「Free!」を最終話まで見終えました。
これは明らかに狙っているのでしょうが、溢れんばかりの「BL」臭に最初は私も及び腰だったのですが、見始めたらそんなの気にならないくらい、あまりの作品としての面白さに一気に見終えてしまった感じです。
全12話だったのですが、構成がしっかりしていてストーリーに過不足ない感じで、実にすんなりドラマに入れますし、その中で動く登場人物の感情にも素直に共感できました。
私が、部活モノが好物だというのもありますけどね(;^ω^)
最近は、部活モノと言っても「SOS団」とか「隣人部」「奉仕部」とか、ましてや「極東魔術昼寝結社の夏」とか・・・なんか、とてもじゃないですが「部活モノ」と言う枠には入れられないようなものばかり流行っていたところですから、こうしたストレートに「部活モノ」が飛び込んで来るとなかなか気持ちいいのです♪
「部活モノ」の醍醐味と言えば、やはり「友情」と「努力」です。これが70年代ならば「勝利」も加えてやりたいところですが、さすがに21世紀ともなると「勝利」に絶対的な価値観を求めるのもムリがあると思ったりします。
その「友情」部分こそが、本作の最大の魅力ですね。
かつて「水泳」で結ばれていた「絆」が、その「水泳」のために断ち切られ、あれから何年もの歳月を経て、再び「水泳」を介して「絆」を取り戻す・・・もう、それこそ21世紀とは思えないほど「純」なドラマが実に良かった。その良かった中で、もっとも良かったのは、やっぱり「竜ヶ崎怜」ですよ!
怜ちゃんは何よりも理論が大切で、理論的に完璧で整合性がとれた世界が大好きで、それを自らスポーツを通して体現することに喜びを見出す、とても高校生とは思えない高い精神性を有しているのに、
素に戻るとただの高校生・・・むしろ、ちょっとアレが弱いくらいの子で、
でも、「美しさ」を求める気持ちが誰よりも強いので、そのためならば自分を殺すことが簡単にできてしまう、実に切ない子なのです。
最終話で、怜ちゃんが引き出したハルカの本音は、「凛と泳ぎたい!」でした。
今、一緒に泳いでいるのは、ハルカの泳ぐ姿に憧れて、泳げなかったのに、ずっと大事にしてきた陸上を捨ててここにいる怜ちゃんなのにね・・・(´Д⊂
それを聞いた瞬間の怜ちゃんの表情は・・・ホントにホントに切なかったですね。
オジサン、泣けない怜ちゃんの代わりに泣いてしまいましたよ。
いやー、怜ちゃんいい子だわー
ハルカたちのお陰で・・・いや、本当は怜ちゃんのお陰なのですけどね・・・もう一度自分を取り戻すことができた凛ちゃんは、これからは鮫柄学園でにとりんたちと水泳を続けていくのでしょう。
同じように、ハルカたち岩鳶高校では怜ちゃんがハルカたちの仲間として水泳部を続けていきます。
ハルカ、凛、真琴、渚の四人の関係はこれからも不変でしょうけど、ハルカたちは怜ちゃん、凛はにとりんをはじめとする鮫柄学園の仲間たちと言うように、新しい仲間を見つけた以上、いつまでもひとつのところにとどまってはいられません。
永遠に変わらない「絆」を有したまま、それぞれの場所で頑張って行くのでしょうね。
そんな、若者たちの未来を感じさせるラストでした。
あらためて・・・面白かったです(*^_^*)
ログインしてコメントを確認・投稿する