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自分は自称「全日本卵でとじていないカツ丼愛好家」なんて公言しているから、親切にも自分が知らない店の情報まで教えてくれる人が時々がいる。
留萌の隣、小平(おびら)町の店を教えてもらって、釧路から遠い日本海までカツ丼を食べに行ったこともある。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1195288330&owner_id=18367645
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1203961462&owner_id=18367645
2年くらい前、小平の店を教えてくれた人とは違う趣味の仲間の先輩が「なんだか夕張と雄武にもそんなカツ丼があると聞いたよ」などと教えてくれた。
又聞きだから、お店の名前とか、詳しい場所は分からないと言う。
非常にあいまいな情報だが、夕張の店はすぐに判明し訪ねてみたのだが、時すでに遅し。
息子さんに代替わりして業態も食堂から居酒屋になっており、カツ丼は提供していないと言い、すでに絶滅していた。
もう1つの雄武の店だが、直後にネットで検索しても見つからず、役場に問い合わせても海産物と酪農の町でもあり、そんなカツ丼は分からないとのことであきらめていた。
ところが、GWに名寄のカツめしを食べに行ったmixi日記についたコメントに、「雄武にもあるらしいが全然分からない」と返信したら、別のマイミクさんが「ここにありますね」とネットで調べてくれた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1845213100&owner_id=18367645
最近ネットに投稿されており、ついにネット検索で引っ掛かってきて判明したのだ。
お店が分かり、確実に雄武にもあるとなれば確かめに行かねばなるまい。
しかし、雄武は釧路から300km以上離れており、日帰りで食べに行くのはしんどい。
たまたま名寄の友達から「泊めてやるから名寄に遊びにおいでよ」と言われており、名寄からなら雄武までは80kmほどで近いから、名寄に泊めてもらって帰りに雄武へ回って昼飯に食べて帰ることにした。
たかがカツ丼を食べるのに泊まりがけである。
はなはだばかばかしいが、「全日本卵でとじていないカツ丼愛好家」だからお店が分かった以上行けない場所でもないし無視はできない。
そんなわけで、名寄に泊まっていた先週日曜日3日、クルマでオホーツク・雄武までやってきた。
ところが、ネットで紹介されていた記事に添付されていた地図に示されていた雄武市街に到着したが、お店が見つからない。
小さな雄武の街をぐるぐる回るも、目指す「レストハウスひまわり」はない。
電話して道を聞こうと思いつつ、タクシー会社の前に運転手がいたので尋ねてみたところ、「ひまわりは雄武の街じゃないよ、国道を紋別方面にずっと行ったら右側にあるよ」との答え。
雄武の街から国道を南下し、名寄から通って来た道が国道に出た交差点も通り越し不安になってきた頃、雄武市街からは6kmも離れた場所に「レストハウスひまわり」はあった。
ともかく着いた。
それにしてもすごい種類のメニューの多さで、洋食に丼物、麺類に寿司、おつまみまで何でもある。
旨そうなメニューがいろいろあって心が動くが、ほかのものを食べたら何しに来たのか分からないので、ホタテの街・雄武で初心貫徹して「カツ丼(サラダ・フルーツ・みそ汁付、940円)」を注文。
おおっ、きたきた。
これは珍しい、今までに見たことのないタイプの卵でとじていないカツ丼だな。
たれカツだけでなく、牛すき丼に入っているような煮たしらたきとたけのこ、たまねぎが一緒に盛られているではないか。
そして、醤油だれに浸されたとんかつは甘さ控え目で、醤油の味を強く感じるタイプのたれだ。
北海道で普通にたれカツ丼が出てくる街はいくつかあるが、訓子府のカツ丼のたれに近い塩辛い味わいである。
旨い。
サラダとフルーツは不要だから、カツ丼と味噌汁と漬物だけで800円くらいだったらなお良かったが、ともかく完食。
オホーツク・雄武「ひまわり」のカツ丼はオリジナリティー溢れるたれカツ丼だった。
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