『探検の時代』

　４月２４日のＹＳＧＡの例会の会場が開港記念館だったので、
「なにか航海ものっぽいゲームにしますか」と
ドヤ顔でうまいこと言ってみたつもりになったところ、
『探検の時代』をプレイすることになりました。



　コロンブスからマゼランのころ、ヨーロッパがアメリカ大陸でやりたい放題をやっていた時期をあつかっています。友好的な部族を荷物運びとしてこき使ってから連れ帰って奴隷として売り飛ばしたり、アステカやインカの首都に攻めこんで疫病をまきちらしたり、大量虐殺をやってのけたり、王を人質にして脅迫したり、いくら歴史的事実を扱ったゲームとはいえ、記述の容赦のなさにどんびきです。

　システムとしてはマルチプレイヤーズゲームですが、プレイヤーが互いに干渉する要素はほとんどありません。黙々とソロプレイをこなしつつ、ひたすら他人の不幸を喜び成功を妬むという、正直といえば正直だけれどあまりな展開が延々と続きます。
　アステカを攻めたプレイヤーがいくら殺してもちっとも攻略が進まないので力尽きてしまい、有志のみによる気合いの入った超高速プレイは傍目には盛り上がっていたのですが、後で当人に聞いてみると、なぜゲームを遊ぶことがこんなにつらいのかと泣きそうだったとのことです。

　この後、『ウィザーズ・クエスト』を４人でプレイして、１人がきわめて優勢になったのですが、残りの３人が「原文がないからよくわからないけど、この翻訳ルールはきっと誤訳で正しい意味はこうではない」とルールを捻じ曲げることによってその勝利を阻止し、どうにか時間切れ終了にもちこみましたとさ。めでたしめでたし。