mixiユーザー(id:429476)

2012年01月19日15:25

7 view

新春落語会

朝日新聞を長期購読しているのですが。
長期ご愛読者限定『新春落語会』と言うのに行って来ました。無料です。応募してチケットを貰うシステム。母がいつのまにか応募してました。そして、私は、お笑い関係の舞台なら、何でも見ると思われているようです。・・・まぁ、そうなんだケドさ。

出演は、三遊亭竜楽さんと、桂宮治さん。
三遊亭竜楽さんは、朝日新聞に『らくごよみ』と言う、落語の演目の連載を月1でしているのですが、何でも、うちの方面の、販売店の販売局長さんの、大学の後輩(1つ下らしい)で、その関係で、仲良しらしく、竜楽さんの落語を見たら面白かったんで、局長さんは竜楽さんを応援するコトにしたらしい。お偉いさんのお旦が付いたんだね!竜楽さん!!
因みに、竜楽さんの出身大学は、中央大学法学部です。・・・・超優秀じゃん!因みに、司法試験も受けているそうです。竜楽さん曰く「受かってれば、ここにはおりません。」と・・・(^_^;)。

竜楽さん。6ケ国語落語が有名ですよね。ドイツ語、フランス語、英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語で落語をやるんだ。お国によって、落語をやった時の反応が違うらしいよ。
ドイツ人は、笑わないから・・って言うので、ドイツに落語をやりに行く時、わざわざドイツ領事館に勤めていた友人から、『色々な考察の結果、ドイツ人は落語では笑わないと言う、結論に達しました。』と言う、メールを貰ったそうな(^_^;)。竜楽さん曰く「達しましたって、まだやってもないのに、達したって言われてもねぇ。」結果、ドイツで落語やったら、凄くウケたらしいです。笑うんじゃん、ドイツ人。

※以下、『新春落語会』の感想を書きます。落語はネタバレしてても面白い芸能だとは思うのですが、もし、ネタバレが嫌です!!って方は、読まれない方が宜しいかと存じます。

それでは、ネタバレOKの方のみいらっしゃいまし〜。

『新春落語会』
会場:東急スクエア 12階 イベントホール

※以下、お品書きです。( )は演目。正直清兵衛さんが出てくる話。井戸の茶碗だったと思ったんだよなぁ〜・・・違うかな?私のレポを遡ると、どこかに、粗筋が出てきて、そこに、本当のタイトルが出てくるので、気になる人は、過去日記を探ってみて下さい。通常、帰りに、演目が貼ってあるはずなのだが、この落語会には、それがなかった(^_^;)。

・桂宮治(動物園)
・三遊亭竜楽(時そば・井戸の茶碗)

・桂宮治(動物園)
八さんが、横町のご隠居に呼ばれていくと、仕事の斡旋である。八さん「俺は低血圧だから、朝早くからは働けねえよ。あと、重いモノを持つ仕事は嫌だな。あと、こんな性格だから、責任を持つ仕事は嫌だ。1日だらだら過ごして、12時には、ステーキが食えて、昼寝も出来て、1日1万円の仕事ならやる」と我儘を言うも、ご隠居は「そんな仕事なんか・・・・ある。」と。

ご隠居が言うには。知人に、移動動物園の経営者がいる。そこの目玉の動物が、虎なのだが、先日、この虎が死んでしまった。そこで、虎の皮に入って、『虎を演じてくれる若者』が欲しい・・と言うのだ。「虎?!早起きは・・・」「動物園は10時からだ。」「重いモノは・・・」「オマエね、虎が荷物運んでるところなんて見た事あるかい?」「責任は・・」「虎が責任を取ってるところを見た事あるかい?」「1日ゴロゴロ」「あぁ、動物だからな。1日中、ゴロゴロしてれば良い。」「ステーキは・・・」「肉は食える。生肉。」「生肉!?このご時世、生肉はマズイんじゃ・・・」「人間用に加工してあるから大丈夫だ。」「1日1万円・・・」「月50万円だ。」「50万!?乗った!」と、八さん、勇んで、移動動物園へご隠居の紹介状を持ち、出かけて行く。そこで、園長の椛島さんに出会い、さっそく、制服・・と言う名の虎の皮に身を包み、いざ仕事へ!

しかし、虎の動きなど分からぬ八。園長に動き方を教わって、いざ、開園。哭き方が分からず、「ワン!」と吠え、子供を脅かしたり、子供が持ってるアンパンを貰ってみたり、なかなかに楽しい仕事ではあったのだが、向こうに何やら人垣が・・・。そこにいたのは、怖そうなライオン。八「うわぁ〜、ライオンだよ・・・。凄い牙だね・・・。ライオンってくらいだから、毎日歯磨きしてんのかね?あんなのに噛まれたらひとたまりもないね・・・。」と思っていると。園長「さて、皆様、本日は、ようこそおいで下さいました。当園自慢の、虎とライオンの一騎打ち!こちらのライオンを、あちらの虎の檻の中に入れて、戦いを致します。どちらが勝ちましょうか!」 
驚いたのは八。八「えぇぇぇ〜!!そりゃ、マズイよ。こっち人間だよ?人間が中に入ってるんだよ?勝てるワケないじゃないか!」
しかし、八の願いむなしく、ライオンは虎の檻に放たれる。ガオ〜と言う低いうなり声を上げ、1歩1歩近づくライオン。虎・・の中の八は、ただただすくみ上り、1歩も動けない。無情にも近づくライオン。1歩、1歩、やおら、虎・・の中の八の前で、大きな口を開き、耳元に食いつくか!と思いきや、ライオン「安心しろ。俺も50万で雇われた。」

宮治さんの動物園は、最後のライオンの畳み込み部分が緊張感を持たせる形になってました。面白かったです。

枕部分で。
桂宮治さんには、1歳10か月の子供がいるらしい。1歳10か月の子供さん。動物が好きらしく、初めて喋った言葉が、犬を見て「ワンワン!」 宮治氏「教えたワケじゃないのに、ワンワンて言えるなんて!うちの子天才!」と思った。次に覚えたのは「パパ!」やはり天才かと思う。
で、この子供を連れ、上野動物園に行った。宮治氏「ほら〜。あそこに象さんいるよ〜。象さんだよ〜」 子供「ワンワン!」 宮治氏「・・・アレ?親としては、2度目のチャンスを与えねばなりません。ほら〜、あそこにキリンさんいるよ〜。キリンさんだよ〜。」 子供「ワンワン!」 宮治氏「うちの子、馬鹿確定だなって・・・。その後、何見ても『ワンワン!』って言うので、上野動物園は犬ばっかいるのかよ?って言う・・・。で、最後にパンダだけ見て帰ろうと思って、パンダのところに連れて行ったら、パンダを見て、子供『・・・パパ!』。パンダだけは、パパに見えたって言う・・・。」
このエピソード、可愛いな(笑)。確かに、宮治さん、ぽっちゃり系で、パンダや熊系だと思う。

・三遊亭竜楽
枕で。竜楽さんは、先日、立川拘置所の慰問に行ったそうな(拘置所内に、刑務所の機関もあり、5000人が収容できるそうな)。その帰り、兄弟子に出会ったそうなのだが、兄弟子「これから椿山荘に、落語をやりに行くんだ。司法界の方たちが来て、裁判官や、判事が来る」と言われたと。竜楽氏「なんか・・・バトンタッチみたいになってしまって。言っておきますが、兄弟子の方がよっぽど、拘置所向きの顔なんですよ?」
で、立川拘置所に行ったら、あまりそこではウケなくて、竜楽さんは「スミマセン。」と担当者に謝ると、「いえいえ、彼ら1年ですから、あまりウケないんですよ。」意味が分からず訊いてみると、何でも、懲役1年くらいだと、すぐに出されてしまうので、出てからのコトを考えないといけないので、余裕がなく、あまり笑わないんだそうな。コレが懲役7年くらいになると、余裕があるので、凄く皆笑うのだと。
「1番やりやすい刑務所は何処ですか?」と訊くと、「府中刑務所ですね。」と言う答え。何でも常習者が入るので、刑務所落語を見慣れているので、凄くリラックスして見てくれると。「刑務所寄席の常連がいるんですね。」
慰問の時、とある落語家さん。思わず癖で「ようこそいらっしゃいました!」と言ってしまった。おそらく、会場中から「ようこそ来たのはオマエだよ!」と言うツッコミが入ったであろうと。
あと、別の落語家さん。そつなくこなしたが、最後「皆様と、再びここで出会えるコトを祈って・・・」(再び、刑務所で会っちゃダメだろう!)
かく言う竜楽さんは、刑務所慰問で『時そば』をやったが、良く考えたら、コレ、蕎麦の金をごまかす詐欺のネタだったと(^_^;)。
またある日。とある刑務所に慰問に行ったら、最前の男性のみ全く笑ってくれなかった。あまりに気になったので「面白くないですか?」と訊いたら「面白いケド、その話、網走でも聞いたんだ。」と。「あちらにも巡回してるんだな・・・って思って。」

『時そば』
蕎麦屋に来た男。店の『当たり矢』と言う屋号を誉め、器を誉め、蕎麦を誉め、つゆを誉め、しっぽく蕎麦の具のちくわを誉め、割りばしを誉め、最初から最後まで誉めまくる。勘定の際「ちょっと細けえよ。1文、2文、3文・・・・8文、今、何時だい?」 「9つでございます。」 「そうかい。・・10文、12文・・・16文じゃあ!」と帰って行く。これを、最初から最後まで見ていた男。「なんだい。やたら誉めてたな・・・」と思い返すと、客が蕎麦の代金を1文ごまかしたコトに気が付く。男は、自分もコレをやりたくなり、次の日、蕎麦屋を呼び止めるも。屋号は『はずれ屋』(食いもの屋は当たっちゃいけないから・・と言う理由で)。割りばしは最初から割れてて使いまわしの汚いモノ。器は欠けまくり、蕎麦にコシはなく、つゆは苦く、しっぽくのちくわは、ちくわぶで、しかも、月がすけるほど薄く切ってある。それでも完食し、金を払う際。「1文、2文・・・・8文、今、何時だい?」 「4つでございます。」 「5文、6文・・・」

途中、ハズレ屋店主に男が言う、「そばは、こんなに太く切れるのに(うどんのような太い蕎麦なのだ)、何で、ちくわはこんなに薄く切れるんだよ?」に爆笑した。確かに、ちくわをそれだけ薄く切る技術があるのなら、そば切りの技術もあるだろうに(^_^;)。
蕎麦を食べる演技で、拍手が起きました。凄いね。

『井戸の茶碗』
屑屋の静兵衛さん、正直静兵衛と言うほどの正直者。ある日、裏通りの長屋を歩いていると、美人ではあるが、身なりがボロボロの娘が声をかける。その娘は、とある浪人の娘。今は浪人ではあるが、元は名がある武士だった様子。その浪人は、食うにも困って先祖伝来の仏像を売るコトにしたと言う。骨董は目利きではないから扱わないと言う静兵衛だったが、浪人のたっての希望で「それなら、200文で、この仏像を預かりましょう。そして、売れたら、売上金を折半しましょう。」と提案する。浪人は「それは申し訳ないから、儲けはそちらで全部持って行け。」と言うも、静兵衛は「それは出来ない性分なので。」と、折半を約束する。

そんな折、細川様の屋敷を通りかかると、静兵衛は、呼び止められた。千代田と言う若侍が、仏像を見て気に入り、それを欲しがっていると言う。静兵衛は、正直に経緯を話、「300文で」と金銭をふっかけずに、仏像を譲った。
千代田が、家来と共に仏像を洗おうとすると、中から音が。千代田「コレは、胎内仏と言って、胎内にもう一つ仏様が入っていらっしゃる大変縁起の良いモノなのだ。」と説明し、仏像を綺麗に拭くと、仏像の下の厚紙が剥がれ、中から50両が出てきた。
千代田は驚き「私はこの仏像は買ったが、中の金子(きんす)を買った覚えはない。」と、静兵衛を呼び、正直にこの話をする。静兵衛は、千代田の正直さに感銘。50両を持ち、先の浪人のところに行くも、この浪人。売れた折半の50文は受け取ろうとするも、出てきた50両は、「この50両は、子孫が何かあった時のためにと、先祖が入れてくれたモノであろう。そんな思いの詰まった仏像を売った私への罰だ。」と言って、頑として50両は受け取らない。

困った静兵衛は、再び細川の屋敷に。千代田も頑なに受け取らない。困った静兵衛は、浪人が住んでいる大家に相談。大家は、それなら、50両を10両は、お世話代として、静兵衛が受け取り、残りの20両づつをお互いが受け取る・・と言うコトにする。浪人は、それでは気が済まぬと、20両と交換・・と言う形で、自分が普段使いに使っていた茶碗を差し出す。

しかし、この茶碗。将軍が見たいと言い、将軍に見せたところ、“井戸の茶碗”と言う名器であるコトが判明。将軍様は300両でお買い上げに。千代田は家来に「おい、また、金が増えたぞ!」
そこで、今度は150両を折半しようとするも、先の頑固者の浪人が素直に受け取るはずもない。
そこで、清兵衛は1つの提案をする。「先の細川様宅にお勤めの千代田様は、まだ独り身です。それなら、ここの娘さんを、千代田様のお嫁さんにしたらどうでしょう?それなら、150両の支度金と言うコトになり、ちっともおかしくありません。」 浪人は、先だってから、この千代田と言う若侍の正直さに打たれ、娘の婿にするなら、こんな若者が良いと思っていた。

それならと、静兵衛は、すぐに、細川の屋敷へ。静兵衛は、この話をし、千代田も、実は、この浪人のまっすぐさに引かれ、この浪人を家臣に取り立てたいと思っていた。その浪人の娘である。願ったりかなったりではある・・とその旨を受諾する。静兵衛「今は裏長屋に住んでますからね、多少くすんでますが、なあに、元が良いんだ。磨けば光りますから!」 千代田「いや、磨くのはやめておこう。また、何か出てくるといけない。」

コレ、井戸の茶碗・・かなぁ?静兵衛さんと屑屋仲間のやり取りも楽しいんだよね。
あと、4000文=1両って言うのを初めて知りました。1両って大金なんだね。だって、お蕎麦1杯16文だよ?1両あったら、蕎麦何杯食えるんだ??

竜楽さんは、6か国語落語もちょっと披露してくれた。
あと、各国小話。
タイタニックが沈みそうになり、そこに乗っていた男性を、飛び降りさせる方法。

アメリカの場合。「勇気のある方、飛び込んで下さい!」 イギリス「紳士の方は飛び込んで下さい!」 イタリア「下に良い女がいるぞ〜!」 ドイツ「飛び込む規則になっております。」 フランス「飛び込まないで下さい。」(捻くれ者なので、コレで飛び込む) 日本「あの〜、皆さん飛び込んでおられますんで・・・。」(人に同調するので、コレで飛び込む)

ドイツ語は固いと言う話、愛の言葉が「イッヒ・リーベ・イッヒ!」コレを屋形船でやったら、その中に、浴衣を着たドイツ人がいた。綺麗な女性だったらしいのだが、「私たちは、愛を語る時、あんな風には言いません。」と怒られた。竜楽さんが「スミマセン。多少オーバーにやってるんですよ。では、実際にはどんな風に『愛してる』って言うんですか?」 娘さん「(同じように固く)イッヒ・リーベ・イッヒ!」 竜楽さん「何処が違うんだろう・・・って・・・。」

また、機会があれば落語会をやるそうです。
母が、竜楽さんの手ぬぐいを買ってました。記念に買ったそうな。グッズ販売って、何処でもやるんだな。落語のCDも売ってました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年01月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031