デイサービスに行く日はハハを送り出すときに、ヘルパーさんたちも一緒に外に出るので、ワタシも見送りに行くのだが、その時Iさんが言った。
Iさん「ほにゃさんところは、本当にお母さまと娘さんが仲良くて、暖かくていいわぁ。」
ワタシ「エ?」
Iさん「だって、いつもお母様がお迎えの車に乗って、車が出発して見えなくなるまで
お互いに手を振ってはるでしょう?
ウチなんかそんなのしたことないわー」
ワタシ「あぁ・・ハハはずっと家族が外出するとき、見えなくなるまで見送ってくれて
たんですよ。
ワタシは一時、ハハに友達の悪口を言われて振り返らずに家を出て行ってたとき
があるんだけど、ウチの父親は朝出かけて出先でなくなってしまったんですね。
その日の朝のことは、すっごくはっきりおぼえてて、ワタシは遅刻しそうだった
から、応接間で新聞を読んでる父の姿は見たんだけどまともに『行ってきます』
も言わずに家をでちゃったんです。
たまたまその日は、ハハ方のお葬式があったので、家を出たのはワタシ→ハハ→
父親の順だったので、父は誰にも見送ってもらえなかったの。
ハハも、突然大動脈瘤破裂とかしてるしね『いつが最後になるかわからない』と
思うから、なんとなく復活しました。」
と、説明すろと、Iさんが泣くではないか。。
イヤ、困った。
娘さんとお孫さんと三人暮らしらしいけど、ちょっと今ギクシャクしてるようで、どうも本気でウチをうらやましく思っておられるらしい。
そう思ってもらえるのは、うれしいことだ。
小学校低学年のお孫さんだといってたので、娘さんも仕事や家事に気が張ってるのと「Iさんに迷惑かけている」という意識がどこかにあるんだろうと思うんだけど・・詳しいことは聞けてないので、断言はできないんだけどね。
なんか、この年になって、本当に「自分がいかに両親に愛されて育ててもらったか」ということを実感するのよ。
「ハウツー本」とか「小説」を頭からバカにしていた親父の本棚の奥から、ワタシの産まれる3か月前に刊行された「初めてパパになるために」という本を見つけてひとしきり爆笑した後、号泣したりとかww。
残念ながら親父はもういない。だからその分、ハハには基本的に腹が立たない。
「親孝行しなくちゃ」とか、そういう気持ちじゃなくて、普通に、本当にハラが立たないの。不思議なことにww。
まぁ、その割には、モヤシのヒゲはハハにとってもらったり、私の作る食事には「愛」がなかったりするんだけれども。
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