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2013年07月08日09:30

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地デジはTV放送のAPSとなるか

と言う日記を書いたのは21世紀を迎えた頃だったか。

もう放送としてのテレビジョンは終焉を迎えている。銀塩カメラの最後のフィルムシステムのAPSなんてそもそも何の話か判らない人もあるだろう。基礎知識が常識から脱落したので説明も面倒になっているし。

テレビジョンとは本来その名のごとく、遠距離への動画送信システムのことだ。
そういう意味では監視カメラなんかも含まれるから、これからもずっと使われるだろう。
しかし、放送局が時間刻みの予定表に従って動画(と音声)を「放送」すると言うシステムは早晩失われる。
とは言え、ある時代一世を風靡したテレビ業界と言うものは自らの優位性を維持するために最大の努力を払うだろう。
それは陰謀とか言うのでは無く、生存本能そのものであり、業界の中にしか生きられない小市民にとっては生活を守るための当然の権利でも義務でもある。

私も長年腕時計の仕事をやってきて、もう随分前からこれはまあ、無くなりはしないけれど衰退すると言うのは判っていた。社会にとっての必要性が減少しているのは確かだったから。
しかし、業界の中に居る小市民たるワシはアイデアを絞り、技術を向上させ、コストを下げて新商品を毎年展開して来るしか無かった…まあ時代の流れにはかなわず、その仕事は終わってしまった。
テレビ放送もまた、アイデアを絞り、技術を向上させ(デジタルとか)て来たのだけれども、そこに魅力が無いのはもう誰もが判っていることだった。
そうすると残る打つ手は、ライバルとテレビ側が勝手に思っているインターネットを排除して老人などの情報弱者だけでも取り込むとかだ。
テレビは自らの牙城が崩されるという点でインターネットを競合者と位置づけているが、現実にはテレビはすでにネット上ではひとつのコンテンツソースに過ぎない。

ただ、テレビは既存のコンテンツソースとしては大きな組織を抱えて居る。ニュース取材や編集を行うマスコミ部分を含め、低俗、高尚を問わず薄め低価格のコンテンツを作るのは得意である。
彼らが今、最大限の努力をしなければならないのは、ネットにすり寄るテレビ受像器を排除することではなく、インターネット世界でのコンテンツメーカーとしての地位を確立することであろう。
そして、それについて最も重要なのはどう収益構造を確保するかと言う点だろう。
「放送」で用いていたスポンサーシステムはそのまま利用することは難しいだろうが。
とは言え、それが確立できるまでネット妨害をやってると多分もう間に合わない。

実際にテレビのコンテンツを作って居るのは、番組制作会社で、それには圧力はかけられるかもしれないが、実際に制作しているのは個人なのであるから。

デジタル化はバンドの問題とかいろいろありはしたが、ある意味コンテンツをネットに流用しにくくする方策のひとつとして経営陣には説明されていたのかも。

■民放各局、パナソニックのテレビCM拒否
(読売新聞 - 07月07日 10:26)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2495014
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