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2011年04月24日23:00

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『ロシア内戦』

 4月17日のYSGAの追浜例会で『ロシア内戦』をプレイしました。

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 このゲームは、タイトルそのものずばり1918年から1921年におけるロシア内戦を扱ったゲームです。オリジナルは1976年にSPIから出版され、2011年にアメリカでリメイクされたそうです。
 6人までのマルチプレイヤーズゲームでして、革命派・反革命派・ナショナリスト・介入部隊・アナキストなどが文字通り血で血を洗う抗争をくり広げます。プレイヤーはそれぞれの勢力を率いるのではなく、あえていえば黒幕のような立場で、各勢力のなかにいる自分の息のかかった人間を動かして、内戦後のソビエトにおいて影響力を獲得するためにしのぎを削ります。そのため、革命派と反革命派の軍隊が向かい合って一触即発の事態に見えても双方の指揮官が同じプレイヤーに操られている出来レースだったり、同じ地域にいる赤軍指揮官が異なるプレイヤーに操られていて内実は熾烈な内ゲバに明け暮れていたりすることもあります。

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 開始直後、エカチェリンブルクに身柄を拘束されていた皇帝ニコライ二世は反革命派のコルチャック将軍に救出され、赤軍やシベリア独立派を蹴散らしながら装甲列車でシベリア鉄道をウラジオストックへ爆走するのでした。

 なんだか映画みたいなこの脱出行は成功してしまい、結果を先にいってしまうと、コルチャック将軍を操っていたプレイヤーが勝ちました。私はたしか最下位じゃなかったかと思います。まあ、時間が余ってこの後にプレイした『ダコタ』というファミリーゲームでは勝てたのですけれど。

 このゲーム、戦闘がひどく大雑把でして、どれほど大兵力を結集しようとも結果が攻撃側全滅・防御側全滅、相互損害(兵力の少ない方が全滅して多い側も同じくらいの損害を被る)の三種類しかありません。そのため、戦闘はリスキーすぎてあまりおすすめできません。スマートなのは、同僚の寝首を掻いて、その軍隊を引き継ぐことです。敵よりも味方のほうがよほど油断がならないというのは、いかにも内戦らしいと思います。怒り狂った相手のプレイヤーにパージをしかけられて危ない目にあったりもしましたが、足の引っ張り合いが身上のマルチプレイヤーズゲームであるからには、誰からも愛されるのは死んだ人間だけなので仕方がありません。そんなこんなでかなり愉快なゲームでした。
 あと、ロシアの歴史の過酷さはちょっと日本人の想像を超えていると思います。まる。

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