部屋がＩＫＥＡっぽくなる

　もう四半世紀も使っている安物の衣装ケースは金属のフレームが歪んで引き出しの出し入れのたびに体じゅうの力が必要になるし、プラスチックの表板は割れてべこべこしているし、これはさすがに買い替えんとあかんなと思っていました。
　それから、ノートパソコンが十分に安くなって場所をとるデスクトップパソコンはいらないから、パソコンのデスクとチェアもいらなくなりました。
　というわけで、そいつらを粗大ゴミとして廃棄。



　特に思い入れもなく、ようやくこいつらと縁が切れたとせいせいしました。
　でもって、ＩＫＥＡに本棚と衣装箪笥を買いに行きました。ひとつずつ買って帰ってちまちま組み立てればいいやと思っていましたが、えらく重くて持ち帰るなんてとても無理です。となると宅配サービスを利用することになりまして、だったらもう、すべて一度に買ってまとめて送ってもらうしかあるめえと店内で一挙にプロジェクトが肥大化し、気がついたら配送料だけで八千円だか九千円になっていて、なんかもうどんどん深みにはまっていくのでした。

　さて、いままであった家具を捨てて身軽になったその日、さくっと届いていた家具も組み立てて、朝から用事に出かけようと思っていたのですが、見込みが甘すぎて地獄をみることになります。
　朝だけで組み立てが完了するどころか、ちょっととりかかったところで出かけざるえなくなり、部屋の中には衣装ケースから取り出した服と組み立て途中の家具が散らかった状況で外出せざるえなくなりました。



　ケータイのカメラがなぜか露出をしぼって撮影してくれたので、必要以上に凶々しい雰囲気の画像になってますが、とにかくものが散乱しているだけで、写っちゃいけないものとかは入りこんでないと思います。

　結局、家具は２２時ごろに帰宅して作業を再開し、午前３時ごろに完了して組みあがりました。ハンマーが必要だったのにそんな準備はありませんから、中華鍋でがんがん叩いたら底がべこべこになってしまって、結局、高くついたような気もします。

　そんなこんなですが、もとからそんなにない部屋の中の家具のいくつかがＩＫＥＡ製に代わっただけで、なんだかＩＫＥＡに制圧されたみたいになってしまいました。生活なんてけっこうさらっと変わってしまうものですね。