たまに、哲学関係の本を読みたくなる。よくわからないのだが、読みたくなる。
この本も面白かった。カントの話は全く解らなかったが。
で、一番印象に残ったこと。ニーチェと妹の間に近親相姦(インセスト)があったのではないかとする偽書『妹と私』に関する著者の見解。
232〜233ページ
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インセストのなにが悪いのか(省略)インセストをタブーにする文化を総体として否定するような視点に立つこともできそうに思えます。
私は、インセスト・タブーに対するこうした反撥が心理的動機として働いて、ニーチェは西洋の文化形成の総体を批判的に見るような壮大な歴史的視野を開き得たのではないかと思っています。
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