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2013年05月04日13:51

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知りたい油症

先日、図書館に捨ててあった本を貰って来た。
そのタイトルを見て連れ合いは「あんたは油症について知りたいのか」とあきれたように言う。
違う…「知りたい油圧」だ。だいたい油症などと言う病気は無い。それを云うなら脂性だ。もう。
この本は、昭和42年に発行された本で、どうやら図書館ではなく誰かが再配布用に寄贈したものらしい。あまりに旧すぎる。紙も黄ばんで脆くなっており、風呂に浸かりながら読むのに丁度良い。w

ワシは一応工学部機械科だったから、一応その頃さらりと読んだはずだが、その頃読んだ本よりまだ旧い。w
しかし…まあ油圧などと言うモノ、割と変わってないので楽しく読める。
工学は科学と違って基本の所はかなり旧い時代に完成されていて、あまり変わっていないのである。無論、工場においては新しい電脳制御の工作機械が働いているが、作ろうとする装置はカッキ的と呼べるほどには変わってない。
むしろ、図表の見やすさとか、語り口の調子とかがずいぶん違う。
その頃の本としては珍しく朱の入った二色刷だがそれがずれてるとこらがクールだ。

時代は高度経済成長のまっただなかで、工場では大量生産のための油圧プレス、オートメーションのための自動送りなどが組み立てられる。
また、今まで土方がつるはしで掘ってた道路もパワーショベルが活躍しはじめた。どれもが油圧の技術である。著者も力が入っている。そういう時代であった。
しかし油圧は無段階変速、動力分割などが自由で理想的な動力伝達技術と云われながら現代においてもわりと利用範囲が狭い。

効率が高いのだから自転車などにも良さそうだが…実際ネットを検索すると、工場用の自動化ライン用油圧部品を利用した実験モデルなどは作られているようだ…しかし、牛刀割鶏、装置が重すぎるし圧にも余裕がありすぎる。また自動化用の部品はエネルギー効率はさほど重視されていない。
専用の設計が必要だが…細かく計算してないから判らないけど1〜5倍程度の無段階変速つきで外装変速機程度の重さ…油圧モーターの大きさはアキシャルプランジャータイプでφ30x50程度で納まるような気がする。腕時計並の精密加工が必要だが…二輪駆動と言う可能性もあるし。メインの流路の太さと重さの兼ね合いがカナメになりそう。

などと言うことを考えつつ風呂に浸かって居る。w

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