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文化の日の振替休日で連休だった11月4日は札幌に泊まっていた。
「一日散歩きっぷ(道央圏用)」でクルマを停めてある新得までJRで帰ってくることにしていたが、フリーエリア乗り放題のきっぷでまっすぐ帰ってくるのももったいないから、どこかへ行ってから新得までJRで行ければいい。
早起きできたらこの日が今年の運転最終日の「SLニセコ号」に乗ってもよかったが、前夜遅くまでススキノで深酒してしまい、早起きできず微妙に間に合わない。
それならフリーエリア内のどこかへ昼飯を食べに行って、それから新得まで帰ろう。
どこで昼飯を食べるか考えたが、ちょうど短いシシャモの季節だし、日高線もフリーエリアに含まれているから、シシャモが名物の鵡川(むかわ)に行くことに決めた。
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鵡川へは以前シシャモづくししに超有名店「大豊寿司」に行ったことがあるが、シシャモの季節に予約なしで行っても売り切れの可能性がある。
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予約なしでいきなり行っても大丈夫そうな店はないか調べたら、ほかにもシシャモづくしをやっている店が見つかったから、今回はそっちに行ってみることに決めた。
鵡川には12:51に着き、お目当ての店「灯泉房(とうせんぼう)」を訪ねてみたら、お昼のピークを過ぎた頃だと言うのに満席で、席が空くのを待っているグループもいる。
札幌から近いこともあって、シシャモの季節の休日の鵡川はすごいな。
自分は1人だったので、カウンター席が空いており待つことなく座れたが、店内を見渡すと料理がまだ配膳されていない客が多く、かなりの時間が掛かりそうな雰囲気だった。
まあ、帰りの列車は14:53発で2時間近くあるから、多少時間が掛かっても大丈夫で、やはりこの時期に鵡川まで来てほかのものを食べるつもりもない。
時期が掛かることは覚悟の上で「本場むかわのししゃもづくし ししゃも御膳(3000円)」を注文。
カウンターに座っているから、目の前でシシャモの刺身を盛りつけたり寿司を握るのを見ているが、次々と運ばれていく。
待つこと20分ほど、思っていたよりは早く「ししゃも御膳」が運ばれてきた。
これはすごい。
内容を説明すると、左上からフライ2本&焼きししゃも1本。
左中にししゃも寿司(握り)が3貫。
左下にはししゃも飯。
右上のはししゃもピリカラ漬け(マリネ)が2本。
その手前にガリと口直しのみかんに並んでこれはししゃもの骨せんべいみたいだな。
そして右側のいちばん手前にはししゃも刺身。
さらに汁物はししゃも三平汁と、シシャモ料理が全部で8品も出てきた。
豪勢である。
何から手をつけようか迷うが、まずは刺身からいただく。
新鮮で臭みなど微塵もなく、コリコリしていて脂乗りもいい。
次はフライを食べてみる。
写真は撮り直したから何本か食べた後の写真だが、パンパンに卵が詰まった成熟したメスだ。
ししゃも飯には小さくて卵の少ないメスが1匹乗っており、シシャモの風味がご飯全体にほんのり回っており旨い。
三平汁は大きなオスが1匹で、骨が硬いが鍋物にしてあるから頭から食べられる。
マリネは成熟したメスが使われており、酸味の効いた漬け汁が染みてこれも旨い。
だんだん酒も飲みたくなってきたが、新得からはクルマを運転して帰るから我慢我慢。
刺身が旨いんだから寿司も旨いに決まっている(写真を撮り忘れていたようで、1貫を写した写真はナシ)。
焼きししゃもはこれまたメスで、これは干したシシャモを炙ったようだ。
刺身におろした残りの中骨も、から揚げにして骨せんべいにして食べさせてもらえるのも嬉しい。
1品1品はちょっとずつだったから途中で満腹になって食べ切れないということもなく多彩なシシャモ料理を堪能し、すっかり完食。
これだけ食べれば十分満腹になるという絶妙の量だった。
聞けば近年は胆振・日高地方ではシシャモの資源量が減ってきているそうで、資源保護のため鵡川では翌日から3日間シシャモ漁は休漁の予定だそうで、たまたま訪問した割りには生のシシャモも楽しむことができて幸運である。
そんなシシャモ料理が8品も出てきて、これで3000円ならむしろ安いくらいで素晴らしいと思う。
大満足で鵡川の駅に戻った。
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