もともとハハはプライドの高いヒトだった。
『認知症』のヒトは、ものすごく、プライドが高い。
だから、そこを刺激するようなことをしてはいけない。
刺激したけりゃしてもいいけど、ロクなことにはならないのでお勧めしない。
ワタシは「されたら困ること」を思いつかないように、かこいこみ漁みたいな感じで接している。
たとえば、「お酒を飲んで困る」→「分からない程度にお酒を薄めていく」であったり、「髪の毛をきりに行くためのお金をご近所に借りて困る」→「髪の毛がうっとおしくなる前にデイサービスで定期的にカットしてもらう」という風に。
コレは、昔「サポートデスク」で「お客さんが余計なことをしないように先回りして何かを言う」のにとても似ていて、ワタシはその仕事が大好きだったので、あんまり苦にはならない。
上手くいったら「よっしゃぁぁ!」って感じだし、失敗したら「今度こそ」です。
あんまり深く考えたり落ち込んだりしたら、介護する側が負けちゃうからね。
まぁ、ハハはあまりお金に執着を持ってなくて、財布の中が千円でも文句をいわなかったり「通帳をとられた!」と騒いだりしないのは、本当にありがたいです。
(とってませんがw)
「盗られた妄想」の激しいヒトは本当にタイヘンだと思う。
父祖母はそうだった。
でも、今考えると、あのひとも不安だったのではないかと思う。
「自分はあまり好かれていない」ということを感じてたから「お金」に執着したのではないかなぁ・・・と、今になって思う。
ハハは王子とお好み焼きを食べにいって「そんなこと言うてたら、オバチャン、お金払ろタレヘンで!」と言って、王子から「オバチャンは、『払ろたれへん』やのうで『払われへん』やろ? 日本語は正しく使わなアカンで」とか言われても、ふくれっつらをしてる程度である。
まぁ、可愛いもんだ。
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