これはわりと近所で昔からやってるケーキ屋の商品だ。
が、ここで買ったのは初めてだ。それどころか店があることすら知らなかった。しかし窓に貼った紙に手書きで創業56年と書いてあるからきっと永いんだろう。
…所謂昔ながらのケーキ屋でしゃれた感じなどは微塵も無い。
品数も少ない。苺のショートとモンブランとシュークリームとパイ2種類。
シュークリームが100円で他は200円くらい。
通りすがりふと目に止まったので、買ってみたというところだ。
それで標記の「アルティメイト・パイ」だが、この商品を選ぶと店主は「…」何か言いたげである。
他にアップルパイとシュークリーム2コを選んで、支払いをすませると店主のおっさんは「アルティメイトですが、お口に合わなかったらごめんなさいね。」 !…なかなか無い会話だ。
「いや特殊な味なので人によっては苦手な場合もあるんです。」「そうですか。それは楽しみだ」と答えると、店主は喜んでシュークリームをもう一個おまけしてくれた。
東京女子大の正門前にある人気のケーキ屋にマキシマチョコレートと言う商品があるが、これはそれを名前では超えている。値段は半分以下だけど…
いったいどんな味なんだ。期待しつつ食べてみる。
ふうむ。あまりスパイシーでは無い。ナッツの効いた結構堅めのパイであった。
味はまずくは無い。いや普通に美味い。これを素人が作ったらとても褒められるだろう。
シュークリームもまあわりと…ワシはコンビニのより好きだな。
ただ、他の商品のラインナップはお年寄りが好んで買うような商品だ。
昔からの安心できる味なのだろう。そういう客層では、定番をわずかにでも外れた商品はおいしく感じられないのかもしれない。このアルティメイトはそういうところからの超越であったのかもしれない。
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