震災をうけて動き出した企画がいよいよ放送になったということなのでしょうけれど、NHKが東北づいています。来週にはアテルイのドラマまで始まります。すごいですよね、当て字が阿弖利爲ですもんね。かっこよすぎ。
でもって『八重の桜』ですけど、西日本出身の人間としては、会津となると東北弁を聞いただけで責められている気分になって、ごめんなさいって感じです。前にも貼った憶えがありますけど、下のリンクによるとまだ戊辰戦争は終わってないみたいなところがあるようで、部外者からいわせてもらうとちょっとドン引きです。
微妙な悩み^_^; 〜薩長の人と○○できますか
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44068414&comm_id=25539&page=all
別に山口出身でもなけりゃ関係ないだろって話でもあるのですけど、山口の人が会津に赴任する場合には広島出身と称するみたいなことを聞いたこともあって、それが本当ならお願いだから巻きこまないでくれって思います。
そんなこんなで綾瀬はるかだけどどないすんべと思っていたのですけど、番宣で脚本が山本むつみとテロップに出ていたので、見ないわけにはいかなくなりました。『御宿かわせみ』や『ゲゲゲの女房』の人です。特になにがあるわけでもないという淡々としたやりとりを重ねながら、真綿で首を絞めるようにほろりとさせてくるので、おもしろいんだけど困惑させられる人です。
初回放送時間は特別に1時間15分。すごいですな、『平清盛』の最終話なんかいつもはやる時間延長なしで「撤収!」みたいに終わっちゃったのに。『八重の桜』が下手を打たなきゃ、今年の紅白の紅組の司会は、綾瀬はるかなんでしょうか。
中身は相変わらずの山本節でした。基本的には時代背景とヒロインの立ち位置を説明しているだけです。ほとんどヒロインの幼少時の話で、演じる子役が軍事演習をのぞきに入りこんだら、家老にみつかってマジギレされたとか、そんなミニマムっぷり。そんなもん1時間以上も見ていられるわけないからネットでもするかってことには不思議とならなくて、なんとなく画面を見入ってしまいます。
どうってことのないシーンを連ねながら視聴者の気をひくメソッドでもあるのかといつも気になっているのですけど、皆目見当がつきません。多分この人、天才なんだと思います。どうってことがないようなシーンにあっても、いかなるルートをたどってやりとりをつないでいけば、見る人間の関心をとりつけることができるのか、その道筋が見えているんでしょう。そういうのって、見ても参考にならないから困るんですけれども。
正統派といえば正統派の田渕久美子あたりの脚本だと、イベントでテンションを維持しつつ話をつないでいくので、篤姫と江とか周辺の人物が主役の場合に、「なんでこいつがここにいるんだよ/口を挟むんだよ」とか「やたら劇中人物がテンパってるけど、そんな大事かあ?」とかありがちなんですけど、このドラマでは幕末の動向を西島秀俊演じる兄の山本覚馬の目を通して描きつつ、ヒロインは地元で女ながら砲術を身につけるという展開を、静かに並行させそうでした。
とりあえず次回も見ようと思います。参考にはならないでしょうが。
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