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10月下旬から始まった釧路地方でのシシャモ漁だが、漁期は11月下旬までと短い。
期間自体が1ヵ月ほどしかない上、季節風や低気圧、前線の通過などで波が高い日も多く、出漁できる日は半分もない。
干しシシャモだったらいつでも食えるが、刺身や寿司で食べるとなると食べさせてくれる店自体少ない上、その店に漁期に行っても水揚げがないと食べられないから、産地に住んでいても運次第でなかなか食べられるものでもない。
釧路の隣町・白糠にシシャモの季節には運が良ければシシャモづくしができる店「貴州屋」があり、11月15日に1度シシャモづくしを楽しんだ。
白糠漁協の今年のシシャモの漁期は11月27日までだったが、15日に入れた焼酎のボトルも半分残っていることだし、チャンスがあればもう1回くらいシシャモづくしで一杯やっておきたいと思っていた。
しかし、次々と低気圧がやってきては波が収まらず、なかなか船が出そうな天気にならない。
このまま漁期が終わってしまうんじゃないかと心配になったが、22日金曜日はようやく風も弱く穏やかな陽気になり波も収まった。
すかさず「貴州屋」に電話してみたら、「今日はシシャモの船が出たから明日もシシャモ大丈夫ですよ」との返事だったので、翌日11月23日土曜日、勤労感謝の日の祝日は友人を誘って2人で白糠へ飲みに行ってきた。
釧路1719
↓帯広行
白糠1757
白糠駅から歩いて5分ほど、「貴州屋」に着き、15日に飲み残した焼酎「鍛高潭」のボトルを出してもらい、ちびちび始める。
料理は電話で「ししゃも御膳(2500円)」を予約してあるから、何も言わずとも次々と出てくる。
まず初めに「お造りとカルパッチョ」が出てきた。
生で食べるわけだから、どちらも身に脂が乗っており旨いオスを使っている。
これが食べられるのは、シシャモの産地と言えどもシシャモ漁の季節に水揚げがあった日と次の日限定のご馳走である。
そして、次は「ししゃも鍋」が出てきた。
15日に4人で行ったときは大鍋で、煮る前の状態でセッティングされており、シシャモのほかに鶏肉も入っていたが、2人で行ったこの日は1人分ずつ煮えた状態で配膳された。
こちらは産卵直前ではち切れんばかりに膨らんだお腹に入っている成熟した卵の食感がたまらないメスだ。
そして、「ししゃも煮付け」はオスメス1匹ずつで、上品な味わいに仕上がっている。
さらに今度はシシャモのフライを割り下で煮て卵でとじた「ししゃものカツとじ」。
味は割り下の味になっちゃうから、2匹とも食感が楽しめるメスである。
今年は釧路地方のみならず産地全てでシシャモが不漁で、用意できれば出てくるはずの「干しししゃも」は在庫が切れ、前日獲れたばかりで干す時間がなかったようでこの日はなく、代わりに「とろろ」が出てきた。
そしてシメは「握り寿司」である。
手前の3つがシシャモで、これは3つとも身がおいしいオスだが、いちばん左に写っている昆布が乗っているのは昆布締めの握り、ほかの2つが刺身の握りとなかなか凝っている。
ちょんと醤油をつけひと口で頬張ると、噛むほどに広がるシシャモの脂と繊細なシシャモの身の旨みが口の中でシャリと混ざり合い、非常においしい。
ちょうど焼酎のボトルも飲み切り、お腹も一杯だし、そろそろお開きにしようと思っていたら、干しシシャモを出せず悪いと思ったのか、デザートのイチゴとブドウまで出てきた。
お酒は前回のボトルの残りを飲んだだけで今回は新たに注文はしていないから、これで1人2500円なんだから素晴らしいとしか言いようがない。
大満足で釧路へ帰った。
白糠1942
↓
釧路2018
翌日からは用事があって白糠まで行けなかったり、再び風が強くなって波が高くなったりして、そのまま今年のシシャモ漁は終わった。
したがって、これが今シーズン最後のシシャモづくしとなった。
今年は波が高い日が多かったからシシャモ漁は不調だったようだが、約1ヵ月と短いのシシャモの時期に白糠へ4回、胆振の鵡川へも1回、都合5回シシャモづくしを楽しめたので、自分としては満喫できたと思う。
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