昨日、
温暖化対策の第一人者であらせられる、
東北大学教授の明日香先生の講演「脱原発・脱温暖化」を聞いてきました。
後で日記として書きますが、
・エネルギーが足りないから
・電気料金として、設備投資としてお金がかかるから
という理由で原発が必要だ、という政府の見解は、
科学的な分析から見ても、嘘だということが分かりました。
原発の停止による不足分のエネルギーは、現在、
・省エネが４割（凄く多いですよね！）、
・天然ガスが４割
・石油が１．５割くらい
・石炭と水力がちょびっと
……くらいで、まかなわれています。
政府の試算では、３兆円くらい負担が増えているとなってますが、
別の学者さんが試算してみたら、１．５兆円くらいになりました。
残りの１．５兆円はなんなんでしょう。水増しも良いところです。
一般家庭での電気料金の値上げにしても、
原発がなくなって今後高くなるとしても、月に５００円程度と試算されています。
原発が抱えるリスクの大きさは、
福島の現状からも、現在進行形で皆さん、少なからず感じていると思います。
それを月に５００円でなくせるなら。
僕らの未来、そしてその先の子供たちの未来のために、
今すぐなくす努力をすべきだと私は考えます。
なぜ、原発が必要だと政府が決めるのか。
本当に疑問に思うので、調べてみました。
その記事の１つがこれです。
http://blogs.bizmakoto.jp/taka_taka_hello/entry/7530.html
・電力会社が、破産の危機に陥るから
・プルトニウムという、いつでも核兵器に転用できる抑止力を維持したいから
現在、電力会社では、
原発も、原発廃棄物も、資産として計上されています。
原発廃棄物も、再処理することでプルトニウムが取り出せるので、資産という位置づけなのです。
それが全て、ただのゴミ……それも、いまだに処理の方法す見当がつかないゴミという位置づけに変わると、
不良債権が一気に増える、という状況になるわけです。
確かに、経営の危機ですね。
ですが、JALがそうだったように、
それは国を挙げて補助するとか、何か方法があるのではないでしょうか。
新しい原発については、
最低で何年稼動させて、利益を回収してから停止させる、とか、
何か、再稼動を許すにしても、停止への道筋を示すことはできるはずです。
それも、実際問題、
使用済み核燃料、つまりゴミを再処理して再び燃料にする
――この夢のようなサイクルを可能にするのが、高速増殖炉「もんじゅ」ですけど、
それも失敗に終わっています。
1995年にナトリウムが漏れて火災が発生。
2010年に運転を再開するも、またもやトラブルを起こし停止したまま。
欧米各国も、運転は難しく、どこもやめてしまいました。
いまだに保持してるのは、日本だけです。
つまり、原発を稼動させるほどに、
処理の仕方も分からないリスクの塊が増え続けるという現実があるのです。
こんなの、お金の問題だけでも、いくらかかるか分かりません。
すぐにやめたほうが、よほど合理的に思います。
第２に、”プルトニウムという抑止力を維持したい”という話ですが。
日本は、非核三原則を持ちつつも、
衛星を打ち上げる……即ち、ロケットに転用できる技術を持っていますし、
核燃料を扱う技術も持っています。
実を言えば、
後は政府の方針一つで、すぐに核兵器保有国になれる状態なのです。
政府が原発を押し進めてきた裏には、
もちろん、原発で儲けたい企業の圧力もあったでしょうが、
こうした”核兵器による抑止力を維持したい”という思惑がある、と指摘されています。
……でも、そんなの必要なんでしょうか。
僕には、要らないように思います。
政府は本当はどう思っているのか、僕は聞きたいです。
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