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2012年06月28日07:36

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桧山・瀬棚Ｂ級グルメ、「消費期限１時間！？」、甲田菓子店の岩シュー（6/23）

[2431]
ボクのmixi日記でスイーツのネタは珍しいと思う。

この日記が2431本目のmixi日記だが、2000本以上mixi日記を書いてきた中でスイーツのネタで日記を書いたのはボクの記憶では３年以上前に書いたこの１本しかないと思う。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1151762948&owner_id=18367645

しかし、これは書いておかねばなるまい。

先週土曜日２３日は、千歳のマイミクさんと一緒にクルマで日本海の熊石の店へ昼飯を食べに行った。

列車では来られないこの地域を訪れるのは大学３年の夏休みに初めての北海道旅行でクルマで来たとき以来２５年ぶりになる。

ともかく、函館か札幌勤務にでもならない限りめったに来られない熊石で昼飯だけ食べて帰るのはもったいない。

この日の宿泊地の函館とは反対側だが、熊石の隣町の瀬棚に気になるスイーツがある。

それは、瀬棚にある洋菓子店「甲田菓子店」の名物「岩シー」である。

別にシュークリームなんてわざわざ出掛けて行って食べるほどのものでもないと思うのだが、何が気になるのかと言うと、瀬棚名物・岩シューは「消費期限１時間」というのがウリで、売り切れ続出の大人気なのだという。

「消費期限１時間」というのは何だ？

強烈なインパクトでめちゃめちゃ気になる。

隣町まで行くなら、この機会に確かめねばなるまい。

ただ、熊石の隣町と言っても、旧北檜山町と合併したせたな町だから隣町なだけで、お店があるのは北檜山地区より北の瀬棚地区だから50㎞はあり、クルマでひと山峠越えして片道１時間近く掛かって往復100㎞は大変だが、ともかくこの機会以外にこんなところまでクルマで行く機会などない。

「岩シュー」は午後には売り切れになることも多いとの評判を聞いていたので、事前にお店に電話を掛けたところ、予約していれば夕方まで取っておいてくれると言う。

２種類の味があるとも言うので、マイミクさんの了解も取らずに１個ずつ予約しておいた。

お店には15：20に着いた。

「本日岩シューの日」なんて掲示されているが、いったいどういうことなのだろうか。

火・木・土・日曜日および祝日しか作らないのか、それで掲げてあったんだな。

お店に入ると、この日はまだ売り切れておらず、予約していなかったとしても買える状態だった。

「釧路のＪ４４（実際は本名）です」と告げると、従業員がその場でクリームを詰めてパッケージして渡してくれた。

※：お願いしてクリームを詰めているところを写真に撮らせてもらいました。

この日買ったのは、年中作る「白岩シュー（130円）」と、偶数月のフレーバーの「モカ岩シュー（同）」の２種類である。

ちなみに、奇数月はモカの代わりに「ミルク岩シュー」を作るそうだ。

さあ、今から「消費期限１時間」である。

宿泊地の函館まで持って行くわけにもいかず、店内には２人掛けのイスがあったのでその場で食べてしまうことにする。

最初に「モカ岩シュー」を食べた。

モカ生地のクッキーシューにモカカスタードクリームが詰めてある。

サクサクの生地にトロリとしたクリーム、こいつは旨い。

そしてこちらがプレーン生地にカスタードクリームを詰めた「白岩シュー」。

パッケージにも「消費期限／１時間」と表示されている。

１時間以上経ったら衛生的に食べられなくなるわけでもないだろうし、どうして１時間なんて言って売っているのか聞いたら、夏は保存状態によってはクリームが何時間も持たないということもあるが、サクサクな食感がウリなのに時間が経つとクリームの水分で食感が損なわれるため、おいしいうちに食べて欲しいとのことから「消費期限１時間」としているのだそうだ。

というのが表向きの理由で、「実際に瀬棚を訪れて欲しい」という願望もあり、「消費期限１時間」とすれば地元の人以外は瀬棚に来なければ食べられないことになるわけで、「岩シューが食べたければ瀬棚に来てね」という願いが籠められているのだそうだ。

気軽に「お取り寄せ」可能にしてたくさん売りたい業者が多い時代に、瀬棚を盛り上げたいという素晴らしい考えである。

その心意気も共感できる。

さて、念願の「岩シュー」２種類をいただいて満足したが、隣にも気になるものが２つ並んでいる。

「サクサクカスター（120円）」で、その場で白岩シューと同じカスタードクリームを詰めるからこれも「消費期限１時間」という。

２人で行ってちょうど２個残っているのが「消費期限１時間」と言われたら、今食べないと一生食べられないような気がして「サクサクカスター」も注文。

これで今日は売り切れになった。

カスタードクリームを詰めて「サクサクカスター」専用の包み紙に入れて渡される。

専用の包み紙なんて凝り過ぎだと思ったら、油が染みるので専用の包み紙で出しているのだそうだ。

確かにパイ生地のバターが少し染みている。

岩シューより薄いパイ生地だから、中身のクリームは岩シューの倍くらい目一杯詰まっている。

ほんのりバター風味のサクサクの生地にねっとりクリーム。

ポロポロこぼれるはクリームははみ出すはで非常に食べにくいが、めちゃめちゃ旨いなぁ。

岩シューにも引けを取らない。

そんなこんなで、15分くらいの間にクリームたっぷりのスイーツを３個平らげてしまった。

おいしかったがカロリーは摂り過ぎである。

「消費期限１時間」で持って帰れないんだからしょうがない。

ちなみに、持ち帰り用には岩シューが売れ残ったときの生地から作るという、中に保存が利く乾いたクリームを塗った「せたなラスク（100円）」があり、これも買って帰って食べてみた。