シャロのライヘンバッハ・ヒーローを見返す。

１月３日に放送した『ＳＨＲＥＬＯＣＫ』のシーズン２のエピソード３『ライヘンバッハ・ヒーロー』を見返す。原題は、『Reichenbach Fall』と言うのですが、これ、邦題つける人大変だったでしょうね。だって、普通に『ライヘンバッハの滝』って訳せないもん。Ｆａｌｌに色んな意味が込められているから。

ブルーレイを持っているので、別に録画しなくても良いのですが、訳がブルーレイと違っていて面白かったりする。ブルーレイの方は、簡素な訳になっているよね。

そして、アンドリューさん（モリアーティ役の人）の演技の上手さにやっぱり痺れる。何だあの人。だって、モリアーティとリチャード・ブルック別人なのだもの。目の光も、雰囲気もオーラも態度も全部変えちゃう。私はアンドリューさんを勝手に“イギリスの古田新太”と呼んでいるのだが、ホントに上手い。そして、私は、この人の演技を舞台で見たい。

あと、何度見ても、モリーを「ジョン」と呼ぶシャーロックにムカつくって言う（笑）。アイツ、呼びかけが全部「ジョン」なのだろうな。その前フリとして「thank you John」とジョンに言う台詞があるにはあるが。にしても、オマエ、モリーに対してスゲエ失礼って思う。折角、モリーちゃんは、ランチデート断ってシャロの手伝いしてるのに。お昼チップスしかあげないし。（シャロがポケットから「僕とランチしよう。」って言って出すのチップスなんだもの）
絶対そんなコトはないと思うが、そして、そんなミスも犯さねえんだろうな、オマエはよ！と思いはするが、それでも、「オマエなんか、今後、好きな女とベッドインして、その時その女の子のコトを『ジョン』って呼んで、その女の子に引かれろ！」と思う。でも、それだと、ジョンに誤解がいくので、それは、ジョンが少し気の毒ですね・・・。

これ、見返すと、スゲエちゃんと伏線張ってあるのね・・と思いますね。モリアーティとシャロがお茶を飲むところで、モリアーティが「誰にでも弱点はあるんだよ。大事な人はいる。」って言うのね。コレ、シャロにとっては、最後モリアーティが言う３人（ジョン、ハドスンさん、レストレイド）なのでしょうね。３人も友達認定してもらって良かったな・・って思うケド。

余談だが。原作の『最後の事件』の時、ライヘンバッハで、ホームズはワトスン君宛てに遺書を書くのですが、『僕の友達たち』と書くのですね。で、薄い本作家さんやら、シャーロキアンやらに「オマエ、ワトスン君以外、友達いたのかよ？」とツッコまれるのですが。私ゃその度「きっと、ホームズは、ここぞとばかり、レストレイド以下スコットランドヤードの面々も、トビーの飼い主も、ハドスン夫人も、ワトスン嫁のメアリも友達に入れちゃったんだよ。」と言っていたのですが、ここでは、本当に、レストレイドとハドスン夫人も友達の数に入っていて、感慨深いって言うか何て言うか。

お茶のシーン。原作からの台詞の引用もちゃんとあるのよね。「我々の最後の問題」は、原作でホームズが言う台詞。コレ、ガイ版でも、そのまま使用していた（モリアーティと会うところで）。有名な台詞だからなんでしょうね。
SHERLOCKは、原作同様、ちゃんとシャロのお家に来るモリアーティ。で、お茶飲んでて、ちょっとシャーロック君楽しそうなんだよね。

シャロが、キティちゃんの家で、リチャード・ブルックなモリアーティを見て、嬉しそうな顔しちゃうところも好き。あれは、カンバーバッチさんの演技も上手いと思うのだけど、自分が引っかかって、危機一髪なのに、“嬉しそう”な顔しちゃう。嬉しいんだよね。知能が同じで。「うわぁ！俺、引っかかった！コイツすげえ〜♪」って思えて楽しくなってしまう。で、暫くして激昂するのだけれど。このシャロの狂気と言うか、サリーちゃんの言うように、サイコパスの要素もあるんだよ・・と言う部分な。だから最後にシャロは言う。「僕は君だ。」と。「（僕は）君だから火をつける。」とも言う。

最後の「天使の側にいるとしても、僕を一瞬でも天使だとは思うな。」は恰好良い。シャーロックは天使の側にいる悪魔なんでしょうね。デビルマンだ！（笑）裏切り者ではないけれど。

ライヘンバッハは、最後の場面で泣かないといけないのかも知れないのですが、私ゃ、ジョンが「僕の姉のコトも分かったじゃないか。」ってシャロに言って、シャーロックがその返答に「事前に調べておいた。君に凄いと思われたくて。」と言うのだが、「オマエ、そっちの方が怖いは！何で、ジョンをピンポイントで調べた？オマエは、ジョンのストーカーか？モリアーティと良い勝負だなっ！」と思ってしまい、そんなコトをツッコンでいるので、折角の涙も引っこみますね・・・って言う・・・でも、そう思うんだもの。どう考えても、それ不可能だしな。

それより、私が１番泣きたいのは、マイクロフトとジョンの会話の、「最近シャーロックのアドレス帳を見たか？載ってる名前は、僕とアナタだ。」のが、よっぽど悲しくて泣けるよ・・と。
前も書いたが、だって、ジョンがアドレス帳に載ってるんだよ？一緒に住んでる奴のアドレス書くって・・・・。携帯のアドレス帳を見たのか、手帳のアドレス帳を見たのか知らないが、『ジョン・ワトスン。ロンドン市　ベイカー街221B』って書いてあるんですよ、おそらく。一緒に住んでるんだから、自分と同じ住所が。コレ・・・悲しいよ・・・・・・。
きっと、シャーロック君は、住所録に書ける友達が出来て嬉しかったんだろうなぁ〜・・・。どのタイミングで、ジョンは見ちゃったかは知らないが、絶対、必死で、他にも載ってんじゃねえか？と思って探すでしょうね。で、なかった時の気まずさって言ったらない。「コイツ、ガチで、友達、俺しかいねえんだ・・・」ってジョン思う。そして、きっとその夜は、アンジェロの店に一緒にご飯を食べに行き、その時ばかりは、カップル扱いされても、きっとジョンは何も言うまい。てか「良かったな、何か、間違えられる人間出来て」と思うと思う。
ここがMAXで悲しいって言ったら、まっとうなファンに石を投げられますかね？

余談ですが。『オレンジの種５つ』の冒頭に、ホームズのかの有名な「僕には君以外に、友達なんて１人もいないよ。遊びに来いと言ったコトもない。」と言う台詞があるのですが。私ゃ、ホームズのジュニア版の小説を読んで、その部分で、「ロンドンもベーカー街も良く知らないケド、もし、私がイギリスに行くコトがあったら、ホームズの家に行ってあげよう。」と思ったのでした。その頃は、純粋だったな、私。でも、子供にゃ、１人しか友達いないって、結構なインパクティである。私も友達少なかったから、シンパシィも覚えた。

あと、凄くどうても良いのですが。ホームズの友達ワトスン君しかいない・・で、最終的に、私ゃ、筋少の『人間嫌いの歌』が思い浮かびます。「人間なんて、裏切るし、嘘つくし、嫌い嫌い嫌い・・・・でも、１人をのぞいてね。」って言う歌なんですが。まぁ、ようは、凄く捻くれ者の究極のラブソングなのですが。コレを思い出してしまう。この歌は、男性が女性に向かって唄っている歌なのだろうけれど。

筋少の歌で、モリアーティが出て来る歌は何だっけなぁ？
大槻ケンヂ、ホントにホームズ大好きなんだな。前述の歌も、何か、ホームズっぽいんだよ。

歌と言えば、ライヘンバッハで、ロンドン塔の時に流れるロッシーニの“泥棒カササギ”が凄く良い！と思う。泥棒するから（実際は、モリアーティは何も盗んでないが）泥棒カササギなんでしょうかね？

あと、あのシャロとジョンが手錠で爆走するのは、絶対、シャロ、ジョンと手を繋いで走りたいだけだったんだろうなぁ〜・・と。だって、改めて見ても、あれ、鍵開ける時間あったぞ？ピッキングで開けたのか、鍵を持ってたのか知らないが、キティちゃんの家で開ける前に、時間あったぞ？
「手を握れ！」って言われて、ジョンは手は握らんかったケドさ。（シャロの服の裾を持つ）
で、私ゃ、何が好きって、「手を握れ」っつといて、あとは、自分勝手に爆走するシャーロックが、「ホント、オマエ、ホームズなんだな。」と思えて好きです。
いざとなると、まわり見えないって言う。柵自分だけ越えちゃって、ジョンに「こういうのは、協力が必要だよね？」って言われる。「あぁ、オマエ、130年経ってもちっとも性格変わってねえ。」と、嬉しくなります。
グラナダ版のミルヴァートンの時もそうだケド。ワトスン君を振るきる勢いで走るホームズ先生。ワトスン捕まったらどうしよう？とか考えてねえのか？ねえんだろうな・・・。

そして、この物語のレストレイドが本当に良い奴で泣けてきます。なんでレストレイドは、あんなにシャーロックのコトを信じているのだろう？てか、オマエら２人、過去に何があった？！・・・・（と思うのは私だけなんだろうか？）　だから、私ゃ、CPを作ろうとすると、レストレイドとシャーロックになっちゃうんだよなぁ。私も、ジョンが良かったよ！でも、出来なかったんだもの！！（腐女子的心の叫び）
あ、そう言えば。ルパードさん（レストレイドの中の人）は先日お誕生日で、50歳になったそうです。50歳？！私にとっては、永遠の美青年なんですケドね。ルパード・グレイヴス。50ってコトは、『モーリス』に出ていた時っていくつだったんだ？今計算した。25歳だった。若い・・・・・。
スピンオフとかないんでしょうか？レストレイドの華麗な冒険とか（笑）。

あと、この世界にも、グレグスンはいるんだね。じゃあ、ホプキンズ君も、ブラッドストリート警部もいるのかも知れない。

更にどうでも良いのだが。キティちゃんに「アンタとジョンはプラトニック？アンタら２人恋人同士って書くわよ！」と脅されるが、何か、シャロのコトだから「面倒くせえから、そう書いて良いよ。」って言いそうだよね・・・って、あの場面見る度思います。そして、やっぱり、Ｐｏｏｒ　Ｊｈｏｎ．

そんなコトを、見返しながら思いました。あと、私ゃ、ブルーレイの特典映像をいつ見れば良いのだろう？

画像。シャーロックが持ってるの、チップス（ポテトチップ）の袋よね？お昼ポテチって安あがりだなっ！何かパンくらい持って来いよ！と思うが、まぁ、コレもシャロらしいっちゃらしいよねん。
あと、モリーが可愛い（そればっかだな、私・笑）。