[1906]
おととい3日は、日帰りで根室出張だった。
今回は根室だけだったから、クルマではなくJRで行った。
根室での訪問先は、駅から遠くて歩いて30分も掛かる場所だったから、クルマじゃないと不便ではあったが、JRで行けば根室で飲んで帰れるからである。
動機が不純ではあるが、とにかく歩いて行って根室での仕事は17:48に終えた。
根室19:10発の列車で釧路へ帰るつもりで、根室の繁華街から駅までは歩いて20分見ておかないと乗り遅れる恐れがあるから、1時間しか飲めない。
こうなりゃ短期集中1本勝負だ。
じっくり飲む時間はないから、根室ならではの肴でサクッと飲むしかない。
そこで、居酒屋「村さ来根室店」へ行った。
全国チェーンの大衆居酒屋であるが、全国共通メニューだけじゃなく、根室店オリジナルメニューもいくつかあるのだ。
じっくり飲むなら根室の地酒「北の勝」をちびちびやりたいところだが、時間がないし25℃を超える暑い日だったから、キリッと冷たいハイボールをあおることにした。
酒のアテは、まずは「村さ来根室店」オリジナルメニューのサンマのルイベから始める。
ルイベとはカチカチに凍らせた魚の刺身のことで、北海道では一般的な郷土料理である。
気付かずに寄生虫ごと食べちゃっても大丈夫なように、虫を殺すために凍らせて食べるようになったもので、ルイベと言えば普通は寄生虫が多いサーモン類で、サンマをルイベで出す店は珍しい。
これが、凍っているから口に入れると最初はシャリシャリしており、噛んで融けてくるにしたがってジュワーッと脂が染み出してきて旨い。
後半は口に入れる前に融けるが、刺身には戻らず、味わいも刺身とはひと味違う。
とにかく、サンマをルイベにして出す店はほとんどなく珍しいのだ。
サンマ1匹分だから、これで「'11さんま9」になった。
そして、許された残存時間が短いから、根室の新ご当地グルメの「根室さんまロール寿司」も注文。
根室特産の歯舞(はぼまい)昆布をもっと食べようと開発されたメニューで、根室産の生サンマを酢漬けにした歯舞昆布で巻いた寿司である。
これは根室の参加店でしか食べられない逸品である。
これもサンマは1匹分使っているから、これで「'11さんま10」になった。
大急ぎでハイボールも3杯飲んだが、もう帰りの時間だ。
会計すると2625円だった。
平均的に飲食店が高い根室で飲んで3000円でお釣りがきたなら上等である。
上機嫌で根室を後にした。
根室19:10発
↓普通(釧路行き)
釧路21:38着
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