■山行概要
◆【奥多摩】
七ッ石山(1757m)⇒小雲取山(1937m)⇒雲取山(2017m）
◆2014/5/4(日)〜2014/5/5(月)晴れ⇒雲り時々雨、気温10℃(山頂16時)
◆1泊2日の山小屋泊、鴨沢ルートでのピストン、山荘までの所要時間8:45、
ピークまでのコースタイム6:20、累積標高差約1771m、歩行距離ピストン
で約28km
◆1日目(往路/15km、所要時間8:45・コースタイム7:45）
8:00/深山橋バス停着、徒歩移動開始⇒8:40/鴨沢バス停(標高540m)着⇒
8:50/登山開始⇒9:15/小袖乗越(標高750m)⇒9:25/登山口⇒11:05/堂所
(標高1200m)⇒七ッ石分岐(12:00〜12:20まで小休止)⇒七ッ石小屋(標高
1600m/ここで12:30〜13:10までお昼休憩)⇒13:40/七ッ石山(標高1757m)
登頂⇒14:00/ブナ坂(標高1650m)⇒14:45/五十人平ヘリポート⇒14:50/
奥多摩小屋(標高1760m)⇒ヨモギノ頭巻き道⇒15:30/小雲取山(標高1937m)
⇒15:50/雲取山(標高2017m)登頂⇒16:45/雲取山荘(標高1830m)到着⇒
16:50/チェックイン
GWの後半、4連休の中日を使って2回目の雲取山に行ってきました。前回のレポートは
その� �
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1867039123&owner_id=5956264
その�◆�
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1868368982&owner_id=5956264
↑こちらをご参照。
雲取山は東京都の最高峰にして唯一の2000m峰。東京都の最西端にあって奥多摩山域で唯一の日本百名山。地理的には東京・埼玉・山梨の県境にあって奥多摩と奥秩父の境目なんですよね。自分が初めて登った小屋泊まり山行の山で、また初めて登った本格的な山。色々と思い出深い。あれからもう2年も経つんやね。
始めに断っておくと、今回も前説が長いです。最近思うんだが、山のレポートよりもなぜその山に行くのか、を延々と語る傾向が強いかな、と。まあいいんですが。。
今回のポイントは以下の通り。
�｜聾気良抻了海帽圓�メンバーに富士山以外の山を教えてあげたい。
�∋匐，良抻了灰肇譟璽縫鵐阿虜能�仕上げ＆山小屋泊を体験させたい。
��自分自身の苦しかった思い出を上書きしたい。
�，砲弔い討郎２鶲貳屬離櫂ぅ鵐箸�も。せっかく装備揃えたのに富士山がゴールじゃつまらん。日帰りの山と富士山しか知らない人たちに、本格的な登山を体験させてあげたかった。そうじゃないと山行計画の段階でトンチンカンなことばっか言われるし、経験がない分山をなめてかかる。登山道が整備されていて経路が安全、かつ行程が長くて総合的に富士山よりキツく、自分が登頂経験のある山、ってことで雲取山に白羽の矢が立った次第。
�△呂修里泙沺�2年前の自分がそうだったように、高山病のリスクを除外すれば雲取山の鴨沢ルート往復できれば富士山なんぞ全く問題ない。子供とはトレーニングで宝永山・四阿山・ユーシン渓谷・大山・高水三山・奥高尾縦走、と随分行った。7回目の今回でトレーニングは終わりしようと思う。
��は自分自身へのフィードバック。前回は山を始めてまだ6回目の山行で装備も貧弱、体力も無くて相当辛かった。にもかかわらずスタートは小袖乗越と標高差210mもチート、巻き道使って七ッ石山もパス。何か腑に落ちない。一度下からちゃんと登り直してみたいと思っていた。それと2年間で山行回数28回、今の体力なら前回の様にヘロヘロにはならないのではないか、自身の成長を実感したい。
ってことで当日朝。今回のメンバーは最終3家族10名。当初4家族12名の予定でしたが、前日に子供が発熱のためN尾さん(父と息子)が急遽欠席となる。ウチのかみさんと子供は前日よりかみさんの実家の秋川に行っており、当日は鴨沢のバス停に直接向かうことで現地待ち合わせの予定。
朝4:45、東神奈川に集合。K野さん一家3名・Hりさん一家4名と落ち合い、8名で移動開始。一路雲取山登山口のある鴨沢バス停を目指す。7:15、青梅線の終点である奥多摩駅に到着。ものスゴイ人だ、全部登山客！ちなみにこの時間帯の電車なのに座れたのは立川まで。そこからは朝の通勤電車状態、しかも全員登山客！なんだこの人数は・・・。まあ全員が雲取に行くわけではないとは思うが。。
本来この時間帯だと鴨沢行きのバスは7:00か8:35の二択。8:35だと混雑で乗れない＆スタート時間が遅くなるため、今回は7:25の小菅行きのバスに乗り、行き先が分岐する深山橋という鴨沢の5つ前のバス停で降り、そこから鴨沢まで2kmを歩く予定だった。しかし、まさかの大混雑で予定のバスに乗れたのは自分とHりさん・Hりさんの息子2人の4人のみ。増便が出ることを期待しつつ、先に出発。するとメールが入る。10分後に鴨沢行きの臨時便が出たとのこと。ああ、何てこった！先にわかっていれば待ってたのに〜！どうやら駅前で様子を見ながら増便の行き先を決めているようだ。西東京バスさんよう〜、頼むぜホント！
8:00ちょうど。予定より5分遅れにて深山橋で下車。ここで10分待てば増便の鴨沢行きが来るはずだ。荷物の整理などしつつ、バスを待つ。あ、来た。あれれ？そのまま行っちゃった！ってことで増便のバスは止まってくれませんでした。単純に深山橋で10分をロスしただけ。仕方ないので歩き出す。2km程度なので20分くらいだろうか。鴨沢は混雑が予想されるので、途中の留浦(とずら)バス停にてトイレを済ます。
8:40、鴨沢バス停到着。ここでメンバー全員が集合。今回は各家庭、全員子供連れのため団体行動はせず、家族単位で行動することにしていた。つまり出発までは一緒だが、初日の集合は雲取山荘と決めており、登山計画書の提出も家族単位。地図も必ず家族単位で用意してもらい、自律行動を促す。連れられ登山から脱却して自立した山登りができるようになるためには必要なステップなのだ。
8:50、登山開始。小袖乗越までの道は今回初めて。一気に標高差210mを縮める急登はことの他キツイ。汗が噴出す。前回はこの部分をチート。小袖乗越まで車で上がったので。今回事前情報により小袖乗越に駐車できなくなったと知る。スタートを早めるため、タクシーの予約も検討したが指定の時間(7時台)の迎車は無理とのことで最終、違う行き先のバスを途中で降りて歩いて時間短縮する案となった。実は今回の山行計画で一番難航したのがこの朝のアクセスの部分。やっぱり何だかんだ行って奥多摩は遠いのだよ、横浜からは。
9:20、予定通りのコースタイム30分で小袖乗越に到着。駐車スペースは車でびっしりだったが、鴨沢から上がってくる道は通行止めになっていた。ここまで車で来るには、お祭りの方から回ってこないといけない。いずれにしても車を使わなかったのは正解だったようだ。10分程小休止の後、出発。登山道に入る。つまり9:30出発。これって前回の出発時刻と全く同じ。大丈夫かなあ。初心者にはキツイぞ、雲取は。日が暮れるまでに山荘に着くのだろうか。もちろん自分も今回は子供連れなので心配ではある。
前回と違い、今回は小袖乗越まで歩くので標高差が＋210m。さらに前回巻いてしまった七ッ石山をピークハントするのでその分の標高差が107m。単純計算で行きだけで前回よりも317mも高く登らなくてはならない。しかも深山橋からの歩きを入れると歩行距離で＋2km。往路だけで標高差1584mに歩行距離15km。かなりのハードコースだ。まあ富士山よりも辛くないと今回は企画した意味がないので仕方ないんだけどね。。
12:30、七ッ石小屋到着。前回は通らなかったルートだ。写真でしか見たことのない小さな山小屋。避難小屋ではなく小屋番が常駐しており、売店もあるのだが素泊まりのみという自炊小屋。本日は大混雑のためテン場も小屋も満室とのこと。つい数日前に新しいトイレが完成しており、今回参加メンバーの女性陣向けに、トイレ休憩と水の補給を目的に、ここの小屋には必ず寄ろう、としていた。巻き道で楽するよりも、トイレと補給の方が大事！ってことで。トイレは牡蠣殻を使ったバイオトイレで、鍋割小屋にあるのと同じ外観をしている。簡素な椅子とテーブルがあり、ここでお昼休憩。小屋の先はさらに巻き道と山頂へ続く分岐があり(七ッ石山の巻き道は上段と下段に分かれて2ルートある)、山頂を目指して出発。
13:40、七ッ石山に登頂。広々とした芝生の山頂で気持ちがよい。眼下には雲取山に続く石尾根、正面の遥か彼方には雲取山山頂の避難小屋の赤い屋根が見える。大変だったけどピークを踏んでよかった。前回と違い、ここから先の行程の全貌を見ることができた。なるほど。こうなっているのか。同時に「うはー、まだあんなにあるのか。やっぱ遠いわー」とも思う。
その�△紡海�・・・。
■写真解説
�￣声荵鎧劃困糧鯑饐�屋から石尾根を見下ろす。個人的には雲取山からの景色で一番好きかも。左端の逆モヒカン状に木が切り込まれた山が七ッ石山。
�∋劃困砲董�実は登頂時刻は前回と全く同じでした。雲取山荘に降りて翌日はまた登るので、正確には登頂はこれで3度目。明日の朝には4度目となるのです。
�１声荵劃困�ら雲取山荘に降りる道。ご覧の通りの着雪具合。北斜面で日が当たらないのでまだ結構雪が残ってる。溶けてベチャベチャしてるかと思ったら、意外と凍っててこれがまた良く滑る。子供は2回程転倒して滑り台のようにツルっと滑ってお尻が濡れてしまった。通常なら20分で降りられるところ、今回45分もかかってしまった。山頂からアイゼン装着していけばよかったよ・・・。
ログインしてコメントを確認・投稿する