◆2日目
4:38/御来光⇒6:30/雲取山荘(標高1830m)出発⇒7:00/雲取山頂
(標高2017m)⇒ブナ坂(標高1650m/ここで8:00〜8:30までティー
タイム)⇒10:00/堂所(標高1200m)⇒11:10/小袖乗越(標高750m)
⇒11:30/車に荷物を積み込んで撤収
続きました。
無事登頂、ってことでこれから本日の宿である雲取山荘に向かう。秩父は三峰側に20分ほど下ると赤い屋根が見えてくるそうなのだが、疲労で歩みが遅く30分かかってようやく雲取山荘に到着。
園庭のテーブルや水場はテント泊の登山者の夕食の支度でかなりの混雑。チェックインを済ませ、部屋に案内される。1泊2食付きで＠7500円は受付時に前払い。部屋は16人で一部屋、8人に1つの割合で豆炭のコタツが置いてある。布団は登山者どおしで話し合って、好きにひいて下さいとのこと。何だか早くも修学旅行の雰囲気。
夕食までまだ時間があるので、取り合えずビール。ウマイ！これが死ぬほどうまいのだよ。そう言えば先月の高尾・陣馬縦走の時も景信山の山頂で同じこと言った気がするなあ。まあ、とにかく五臓六腑に染み渡るのですよ。ビールを飲みながら、相部屋の登山客と世間話など。富士山の山小屋と比較するといかに雲取山荘が素晴らしいか、ってな話がそこかしこで。皇太子殿下が泊まりに来るタイミングで大改装したらしく、山小屋なのにトイレも水洗で確かにキレイだ（他の山小屋泊まったことないので比較できないから何とも言えないけど）。8歳の女の子を連れて二人で登ってるお父さんがとても印象深かった。
食事は食堂のキャパ(60人だったか80人だったか)があるので、入れ替え制。自分達は2回目のターンで夕食にありつく。もうね、運動したあとだからご飯がおいしい。ちなみにご飯はおかわり自由。腹減りには実にありがたく、もちろんおかわり。
夕食後は各人自由行動。でも山小屋の朝は早く、夜もみんな20時くらいには寝てしまう。中には遅くまで起きてて酒飲んでる人もいるんだけど、そういう人は体力があって要は疲れてないんだよね。うちらにはとても無理。
寝る前に持参した酒を飲もうと外に出る。眼下に東京の街明かりが輝いて見える。全く明かりのない山の上から見る東京。何だか感慨深いです。だーたかさんはもちろん写真撮影。持参したのはジェリ缶型のフラスコに入れたバランタインの17年。シェラカップでチビチビと呑むも、寒くて外にいられない。気温は-3℃。5月でもこんなに冷えるんだ。氷点下で飲むストレートのウイスキーは氷なんか無くてもチンチンに冷えてるので(なにせグラスが金属ですから)、常温で飲む時のような口の中でアルコールが揮発するむわっと感が全くない。ストレートでスラスラいける。んでもって疲労から酔いが回るのも早い。
20時過ぎにはほどなく就寝。なお、豆炭のこたつに1つあたり8人が放射状に足を突っ込んで寝る形。布団引きの作業で埃がすごく、マスクの必要性を痛感。
翌朝5時頃起床。4:38の御来光を拝むため、かみさんとだーたかさんは4:30くらいに先に起きて(というか部屋で寝てたのは自分だけでした。みんな御来光みに外に行ってる)既に外。ご来光より睡眠、ってことでみんなより30分くらいお寝坊さんする。朝食が始まり、山小屋の中があわただしくなる。
混雑を避けるため、外のテーブルで朝のコーヒーを飲む。今回の山行ではホントrevoが大活躍だ。まだこの時間は寒い。ってか普通に氷点下だし。水場に氷が張ってるし、地面は霜柱だらけ。
2回目のターンで朝食。部屋に戻りみんなで布団を片し、自分の荷物をまとめて出発の準備を整える。今まで日帰り登山しかしたことないので、いつもの山行だったらグーグー寝てる時間帯に起きてまた歩き始めるというのが初体験。やはり前日の疲労が全く抜けておらず、正直肉体的にきつい。
6:30、山荘を後にして雲取山山頂に向かう。朝イチからこの急勾配、キツイ。息が上がる。道は霜柱だらけでところどころの水溜りは氷が張ってる。寒い。7:00、山頂到着。昨日とは打って変わっての晴天！！雲一つない真っ青な空に、富士山と甲斐駒ケ岳が見える！なんて景色だ！これで一気に疲労感が吹っ飛んでしまう。
素晴らしい景色を堪能しながら、昨日来た道を引き返す。同じ部屋だったお父さん＆娘さん(8歳)チームと途中何度も抜いたり抜かれたり。一箇所だけ昨日は通らなかった巻き道を下る以外は完全なピストン。あれだけ登るのがしんどかった急勾配も、下りはさすがに早い。山頂からわずか1時間でブナ坂まで到着。ブナ坂から先はまた樹林帯に入るため、景色を惜しみながら30分ほどティータイム。
8:30、ブナ坂離脱。樹林帯の中をひたすら下る。標高が下がり、どんどん暑くなってくる。途中、ここから上は涼しくてここから下は暑い、みたいな空気の層の境目を通過。11時過ぎには下山完了、荷物をまとめて車で出発。小袖乗越を後にする。鴨沢バス停の先で同じ部屋だったお父さん＆娘さん(8歳)チームに再び遭遇。どうやらバスは使わず、奥多摩湖駅まで歩くようだ。車で20分以上かかる距離を8歳の女の子が一泊の登山終了後にまだ歩くんだ。すごい体力だなあ。おれには出来ねえ。
2日間汗だくで、とにかく風呂入りてえ、ってことで五日市の「つるつる温泉」に。食事と風呂と着替えを済ませ、解散。秋川の実家で車を乗り換え、預けていた子供を回収して一路横浜に。
今回初めてちゃんとした登山をしました。そして初めて山小屋泊を経験しました。色んな意味でいい経験だったし、とにかく体力的な部分で相当な自信がつきました。再来月の富士山は別として、やっぱ北アルプスの縦走とかって一度はやってみたいよね。しばらくは2000ｍクラスの山の山小屋1泊2日の山行でトレーニングしようかと思ってます。次回は甲武信岳か両神山に行こうかと思ってますよ。
■装備関連
今回新規投入の装備はこれといってありません。トレッキング用のサングラスくらいかな？山小屋泊1泊の登山に必要な装備は、前回の高尾・陣馬縦走までに全て配備が完了しておりますので。
��chamus/トレッキング用サングラス
詳細不明。バネ式ツルのトレッキング用サングラスです。富士山では絶対必要だし、今回の雲取山も尾根を長時間歩くので必須と判断、購入しました。以前使っていたサングラスは2月の金時山の時に、宿で誤って踏み潰してしまし、ぺちゃんこになったので廃棄。しばらくは季節的になくても大丈夫だったのですが、さすがに5月半ばともなるとそうも言ってられず。ちなみにスキーの時はガーゴイルズのハーフミラー(「ターミネーター」の1作目でシュワちゃんがつけてたのと全く同じモデル)を愛用。
■写真解説
�＼佝�根から見た富士山。雲一つない澄み切った空。なんて清々しいんだ！ちょうど二ヵ月後に登る予定。今回は富士山に向けた予行演習ですので。
��同じく石尾根から見た南アルプスは甲斐駒ケ岳。単独峰の富士山と違い、こちらは山脈であることがよくわかる。
��初日に昼食を取ったブナ坂から少し尾根に出たところ。ブナ坂を過ぎるとまた樹林帯に入ってしまい下山まで景色は見れない。それが何とも惜しくて、樹林帯に入る前に景色を見ながらティータイム。バーナーでお湯を沸かして、各人コーヒー(だーたかさん)、紅茶(うちのかみさん)、ココア(自分)など飲みながらこの素晴らしい風景を眺めること30分。
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