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2013年09月22日19:45

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【映画】 『劇場版 ATARU』

中居正広とか二宮和也とか、ジャニーズにはときどきびっくりするくらい演技の上手な子が出てくる。

『プラチナデータ』の二宮くんもすごかったし、今日見た『ATARU』の中居くんもすごいと思う。

『ATARU』はもともとテレビの連続ドラマで、ちょくちょくみてただけなので、中居くん演じる主人公の過去とか能力とかについては、もひとつわかってないのだけど、台詞らしい台詞がほとんどなくて、表情もそんなに変わらない(脳に障害をもっていて、その障害故に特殊な能力がある・・みたいな設定なので、一見障害者)のに、伝わってくるものがちゃんとあるのだわ。

ストーリー自体は、まぁ「ありがち」で、「人と違う能力を持ったが故に見なくていいものや分からなくてもいいものまで分かってしまい、苦しんだりつらい思いをしたりするコたち」がいて、オトナの都合で翻弄されてしまう・・というようなお話です。

途中で、孤児院のシスターが「人は大切な人と別れるたびに一つずつ心をなくしていくんです」みたいなことを言っていて、その言葉が今の私にはとても心に残った。

今回、犯罪に走る少女は、赤ちゃんの時に親に捨てられ、優しいシスターのいる孤児院からある日突然連れ出され、ATARUと仲良くなったのに、またある日突然放り出されるのだ。

そして、幼い頃、孤児院でシスターに「悪いことをした人はかならず罰が当たるのよ」と教えられてたところ(本当ならその後に「でもだからといって仕返しをしてもいいということではない」という教えがあるはずなのだ)で孤児院から引き離されて、FBIで「悪いことをして逃げ延びている奴らの手口とそのリスト」を頭に叩き込まれてしまう。

もう少しシスターの元にいれば、犯罪者にならずにすんだかもしれない。
「でも仕返しはしてはいけません」「人間が罰を与えることはしてはいけません」という教えを受けていない彼女は「悪いことをしたのに、のうのうと生き延びている大人は悪い。だから自分が罰を与える。そいつが被害者にやったのと同じ方法で。」という答えにたどり着いちゃうんだよね。

そうだ。

そのシスターがもう一つ、今の世の中に通じるようなことを言っていた。
「アナタのように『何かを教える』人間も必要だけれど、そういうことではない『なにか』を教える人間も必要なんです」(詳細は忘れた。要は「勉強だけできてもだめさ。心の勉強もしないとだめさ」ってことですね)みたいなこと。

そんでもって、ワタシはこのドラマに出てくる北村一輝さんが「実はハゲ」だという設定であることを映画をみて初めて知りました(笑)。
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