mixiユーザー(id:1682634)

2014年03月03日22:02

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保護と介入におけるジレンマ

最近のあらすじ。ウクライナ国民の多くは経済的理由でEU側に付きたいが、ロシア系が多い南東部(クリミア半島を含む)の住民は言語やエネルギーなど様々な理由でロシア側に付きたい。チェルノブイリを抱えてるウクライナとしては、資源豊富な南東部の割譲や独立は認められない。先月に、反政府勢力(欧米が支援)が政権(親ロシア)を武力で追い出して暫定政権(親EU)を樹立。ウクライナ各地で武力衝突が継続。ロシアは自国民を保護する為にクリミア半島に軍事介入。ロシア軍はクリミア半島の住民に歓迎されてるが、暫定政権と欧米諸国はロシアを非難。

ウクライナ情勢については以下のページが分かりやすいと思います。
・複雑すぎるウクライナ情勢が3分で分かるまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2139325644156189801

さて、多くの国家にとって同胞保護の為に軍事介入することは必要かつ当然のことですが、それを「保護を名目に軍事介入した」と批難することもあるいは本当に保護を名目に軍事介入することも世界ではしばしば発生します。そして、たいていそれらは同時に成立します。
日本人にとって例えば「同胞を救出する為には軍事介入や内政干渉しなければならないが、現地政府はそれを拒否」というのは想定しづらい難問だろうと思います(アメリカなら必要かつ当然として介入するでしょう。そしてロシアから「保護を名目に介入した」と批難されるでしょう)。そして、日本人がもっと想定しづらいであろうのが「同胞保護を名目にした外国による日本への軍事派遣や内政干渉」です。< 私が異文化混在を望まない理由の一つです。
いろいろな考え方がありますが、政治哲学として誰もが自分なりの結論を持っておくべきことだと思います。

★追記
日本人の感覚だと「ロシア国籍のロシア人の保護なら支持できるが、ウクライナ国籍のロシア人の保護は支持できない」あたりかな。しかし、世界では国籍よりも主義や民族や宗教が重要な人たちがたくさんいます。彼らにとって国家とはあくまで主義や民族や宗教の為の便宜的なものでしかありません。

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