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2013年02月03日17:28

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スイッチング電源の修理（アルインコDM-330MV）

大昔（20年位前?）、マイコン用のスイッチング電源を初めて見たとき、「こんなに小型で電流が取れるとは、素晴らしい製品だ！」と思いつつ、家の短波無線機で使用したら、受信周波数の至る所に不要輻射みたいなノイズが出て使えない物だという印象が強かった・・・。

10年ちょっと前にこのDM-330MVは製品デビューしているが、売りは”通信用機器用電源”と、言うことだったので、騙されたつもりで買ってみた。私の用途では、特にノイズで気になる事は無く、小型大容量という点で重宝する電源であった。
（今、10mAMで通常使っているの電源は、壊れてくれないDM-250MVというトランス式の電源ですけど、コレはもっと古い物です。）

ところで、このDM-330MVは過去にも同様にトランジスタを破裂させて壊した事がある。その際、SWトランジスタと抵抗は定格電圧を少し高い物を使って修理した。（トランジスタは耐故障面で、変わらない様に感じたので、今回は純正型番に戻した。）
　

今回はこの電源を使い、ニクロム線を灼熱させて”発砲スチロール”の切断作業をしてました。作業の際、電源に足をぶつけたところ、爆音と共に煙が吹き出した。（笑）さすがに家族も驚いて飛んできた。中を開けてみると、やはりSWトランジスタが破裂していた。
一体、何が原因か調べたが、怪しいのは電圧可変ボリュームに思えるが、回路を見るとボリュームがオープンで壊れても、短絡で壊れても一気に高電圧や低電圧の出力は無いはず・・。
ひょっとすると、20～30A等の重負荷の際に電圧を急変化するとトランジスタに悪影響し、破壊するのかも知れない。

ネットを調べると、やはり電圧可変ボリュームとSWトランジスタのコンビネーション破壊が多い様だ。
　

実はこのボリューム、基板上に直半田されており、回転軸の付け根がシャーシに止まっていない。つまり、つまみに物をぶつけると、半田付けされているボリュームの足に全て力がかかる。
私の電源を分解すると、ボリューム足の半田パターンが剥がれていた。（多分、オープンで壊れたのだろう。）

適当に修理すると、同じ事を繰り返すので、可変電圧ボリュームを取っ払い、固定抵抗を付けました。（ボリュームの穴はあいたままだと格好悪いので、ビニテで塞ぎました。）
　

もし、可変機能が必要であれば、適当なアルミ板等でアングルを加工し、ボリューム固定金具を作り、配線でボリューム～基板間を接続しないと同じ様に壊すかも知れませんね。

追．SWトランジスタである、2SC4157は廃止検討品種であり、代替品のラインナップは無い。高圧チョッパーはFETに置き換わりつつあるので、尻つぼみなんでしょうね。
（2SC5353は回路内の電源用で、今回は壊れていないと思いますが、念のため交換してます。）
結構、SWトランジスタは、製品によって開閉時間が異なるため、デットタイム（両OFF時間）やアーム短絡（両ON時間）を見ながらやらないと壊します。適当な置き換えは難しい様な気がします。

※それより何より、この手の電源は内部で280Vのポイントがありますので、平滑のコンデンサ周りに注意が必要です。

ちなみにこの電源、ネット上に回路図＆組み上げ作業図が転がってますね・・・。

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