ハハと夕食に行く時に、事前にワタシは「毎日家賃の取立て」というヤクザな用事があるので、それが終わったら、ハハに電話をかけて最寄の駅で待ち合わせをする。
いつもワタシが先に着くので、お茶を飲んだり、スマホを触ったりしながらしばらく待つことになる。
今日も待っていると、信号を渡ってハハがこちらにやってくるのが見えた。
手を挙げて合図をしようとしたら、ハハがある場所で「ぴたっ」と立ち止まって、半分口をあけてナナメ上を見上げてピクリとも動かなくなった。
「・・・おいおいおい・・・まさか、線が切れちゃったんじゃないだろうな・・・」と不安になるワタシ(笑)。
ハハのほうへ近づいていくと、ナナメ上を指差す。
「んー?」とその方向を見ると、皆既月食の途中だった。
商店街のアーケードの隙間から、赤いようなオレンジ色なようなお月様が見えた。
ワタシは今日のその時間帯がその時だとは知っていたけど、まったく、コロリと忘れていた。
しばらく見ていたのだが「見ててもお腹膨れへんから、食べに行こう」ということになり、食事に行った。
食事を終えた帰り道、お月様を探しながら歩くハハ(ナ?覚えてるやろ?笑)が、さっきとは違う場所で「あったあった! さっきとは反対側が赤いわ」と言った。
なんというか・・・ワタシって情緒もヘッタクレもない人間だなぁ・・と思ってしまった・・・トホホ。
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