴染めないのは、そのせいなんだろう、多分。
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