■山行概要
◆【奥多摩】
雲取山(2017m)
◆2012/5/13(土)〜2012/5/14(日)、曇りのち晴れ
◆1泊2日の山小屋泊、鴨沢ルートでのピストン、
山荘までの所要時間7:00(ピークまでのコースタイム5:20)
累積標高差1267m、歩行距離ピストンで約20km
◆1日目
9:00/鴨沢バス停(標高540m)到着、駐車スペースがなく小袖乗越
(標高750m)まで移動⇒9:30/登山開始⇒11:10/堂所(標高1200m)⇒
七ッ石分岐⇒ブナ坂(標高1650m/ここで13:00〜14:00までお昼休憩)
⇒奥多摩小屋(標高1760m)⇒小雲取山(標高1973m)⇒16:00/雲取山
(標高2017m)登頂⇒16:30/雲取山荘(標高1830m)到着⇒16:35/チェックイン
「富士登山に向けたトレーニング」(自分で勝手にそう思っているだけ)の第2段。テーマは「重い荷物背負って標高差のある長距離を長時間歩く練習」です(自分で勝手にそう思っているだけ)。
まあ、先月の高尾・陣馬縦走に「標高差」という要素が加わったわけです。今回もあくまでも「富士山の予行演習」ということで、個人的な企画。パーティーはうちのかみさんと会社の同期のだーたかさんの計3名。だーたかさんは5年前に雲取山に登っているので、ガイドをお願いしたく声をかけたところ、色々あって本人もリベンジしたかったらしく快諾していただきました。
ところでなぜ今回雲取山なのかというと・・・。
★雲取山は本格的な登山をしたい思っている人向けの初級の山(だから初級だけどすんげーキツイ)
★雲取山はかみさんの実家がある秋川を基点にすると、非常にアクセスがよい。
★んでもって必然的に奥多摩湖側から上がる、勾配のきつい「鴨沢ルート」になるためトレーニングにはうってつけ。なにせ2000ｍの低山なのに標高差が1500ｍちかくある山なんてそうそうないので。
★参考までに富士山4ルートの概算標高差は
・吉田ルート/1450m
・富士宮ルート/1350m
・須走ルート/1800m
・御殿場ルート/2300m
で、雲取山の方が吉田ルートや富士宮ルートよりも標高差があるってことになる。
★東京都の最高峰
★一緒に行くだーたかさんが過去に登ったことがあるので、色々と安心。
★今回初めての山小屋泊となるが、雲取山荘はキレイで快適、と非常に評判がよい。
ってなわけで、ゴールデンウィーク明け5月の2週目、初の山小屋泊で雲取山登山に行ってきました。
まず朝。あきる野でだーたかさんの車にピックアップしてもらう。途中コンビニに寄って朝ごはんとお昼用のおにぎりなど購入。水の補給も忘れない。予定通り9時には鴨沢のバス停に到着。しかし既に駐車スペースは満車(ホントはもっと詰めて停めてくれればあと1台は入れたんだけどね)。これはマズイ、ってことで急ぎ第二駐車候補地の小袖乗越に向かう。しかしここもほぼ満車。よく見たら茂みのある部分に草をへし折って無理やり突っ込めば何とか駐車可能。で、うちらが最後の1台。後から来る車は駐車スペース皆無につき皆引き返し。
装備を整え、出発。9時半には登山道に入る。事前に聞いていた通り、前半は見通しの利かない樹林帯の中を延々と歩く。杉の木が大量に生えているせいか、ずっと鼻水が止まらない。完全に花粉症の症状が出ながら、鬱蒼と茂る木々の中を黙々と歩く。目標物が見えないとペース配分がわからないので精神的にも肉体的に厳しいです。
登り始めて1時間40分、最初のマイルストーン「堂所」に到着。疲労度的にはちょうど稲荷山ルートで高尾山に登ったくらいの感じ。だんだん空腹感が強くなってきて、行動食のトレイルミックスをボリボリかじりながら歩く。
まだまだ樹林帯は続くが、ここからは勾配がきつくなり、途中沢があったり木道があったりと。七ツ石の分岐を超え、ようやっとブナ坂に到着。ここで昼食に。おにぎりをモグモグしつつ、チキンラーメンを作って食べる。
標高もずいぶん高くなり、肌寒さを感じて温かい食べ物がちょうどいい。そしてここからはアウターシェル登場、休憩時にだけ寒いので着ることに。
荷物の整理やトイレなど含め、ブナ坂で1時間休憩。14時に出発。ブナ坂を出るとそこは尾根。今までの樹林帯から抜け出し、一気に景色が開ける。雲はあるものの快晴で、眺めが素晴らしい。疲労が一気に吹き飛ぶ。しばらくは気持ちのいい尾根歩きが続く。目的地はまだ目視できない。途中、前から来る自転車の一団とすれ違った。こんなとこまでチャリで上がってきたんだ・・・。三峰側から登ってきたんだろうね。。スゴイなあ。
しばらく歩くとヘリポートを通過。ここから奥多摩小屋までの尾根には色とりどりのテントが張られている。雲取山はテン泊デビューの山としても人気が高いらしい。奥多摩小屋を通過すると急勾配登場。ほうほうの体で何とか登り切り、ヨモギの頭に到着。下を見下ろすとかなりの標高差。周辺も今まで見上げてきた山の尾根が見える。普段下界から見てる景色とはまったく別の景色。これが山登りの醍醐味か。
ヨモギの頭を通過したあたりから道がだんだんと険しくなってくる。肉体的にはかなりグロッキー、歩く速度も極端に低下。程なくして登頂前の難関、小雲取山登場。小雲取山の取り付き口からようやく雲取山山頂の避難小屋の赤い屋根が見える。勾配がとにかくキツクて、歩いているのに全然目標物との距離が縮まらない。だーたかさんとウチのかみさんはどんどん先に行ってしまい、距離もだいぶ離れてしまった。が、とにかくマイペースでゆっくりと進む。
小雲取山をクリアすると、しばらく防火帯を歩いた先にある避難小屋下の最後の勾配が見える。先行の2人はもう登り始めている。ブナ坂先の尾根で追い越していったトレイルランやってるお姉さんが、どうやら登頂したらしく上から走って降りてくる。一体どんだけ体力あるんだか。歩くのもやっとなこの急勾配を走ってやがる・・・。
先行2人に遅れること16時ちょうど、雲取山避難小屋に到着。壁にかけてある温度計を見ると何と気温0℃！動いている時はあまり感じないが、立ち止まるとやはり寒い。だって0℃だもん。3人揃ったところで雲取山の山頂に移動。無事登頂に成功、写真撮影などしつつ一息入れる。
その�△紡海�・・・。
■写真解説
�．茱皀�の頭からテント場を見下ろす。左の林に隠れているが、奥多摩小屋がある。この急坂はホントにきつかった。
�△曚Δ曚Δ梁里妊茱皀�の頭をクリアしたのもつかの間。さらにキツイ小雲取山登場。どうですか、この急勾配！とにかくキツイの一言。辛かったあ。
�１声荵鎧劃此�この山頂の証は実は埼玉県側のもの。この右側に東京都側の証もあるんだけど、こっちはとてもショボイ。まあ何にせよ、東京都の最高峰にたどり着くことが出来ました！
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