今日は3ヶ月に1回の心療内科の診察日である。
『認知症』の診断は、内科でも行ってくれる。
かんたんなテストはどこでもできるし、最終的にはMRIを撮って、脳に萎縮が認められたら『認知症』のできあがり、というわけ。
でもさ、ウチのハハなんぞは、もう脳の直径が半分くらいになってるのね。
で、それは最初の診断をくだされた時、お医者さんがいうことには「こんな風に自立して聞いたことに返事することが不思議なくらい」つまり、普通なら「返事をすることもできない状態」になるらしいのだ。
信じられる?
今のハハは、ワタシでさえ「ある日『オマエを試していたのだっ!』って言い出すんじゃないか?」と思うくらいの絶好調さである。
それでもハハはその心療内科のことをなぜか整形外科だと思っていて、マッサージしてもらえると思っている(笑)。
今日も診察室に入ったとたんに上着を脱ごうとするので「脱がんでいい、脱がんでいい」と制して、先生に挨拶する。
ワタシは最近の様子をノートに書いたやつをコピーして先生に渡してるので、それを読みながら先生はいくつか質問をする。
曜日や日にちはやっぱり怪しくて(今日はなんとか正解にたどりついたけど)、季節もたまに間違えることがある。
「調子いいようですね。これなら次も3か月後くらいでいいでしょう。」と言われて退室する前、ハハを先に出したワタシは先生に聞く。
ワタシ 「センセ、なんか顔つきとか違ってきてませんか?」
センセ 「そうですねぇ。良くなってますねぇ。」
ワタシ 「センセ、最初に『絶対良くなりません』って言いはったやん」
センセ 「だからそれは悪くなるのが先延ばしになってるというか・・・」
ワタシ 「(笑)でも、今は良い感じできてますよね?」
センセ 「それはまちがいないです」
ワタシ 「ありがとうございました〜」
でもセンセはこうも言った。
「良くなってますねぇ。これじゃ要介護1もとれないでしょ・・」
いやいやいや、センセイ、要介護1とれなかったら、ウチの生活壊れるからw
ムツカシイのだ。
『認知症』か、『認知症でない』のかって。
デイの利用者のうち、身体障害で通っている人たちは『認知症ではない』ということになってるけど、デイで開催されるビンゴゲームや屋台やらの段取りや理解はハハのほうが分かってたりする。
「自分が何を食べていいのか悪いのか」を自分で判断できない人のどこが『ボケテナイ』というのだろう。
反対に物理的に見える内容、MRIの映像に従って判断を下すのであれば、認定調査のときに「介護度が下がる」なんて、おかしいではないか。
なんで、ワタシが一生懸命工夫していい状態を保っているものを、あとからでてきて介護度を下げられんとイカンのじゃ
がるるるる
ワタシは、自分が最近本当に「アッチの世界」に行きかけたと思ってるから、「どこで『認知症』と『そうでない人』と『精神に異常をきたした人』の線引きをするんだろう?」って思う。
果たして、今ここにいる自分は、本当に「普通」なのかな?と思う。
考えすぎると、コワイ考えになるからそれ以上は考えないけど(笑)。
少なくとも4月の最初にパニックを起していたワタシはハハより「オカシカッタ」し、自分でもそれは認めるww
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