「ＡＳＨ＆Ｄライブ」　Ｖｏｌ．３　前半

「ＡＳＨ＆Ｄライブ」　Ｖｏｌ．３に行きました。タイニイアリスでやっているライブとは違って、シティボーイズも出る事務所ライブですね。なので、事務所ライブとしては、5000円とお高目(^_^;)。それでも、客席は、満員御礼でしたよ。人入るんだねえぇ〜。

事務所ライブなのですが、夙川アトム氏と山田雅人氏はいなかったです。なので、全員参加・・と言うワケではないのですが、ほぼ全員参加ぽいと言う。

何かね。最後、あったかい気持ちになる事務所ライブだったよ。今まで事務所預かりだった、阿佐ヶ谷姉妹が、正式に、事務所所属になったんです。賞状を持って来て、辞令として「この度、阿佐ヶ谷姉妹は、当ライブにおいて、爆笑を収めました。よって、ここに、ＡＳＨ＆Ｄコーポレーションに正式に所属と致します。」と大竹氏（つまり、会社社長ですね）が読み上げたのだが、そうしたら、江里子さんが、大号泣してしまった。ラブレターズとハグ！そして、江里子さん「兄さ〜ん！」（ラブレと、阿佐ヶ谷姉妹は、一回り違うが・・当然、阿佐ヶ谷姉妹の方が、年上ですね。阿佐ヶ谷姉妹、私とそんなに年齢変わらん・(^_^;)・・・芸人としては、ラブレの方が長いので、兄さんになります）と言って、また号泣。

そして、それを見ていた斉木しげる氏までもらい泣き！（笑）

その辞令の書かれた賞状を持って舞台上走り回る美穂さん。泣きっぱなしの江里子さん。客席の拍手は鳴りやまない。終わって、出演者がハケても、観客の拍手が鳴りやまないので、もう1度、出演者全員が出て来る。その時も、阿佐ヶ谷姉妹は、賞状を高く掲げ持ち、再び、観客大拍手！

お笑い事務所の事務所ライブで、再びのカーテンコールがあるライブなんてある？（笑）
爆笑しつつも、何か、「良かったねぇ〜」と言う温かい気持ちになるライブでした。

そして、やっぱり、シティボーイズがいると、「特別感」があるのだなぁ〜と。この再びのカーテンコール。シティボーイズがいるからこその、特別感があったから・・とも言えるよね・・・と。

オークラ氏作演出のニュー喜劇。オークラさんだから、東京03や、バナナマンの最後のコントみたいな、作り込みコントをやるのかと思ったら違っていて、バラエティショーのような感じのモノで、でも、途中の合唱団などのシュール展開は、「あ、オークラさんが書いても、シティボーイズのコントっぽくなっちゃうんだ・・・」と思いました。
シティボーイズって、良くも悪くも、コントは「シティボーイズ」のコントになるんですね。吃驚した。

東京03や、バナナマンだと、明らかにオークラさんの書いたコントって、オークラ色があって分かりますよね？「あ、オークラさんが作ったコントだぁ〜」って。シティボーイズがやったら、それがないの。スゲエ驚いた。
そうか。だから、三木聡がシティボーイズライブの作・演出していた時も、ヘビナ（ビシバシステムと中村有志氏が組んだコントユニット。作・演出は三木聡氏）を見た時「あ、こっちの方が、より、三木さんの趣味趣向が入ってるや」って思ったんだ。
どんなコントでも、シティボーイズがやると、シティボーイズのコントになっちゃうんだねぇ。

シティボーイズは、今年はライブがありません。どうやら、以前同様ゴールデンウィークに公演を戻すらしく、その調整として、今年はお休みにしたらしい。その代りの事務所ライブなんでしょうね。
で、来年、スゲエコトが起こります。
シティボーイズライブに、劇作家・宮沢章夫氏が帰って来ます！そして、いとうせいこう氏も出演するらしい。
それって・・・・それってぇ〜・・・『ラジカルガジベリビンバシステム』じゃん！！！！！

おそらく。もう、シティボーイズ本人達も気づいてる。自分たちのライブのカウントダウンが近づいているって。ライブが出来る回数は、もう限られているって。
だから、今のうちに、出来るコト、やっておきたいコトを全部やっておくつもりなのでしょう。そして、いざ、その時が来たら「俺たちのライブ人生、色々あったケド、結果、楽しかったよな。」と言える・・せめて、そう嘯ける状態を作っておきたいのかな？と。
の反面、「やるからには、自分達のライブが1番面白いって言われたい！」と言う負けず嫌い精神も充満しているよね。宮沢さん呼んで来ちゃうんだもん。
もう、こうなったらサ。もう1度三木聡氏とか、岩松了氏とか、松尾スズキ氏とか、ケラ氏とか、そんな人たちにも頼んで、最後の最後には、ゲストに朋友の風間杜夫氏も呼んじゃえ！って思う（笑）。金大変そうだケドなぁ〜(^_^;)。

あ、あと、今回のライブ。ある意味、主役は、ギース尾関氏だったと思う（笑）。

ところで・・・。ＡＳＨ＆Ｄの事務所ライブは、吉祥寺バウスシアターとか、前進座とか、何故にお笑いライブとあんまり縁のない劇場でやるんだ？前進座って、新派がお芝居やる小屋だよね？（550人くらい入る大きな劇場だった）　東京コントメンも、タイニイアリスだし。1番吃驚したのは、新国立劇場だケドな！オペラやる劇場で、お笑いライブて・・・。
あと、照明がちゃんとしてるので、コントなのに、無駄に照明がベタ照明じゃなくて、凝った照明になっていたのにも笑った。心情が変化すると、照明の色を変えるとか、演劇みてえな照明演出がなされていたよ（笑）。若手のネタで、コレがあると、若干の違和感が〜。

※以下、「ＡＳＨ＆Ｄライブ」　Ｖｏｌ．３の感想を書きます。ネタバレになる部分もあります故、ネタバレがお嫌な方は、読まれない方が宜しいかと存じます。

では、ネタバレＯＫの方のみいらっしゃいまし〜。

「ＡＳＨ＆Ｄライブ」　Ｖｏｌ．３
会場：前進座劇場

出演：シティボーイズ（大竹まこと、きたろう、斉木しげる）、中村有志、久本明子、ムロツヨシ、ザ・ギース、ラブレターズ、阿佐ヶ谷姉妹

※以下、お品書きです。（　）内はタイトルなんですが、忘れちゃったのもあるので、適当に付けたのもあります。
ザ・ギース　（英会話）
ラブレターズ　（ザイコパステスト）
阿佐ヶ谷姉妹　（阿佐ヶ谷姉妹コンサートｉｎ吉祥寺）
久本明子　（拝啓。久本明子です。）
中村有志　（ネガティブオーラ夫人）
ニュー喜劇　『それぞれの主張』　作・演出オークラ　（ザ・ギース尾関の主張。ラブレターズ溜口の主張。シティボーイズの主張）
ＥＤ

ザ・ギース　（英会話）
アメリカに来た青年（高佐）「ハロー！俺、藤城〜。今ＮＹ。ＮＹはやっぱ良いね〜。皆オシャレ。何で、オシャレなのかな？外人だからかな？外人って皆オシャレだよねぇ。ＮＹ、藤城に合ってる・・てか、ＮＹが藤城に合わせてるって感じ？・・・はい、この留守電のメッセージ聞いたら、電話ください〜。」　青年、ドリンクカップを持ち「ドリンク？ベストドリンク？」などと、カタコトの英語を使って、店から出ていくが・・・そこに、拳銃を持ったアメリカ人の強盗に遭遇する。青年「ノー！ノーマネー！」　強盗にボコボコにされる青年。強盗「マネー、ノー！マニー！！」徹底的に発音に拘る強盗。青年「ノー、マニー？」　強盗「イエス！ベリグー！」　青年は「ヘルプミー」と助けを求めるも、また、発音が違うとボコボコにされる。そこで、強盗、青年にテキストを渡し、急遽、英会話レッスンをするコトに。「ヒー　イズ　ボブ」　「イズ　ディス　ア　ペン」　「ノー！ディスイズ　ア　ボブ」・・・かなり変な英会話だが(^_^;)。（ペンと人間間違えたんだね・・・）
発音が上手くなった青年。強盗は「じゃあ、次回は水曜日に」と約束し帰ろうとする。青年「ティーチャー、サンキュー」。強盗、青年を拳銃で撃つ。胸を押さえ、苦悶する青年。強盗「サンキュー、ﾉー！（正しい発音で）センキュー！」

途中、発音を間違える度、青年に発砲してくる強盗(^_^;)。ある意味、スゲエ、スパルタ英会話塾とも言えんことも・・ない・・・いや、言えないか・・・。「ハブ」じゃなくて、「ハヴ（Ｖの発音）」とか、細かい指摘で、銃をぶっ放す。
ちょっと、フォークダンスＤＥ成子坂に、似たような感じのネタがあったよね。

ラブレターズ　（ザイコパステスト）
学生2人。心理クイズを出してるらしい。学生（塚本）「アナタは、男に復讐する為、殺害しました。そこにいた子供まで殺害しました。何故？」　友達（溜口）「怖いよ！何、その怖い質問。怖いよ・・・。」　学生「ん？心理テストだよ。答えて。」　友達「・・・家族を根絶やしにしたかった・・から？」　　学生「ふ〜ん。そう言う回答なんだ。見られてる可能性があったから・・・とかじゃなく。サイコパス度70.」　友達「え？」　学生「コレ、アメリカの犯罪者に質問した回答なんかが載ってる、サイコパス度を診断する質問なの。オマエ、ヤバいよ。今、オマエ、結構なサイコパスだよ。」　友達「そんなコトないよ！」　学生「じゃあ、次。ある葬式に行って、アナタは喪服の美しい女性に恋しました。」　友達「不謹慎だな・・・」　学生「アナタの弟も、同じ女性に恋しました。アナタは弟を殺しました。」　友達「何で！？なんですぐ殺しちゃうの！？」　学生「何故？」　友達「え？」　学生「だから、何故、弟を殺したの？」　学生「え・・・あ、弟を殺して葬式を出したら、その女性にまた会えるって思ったから。」　学生「はい。その回答は、アメリカの連続殺人犯の殺人鬼と同じ回答。弟を抹殺出来て、女性と会えて一石二鳥だもんな！」　友達「違う！違うよ！一石二鳥って！！」　他にも質問をするも、どんどんサイコパスチックな回答になっていく友達。友達は、取り繕うと色々説明をするも、全て犯罪者と同じような回答になってしまう。友達「違うのに・・・そんなぁ〜」　学生はからかっていたと友達に言うも、学生は、急に眠くなったのか昏睡状態のように寝入ってしまう。学生が飲んでいたお茶の入ったコップを手に取る友達。「ふ〜〜ん。」やおら、鞄から、包丁を取り出し「じゃあ、さっきの・・・検証してみようか？」

怖い！でも、私、オチが怖いの好きだから、結構好きでした。でも、もうちょっとサイコパスの部分を昇華出来てた方が良かったのかな？と。リアルに引いちゃったお客さんもいたので(^_^;)、昇華出来てれば、そんなには引かれないよね。ダブルブや、夙川さんの方が昇華のさせ方は上手いかな？でも、好きだった。後半、友達が言い訳をするも、全部、回答がサイコパス判断で高い数値を出しちゃうところとかの畳み込みとか好きだったな。ちょっとオチは読めちゃったかも・・だケド。

因みに。オチが怖くて、今までで、1番見事で好きだったのは、次長課長の『チコちゃん』と言うネタ。名作だと思ってます。子供（しかも、幼稚園生くらい）が父親を殺すネタなんだよ。今は放送コードの関係で、絶対、地上波で放送出来ない！(^_^;)

阿佐ヶ谷姉妹　（阿佐ヶ谷姉妹コンサートｉｎ吉祥寺）
阿佐ヶ谷姉妹のコンサート（？）。さくらんぼや、色々唄っていた。江里子さんが飛んでツッコミを入れるのがとにかく面白い。
マイケルジャクソンも唄って「マイケルも唄えます」と。
「タタ、タタタ、タタ、タッタタタ〜♪」

久本明子　（拝啓。久本明子です。）
久本さん登場、少し歌を唄った後。自己紹介。「皆様、久本明子って誰だ？って話だと思うのですが、久本雅美の実の妹でございます。先ほどのは偽物の姉妹。こちらは本物の久本姉妹です。私は、女優でミュージシャンなので、皆さんのように、笑わせる芸はございません。なので、ご挨拶をしたいと思います。」

殆ど東京のＴＶに出ていない。たまに出ていると、それは、姉・久本雅美のバーターだと。そして、名古屋の方で仕事をしているが、それは、板東さんのおかげなので、板東さんのバーターだと。

そして、久本さんは、「大竹まこと、斉木しげる、きたろうに成り代わり、お礼申し上げます。」と、挨拶をしておりました（笑）。

中村有志　（ネガティブオーラ夫人）
美輪明宏のような出で立ちの有志さん。シティボーイズライブを見てる人にはお馴染みの、ネガティブなコトしか言わないネガティブオーラ夫人の登場である！

夫人、出て来て「私のコトなんて、どうせ誰も覚えてないでしょうけれど・・・」と、舞台を下り、舞台下の暗がりへ入ってしまう。影マイク（高佐氏）「夫人、もうちょっと明るいところに出て来てくれませんか？見えないんで。」
夫人、再び舞台に上がり、影マイクの質問を受ける。「夫人、好きな肉は？」「カップヌードルのお肉。」　「好きな店は？」「ジャスコ」　「好きなペットは？」「ｼｰモンキー」　「やってみたい職業は？」「北朝鮮で農業〜」　「好きな県は？」「鳥取」　「夫人、ネガティブですね。」　「ネガティブさには誰にも負けないは！」　「夫人。それは、ポジティブな発言ではないですか？」　夫人、しまった！と言う顔をして落ち込んで行く。

有志さん。このキャラお気に入りって、以前ライブで言っていたものね。もう1度やりたかったんだね。