最強の百合系ＢＬカップルを作る！

ＮＨＫが（笑）。

『平清盛』を見ていたんです。ええ。見ていたんですよ。
そしたら、崇徳院が、義清（のりきよ）さんに、「朕にはオマエしかおらん」と言って、手え握ってチューしやがった！
生まれて初めて、ＴＶに向かって、声を出して「えぇぇぇぇぇ〜・・・・うっそお〜ん」って言った（笑）。

いや、ＮＨＫって、元々、何でか知らんが、昔から歴史的、文学的表現における同性愛表現には、すげえ寛容だったりするんですよ（ドラマ『虚無への供物』や、『日輪の翼』が良い例だと思う）。民放より、よっぽど寛容。恩師曰く「ＮＨＫにはホモがいる！」らしいのですが、まぁ、ＮＨＫだって、何処だって、ホモくらいいるだろうが、そう考えると、編成のお偉いさんレベルか、プロデューサーのお偉いさんレベルにホモがいるんでしょうか？と言うコトになりますね（笑）。
って、まぁ、それは置いておいて。

義清さんはいいです。だって、実際、男にモテモテだったんだから。義清さんって、後々、出家して、西行さんって言う、歌の上手いお坊さんになるんですケドね。凄い美形だったらしいのです。しかも、流鏑馬も、蹴鞠も滅茶苦茶上手かったらしくて、今で言ったら、何だろう？サッカー部の主将で、しかも、小説も書く、イケメンの青年・・みたいな感じかな。当然、女性にもモテモテだったらしいのですが、まぁ、こういう人は、今も昔も、同性にもモテます。やっかまれるコトもあったでしょうが、格が違うと憧れになっちゃう。

で、元々、義清さんは、祖先が藤原鎌足って言う、裕福な武士の家系に生まれて、んで、北面の武士になるんですが、そもそもが、あんまり武士好きじゃなかったっぽいんだよな・・・。歌を詠んだりする方が好きだったみたいなのね。マッチョ世界が、あんまり向かんかったのかも知れん。
で、崇徳院の母ちゃん（待賢門院・・って、つまり、鳥羽上皇の奥さんだよ・(^_^;)）と、褥を共としたり（美形だったからね）諸々あって、結果、何か、全て嫌になっちゃったのかな？妻子を捨てて出家しちゃうんだケド。

で、諸国巡って、歌詠んだりするんですが。

私が大好きなエピソードで、何処の殿様だったかなぁ〜・・・。資料があるはずなので、本の山を崩すと出て来るんですが。
まぁ、とある、殿様に乞われて、西行さんが、その殿様のところに行くんですが。
一晩中寝かして貰えなかったらしい。
一晩中寝ないで何やってたかって言うと、この殿様、西行さんにずっと歌詠ましてたらしいんだケド。

その時、殿様は30歳くらいだったらしいんだが、西行さん65歳くらいだったらしいんだよ。
殿様、西行さんの年考えてやれよ！！オマエは30歳で、まだ、体力もあるだろうけれど、西行さん65歳だよ？平安期で言ったら、結構なおじいちゃんだよ！？死んじゃうよ？寝かしてやれよ！

おそらく、西行さん有名人だったから、美形の有名人が来て、殿様、テンション上がっちゃったんだろうね・・・。嵐の桜井君が来た！くらいの感じかも知れない。今で言うと。

おそらく、西行さんも「いや・・・歌詠めって言うなら、詠みますよ？詠みますケドさ。そろそろ寝かしてくれないかなぁ〜・・・・」って思ってたろうねぇ(^_^;)。

で、まぁ、そんなエピソードもあるくらいだから、義清さんは別に良い。
問題は、崇徳院の方だよ！
崇徳院、皇族だよ？！天皇だよ！？天皇様、腐扱いしても良いの？公安にチェックとかされないのか？宮内庁怒らない？
私、古代（神代）が好きなんですが、ずっと、神代でＣＰ作ると、どうしても天皇入ってきちゃうんだが、天皇でＣＰ作っても良いのかな？って気にしてたのに、私のこの懊悩がバカみたいじゃないか！！アッサリ、天皇でＢＬＣＰ作りやがって、ＮＨＫ！！

演出は、引きだったんですが、崇徳院さん、義清さんの手を握って（ここは、手のアップだった）、引きの場面で、首を傾げるんですね。もう、コレ、キスしたってコトですよね。まぁ、引きの演出だから、実相寺監督風に言えば「分かる人だけ分かれ」って言う、演出なんだとは思うケド。
「えええ〜。うっそぉ〜ん。」だよ、私。
義清さんと、崇徳院のＣＰは、流石の私も思いつかなかったは（笑）。

でも、崇徳院可哀想だな・・・。この後、自分の好きな男は、自分の母ちゃんとデキてしまいますよ？そりゃ、ヤケ起こして、反乱起こすはな(^_^;)。（いや、別に、男取られて反乱起こすんじゃないよ？鳥羽院に冷遇されたから、怒ったんだよ！！）

ぶっちゃけ、もう、平清盛、清盛の成長譚とか、日宋貿易とか、私にとっては、ど〜〜〜〜〜でも良いです。気になるのは、昼メロ並みに、ドッロドロの人間関係の天皇家と、崇徳院と、西行さんの恋の行方です！もう、こっちのが断然気になるは！！（笑）

で、コレ、結果、どう考えても１番悪いの待賢門院だよな(^_^;)。オマエが、白河上皇とデキて、崇徳院生んじゃって、鳥羽上皇が腹立てて、崇徳院冷遇して、（大河設定だと）息子（崇徳院）が好きだった男に手ぇ出してやんの！何なんだ、待賢門院！悪女過ぎて、面白い！（実際は、そんな悪女でもねえと思うケドな）

とりあえず、誰か、崇徳院と西行さんで本作って下さい。待賢門院も出してくれると嬉しい。
ただ・・・。難点が一つ。
崇徳院も、義清さんも、どっちも受けっぽい！って言う・・・。なので、どう作っても、百合系ＢＬＣＰにしかならん・・・ような・・気がするよ？
コレ、表記で書いたらどうなんだろう？崇徳院×西行（義清）かな？

そんな私は、高階さんがお気に入り。阿部サダヲ氏が演じてる学者さん。この人も、後に出家して、坊さんになるはず。この頃の坊さんは、学者でもあるモノな。
ホントは、上流貴族出身なのだが、何でか知らんが、高階家に養子に出されて、高階は、中流貴族の為、出世は見込めず、でも、頭は滅茶苦茶良くて、頭が良い分、プライド高くて、プライド高いから、どうしても、相手に対して命令口調になっちゃう、傍から見たら、完全に変人。
ちょっとホームズさんみたい（笑）。
私、おそらく、頭の良い変人って好きなんだね。
高階さんもホームズさんと同じだよね。「自分が１番物知りで、自分が１番頭が良い」と思ってる人。大河では、阿部さんがやってるから、コメディリリーフっぽいです。穴に落ちたりする（笑）。
中流貴族だから、服も小汚く作ってるらしいのだが、一応、宮中に上れるんだから、そんなに服汚いかな？とも思う（笑）。

『ねかはくは　はなのもとにて　春しなん　そのきさらきの　望月の比』

私の大好きな西行さんの歌。西行さんの遺言とも言われている。
私も、同じく、春に、花・・・桜が舞う中、死にたいです。

この歌。今まで私のイメージの中だと、法衣を着た僧侶・・おそらく、西行さんだと思うんだケド、西行さんは、70歳くらいまで生きるんだケド、私のイメージでは、この僧侶は、30歳くらいのイメージなんだ・・・その僧侶が、ひらひら花びらが舞う桜の木の下にまるで、寝ているように死んでいて、体は、桜の花びらに半分くらい覆われている・・・と言う、そういう幻想チックな場面で想像されていたのですが、前述のＮＨＫのせいで、今の私の脳内は、その横に、崇徳院と思しき青年が、何とも言えぬ、寂しそうな、慈しむような、そんな顔で、その死体を見ている・・・と言う、そんな映像がプラスされました。
うわぁ・・・耽美になっちゃった(^_^;)。
今度、絵に描いてみようかな。