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2013年09月05日22:10

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夏を信じて

少し前になりますが
先日は「表現道 〜hikari〜」@クロコダイルに
たくさんのご来場をありがとうございました!!!

いっしょにステージをつくってくださった
共演者、スタッフの皆様にも感謝いたします


人生における本番
本息の瞬間というのは
個々にとっての無意識のひとときなのかもしれない
そんなことに改めて気付かせていただいたライヴとなりました

この夜に限らず
ここ最近はいろいろな発見があり
混乱しつつも幸福であったりします
魂がピカッと光る瞬間

そんなこの夏を
今日はすこし振り返ってみたいとおもいます〜



◇7月8日〜20日
〜モンゴル遠征〜
7/10(水)12:00〜 エルディネット市文化宮殿
7/12(金)14:00〜 ウランバートル市立歌舞団ホール
7/15(日)19:00〜 ダルハン市文化会館
7/17(水)19:00〜 Meet the Smiles cafe
彼の地では、宴会などで、詩の朗読をするという風習があるそうな
だからだろうか、今回のステージでは、モンゴルっ子ならだれでも知っているという著名な詩人・作家の故ダシドルジーン・ナツァグドルジさん(1906〜1937)の詩「我が故郷」をモンゴル語で朗読させていただいたのだが、特に煽る訳でもないのに、みんなが大合唱をしてくれた
また、国民性なのか、老いも若きも男も女も熱いひとが多く、自分のオリジナル作品や、いっしょに行った神田京子の講談「チンギスハーン物語」や、星野通映さんの津軽三味線に対しても、ノリノリの魂と、強い拍手で迎え入れてくれた
共演した、モンゴルの伝統楽器"シャンズ"で現代的な音楽を演奏するガールズユニット「シャンズ3」のボルガンちゃん、ウランバートル市立歌舞団の少年少女たちも、日本の表現者にはないテンションでおもしろかったです
また、三公演で通訳を担当してくれたモンゴルのイケイケ美女・ロギ(プレブエルデネ)さんの舞台度胸には心底感動。彼女は、普段は日本に暮らしていて、記者としても活躍、時折TVにも出演していたりするので、これから要注目のアジアン・ビューティーですよ☆
ラストライヴとなった"Meet the Smiles cafe"では、現地で暮らしている邦人のみなさまの前で、夫婦ライヴを決行!
日本の約四倍の面積に、総人口270万人。そのうち日本人はたったの300人だけ。そりゃ街をブラついていても、まったく日本人を見かけないはずだ!
英語もほとんど通じない、約20年前まで社会主義だった国で生きている日本人は、皆たくましくて、しなやかで、かっこよかった
そんな中、この日の通訳は、前述のロギさんの妹である、モンゴルのおっとり美女・トゥヤさんが担当してくれたのだが、途中で自分の作品の朗読を無茶ぶりでお願いした。日本人の中で、たったひとりのモンゴル人が放つ日本語のひびきは、当たり前のように染み付いているはずの、母国語の美しさを教えてくれたのでした
その他、草原では、乗馬が気が狂うほど気持ちよくって、夜空は流れ星を数えるのが途中でアホらしくなるほど壮大で、人生初ゲルでは狼に囲まれ、遊牧民の娘さんたちは親切でかわいくて、モテるために子供たちにモンゴル相撲を習っているうちに、自分の身体も醤油くさいヤポンフン(日本人)から、羊臭プンプンのモンゴリアンになっていたのでありました
日本からツアーに参加してくださった皆様、スタッフの皆様、プロデューサーの山川泉さんに、改めて感謝を申し上げます
ウランバートルで自分の誕生日を祝っていただいたことも、忘れられません!
ありがとうございました。バイルラー


◇7月24日
〜詩人とハダシがやっているBAR「名も無き夜」@渋谷・Space turbo〜
月に一度、自分がマスターを務めさせていただいた詩の朗読付きBARの最終回
一年二ヶ月、全14回の中では、さまざまな出会いがありました
偶然お店に入ったら、詩がはじまるというシチュエーションも多く、驚きながらもだんだん詩を受け入れていくお客様の表情が印象深い夜でした
ステージ表現だけではつかめなかった、詩の声の響かせ方をここで学んだ気がします
オーナーのKenさん、一緒にうたってくれたハダシのかほり、絵描きのShu、耳を澄ましてくれたすべてのお客さんに感謝☆
 

◇7月28日
〜「ふたつや文学ロック 〜自然・宇宙・郷土をうたう〜」@いわき・小川町 草野心平記念文学館 〜
昨年、「おでかけアリオス/タイムカプセル2012」で幾度か訪れた、詩人・草野心平さん(1903〜1988)の生まれ故郷、小川町に久々にいってまいりました
前日に農家の方のお宅に宿泊させていただいたのだが、天然温泉が湧き出ていて、めちゃくちゃ気持ちよくって、サイコー!
たくさんのおいしい食事や、自家製のブルーベリーなんかもいただいて、しあわせ一杯。Oさんご夫妻、大変お世話になり、ありがとうございました
イベント自体は、日本の文学作品に曲を付けて、さまざまなタイプのバンドが演奏するという試みで、これが各バンド、読解力が深くて自由で、とってもかっこよかった!!
自分は、タイムカプセルズのメンバー、歌人の三原由起子さん、歌・ハーモニカの佐野岳彦くんと共にゲストとして、合間に何度か詩をやりました(心平さんの詩はカエル語で!)
最後の方で、自分の掛け合いの詩「夫婦PANDORA」を三原さんとやったのだが、ちょっと新感覚でおもしろかったな
会場となった草野心平記念文学館も、おそらく学芸員さんたちの力だとおもわれますが、昨年来たときより場力がアップしていて素晴らしい空間です
モンゴルの草原にも引けを取らない、自然豊かな小川町の文学館。きっとここでなら、またこれまでとちがった詩の味わい方が生まれるはず。オススメスポットです☆☆☆
http://www.k-shimpei.jp/

ところで今回、いわき市内で復興支援の活動をされている方々から、こんな声を聴くことが度々ありました。
「正直、煮詰まっている。何を持って復興なのでしょう」と
自分から見ても、月日を追うごとに、問題が多様化・複雑化していく中で、そこに暮らす人々の状況や精神状態は風化どころか、悪化している面が多々あると感じられました
そんな中、自分が兄と慕うある方がこんなことを言いました
「何を持って復興とするか・・・それは自分たちに誇りを取り戻すことじゃないでしょうか」
はい。それなら自分にも役に立てる気がします。他所者だからこそ、その土地の美しさがわかる部分があるはずだから
そして、誇りに繋がる美というものは、案外コマーシャリズムに乗っかるようなド派手な美ではなくて、日常の取るに足らない見落としがちな些細な美だったりするのだから
まだまだ、詩人、文学者のやるべき仕事はたくさんあります


◇8月3日
〜詩人類の夕べ「tamatogi」@東京・渋谷 Space turbo〜
二ヶ月に一度、詩人・イシダユーリさんとの共同主催でやっているオープンマイク(誰でも参加できる詩の朗読会)の日
毎回々々、参加者やお客さんによってまるで雰囲気の異なる夜となるのですが、この日はとても濃ゆい詩を感じさせてくれる一夜となりました
自分にとって、楽しいとか、苦しいとか、わけわかんないとかを通り越して、「ああ、やっぱり詩っていいなあ」っていつだって感じることのできるイベントなのです
次回は10/5(土)開催です。みなさま、気軽に本気であそびに来てね〜


◇8月6日
〜レコーディング〜
詳しいことはまたお伝えしますが、この日は都内でレコーディングでした
最後に、最近ライヴでよくやっている「生き際について」を録ったのですが、いままでにない感覚が自分の中で芽生えました
うまく言えませんが、昔、詩人の谷川俊太郎さんが仰っていた「詩人は死んでなければならない」という言葉が、頭の部分ではなくて、魂みたいなところの部分でわかりました


◇8月8日
〜mitatakeライヴ 東京・池尻大橋 Chad〜
「おでかけアリオス」でお世話になった佐野岳彦くん(歌・ハーモニカ)が、見田諭くん(ギター)とやっているユニット"mitatake"のライヴに飛び入り出演
mitatakeファンの皆様、びっくりしただろうに、あたたかく迎え入れてくれて、ありがとうございます
佐野くんの歌とハーモニカの素晴らしき世界には、いわきでもたくさん泣かされてきましたが、そこに見田くん(小学校の同級生!)のギターが絡むとさらに威力倍増!!
これはよい。すごく、よい。クタクタに疲れているのに真っ直ぐ家に帰りたくない、そんな夜に触れてほしい音楽です
https://hellofive.jp/gues/album/guestdb/ma/100723mitatake.html


◇8月9日
〜熊本遠征〜
お世話になった企業の方の見送りがハンパなく美しかった!
タクシーの運転手さんが「わたしも長年送迎をして来たが、こんな見事なお見送りは見たことがない」と唸るほど
そんなステキな事もあってか、熊本が大好きな街になりました
何がいいって、やっぱりひとが。一見取っ付きにくそうなんだが、みんなやさしくて、そして、オシャレだった
それにしても街中クマモンだらけだったなあ(笑)。また必ず、帰ってまいります〜


◇8月13日〜15日
〜東海遠征〜
打ち合わせや、挨拶回りも兼ねて、実家に帰省してきました
三重、岐阜(京子の実家)、愛知(空色曲玉!)と
束の間でしたが、よい息抜きになりました
詩のことを考えない時間が、詩そのものを感じる時間に繋がるのよねえ


◇8月17日
〜多摩川花火大会〜
東京側、神奈川側、両方の花火が見えるマンションの一室で、スペシャルライヴ敢行☆
言葉の花火、打ち上げてまいりました
ホストのご夫妻の心配りがとても美しくて、おかげであたたかいライヴをお届けすることができました。ありがとうございます
それにしても、何十年ぶりかに花火をゆっくり見ましたが、すげえな、おい!日本の花火師、恐るべしっ


◇8月21日
〜ポーランドの詩人・シンボルスカ〜
1996年のノーベル文学賞受賞詩人で、昨年の二月に亡くなられた、ヴィスワヴァ・シンボルスカさん(1923〜2012)の作品を朗読することになりました
この日はその打ち合わせだったのですが、ポーランドで生まれて生きた彼女の詩を、いまの日本で読んでいると、書かれた当時とはまた違った意味合いの響きが出てくるから不思議です。詩の言葉は、いつだって予言めいていて、豊かです
また詳しいことは近々お伝えしますが、今日のところは、"9/28(土)、29(日)、六本木ヒルズ大屋根プラザ"と覚えておいてくださったら幸いです。ご期待あれ☆


◇8月26日
〜フランスの詩兄弟・フィリップ〜
最近出会った、パリでスラム(詩のバトル)をオーガナイズしているフランスの詩人・フィリップと、オープンマイク・イベント「開口一番」@渋谷PLUGへいってまいりました〜
フリースタイル(即興)が中心の彼のスタイルは、ラップ的で、ロック的で、そしてもちろん宇宙的で、言語の違うお客さんにも届きまくっておりました。フランス語の速射砲、イカすぜ!
自分は「生き際について」をやりました。帰りに、詩兄弟・ジュテーム北村に紹介しているうちに、フィリップはフランスの詩兄弟ということになりました(笑)
フィリップはもう帰国しましたが、彼と過ごしたわずかな時間の中で感じたことは、"言葉の壁"っていいなあということ。言葉は便利で、わかった気になり、暴走しがちなので、カタコトの言語のやり取りの方が、意味以上の、波動や、魂のようなものをたくさん感じられたりします
彼はまた、日本にも帰ってくるはずなので、そのときはもっとたくさんのひとに紹介したいとおもっておりますのでお楽しみに〜〜〜



…そんなこんながありまして
冒頭の「表現道 〜hikari〜」へと繋がるのでした

その後もあいかわらずバタバタしながら
いくつかの企画が進行しつつあり
おかげさまで元気に過ごさせていただいております

ここに書けなかったいくつかの
言葉にはまだできない
重要な瞬間は
いずれ"詩"としてお伝えすることがあるかもしれませんので
これからもよろしくお願いいたします


最後に、

◇7月3日
〜すみだ川アートプロジェクト2013「詩の声の祭」@アサヒ・アートスクエア〜
会場に足を運んでくださったお客様、スタッフ、関係者の皆様
そして、共演してくれた詩人のひとりひとり・・・
体調が絶不調だったこの日のぼくを支えて生命を通してくださったこと
一生涯、感謝いたします
この日があったからこそ、その後の"夏を信じて"生き抜くことができました
ほんとうに、ありがとうございました∞



恩返しをしたいひとたちや命が
心の中でたくさん溢れている
宇宙のテンポは早まり
肉体はすこしづつ泣きはじめ
呼吸はかすかに
祈りはおぼろげに
それでいて確実に
わたしとわたし以外の際で
詩となっていく

この秋も信じてまいります
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