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「周遊きっぷ(札幌・道央ゾーン)」の旅2日目、日曜日11日は泊まっていた札幌を出発して、クルマを停めた広尾まで、JR日高線とJRバスを乗り継いで帰ることにしていた。
前夜はススキノで遅くまで飲んだから、早起きできなかったら札幌9:19発で出発すればよかったのだが、運良く早起きできたから、札幌を7:00に出発し、苫小牧から1本早い日高線の列車で浦河まで行って、浦河で昼飯を食べることにした。
浦河駅から歩いて15分ほど、堺町の飲み屋街にあるの老舗の郷土料理屋「味の助六」には、知る人ぞ知る浦河の隠れた名物「かつめし」もあるが、今回はこの店の名物「山賊焼(800円)」を食べることにした。
これまでに「山賊焼」を食べたことがないわけではないが、飲み会の席で出されたものを酒の肴として飲みながらついでにつまんだだけで、冷めちゃっていたし、1つ2つしか食べていない。
それでもおいしかったから、機会があればちゃんと「山賊焼」を目的として、出来立ての温かいのを1人前食べてみたいと思っていたのだ。
「山賊焼」は単品で出すだけでなく、食事メニューとして定食にもできるから、今回は「山賊焼定食(1000円)」を注文。
厨房の奥から揚げ物を揚げる音が聞こえる。
山賊「焼」と言うが、やっぱり揚げ物のようだ。
待つこと10分ほど、出来立ての「山賊焼定食」が運ばれてきた(写真2)。
1皿4ピース、半身分の「山賊焼」が盛られている。
湯気が立ち上ってこいつは旨そうだ。
早速食べる。
間違いない、揚げ物である。
ただ、ザンギとも唐揚げとも、フリッターとも異なる独特のかなり甘い味付けである。
何の味に近いかと考える。
そうだ、サンマのみりん干しの味に似ているように思う。
そして、表面はパリッと揚がっており、少し焦げた渋味に中は肉汁たっぷりジューシーで、めちゃめちゃ旨い。
量もたっぷり半身あって十分食べ応えがあり、満足して完食。
この「味の助六」の「山賊焼」は昔からの名物料理のようで、競走馬の産地でもある浦河では、地元で生産されたサラブレッドが中央競馬のレースで優勝すると生産牧場から「山賊焼」の注文が大量に入ることも多いそうだ。
昔から「ハレの日のごちそう」だったんだろう。
なかなか奥が深くておいしい「山賊焼」である。
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